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今日ほど若い日はない!

 その日##ちゃんが誘ってくれたパネル展示会
「核兵器なき世界への連帯ー勇気と希望の選択ー」を 見に行った。
創価学会インターナショナル(SGI)と核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)との協力
会場は「総合文化芸術センター」だった。


 近年、大国が 又 大国を目指している国が 民主主義の国々を 「暴力と核」で脅して、我がものにしようとしている。
人類を そして地球を 破滅させる「核」
それを ちらつかせて、彼らは 何を望んでいるのか?
「核」を使って得られるものは 何もない! はず
自分たちをも 壊滅させることを 彼らは 忙殺しているのだろうか?

第3章 私たちが望む未来とは?
 私たちは、相互に依存して生きています。 それに気付いた時、他人を傷つければ、自分自身が傷つくのだいうことに思い至ります。他人が抱く恐怖と苦しみの上に、自分の安全と幸福を築くことはできません。

一人一人が「私たちが望む未来」について考え、そのために勇気の選択をし、共通の未来に向かって連帯することで、大切なものを守れるのです。
「私たちは、真実に向き合わなければなりません。共に死ぬか、あるいは共に生きるかを学ぶ以外に、道はないという真実です。共に生きるのであれば話会わなければなりません」
       エレノア・ルーズベルト(1884-1962年)

未来へのパスポート:アンケート
 ★あなたにとって大切なものは?・・・・子供や孫、生きとし生けるもの

 ★あなたの望む未来は?・・・美しくやさしい地球

 ★そのためにあなたが取り組みたいことは?・・・何をしていいかわかりません

アンケートに書いた私は 今朝になって、思った。
 身近なところから 人と人の「和・輪」をつくる為に 話しがしたいです


 ##ちゃんと会場を後にして、「どっか、休憩するとこないかなあ?」と 思案して2階のロビーに移動した。

ロビー片側の大きなガラス窓から見える風景は ほんのりと紅葉しかけている木々一面を目の前に、街のビルとこれからまだ開発されるだろう敷地が広がっていた。
「ここええなあ、こんなとこ あったん、いつ見つけたん?」と##ちゃん
「ほら、月一の万葉の会があの部屋で あるやろう、んで、いつか一人で この小ホールに演劇を見に来た時みつけて、ここ穴場やなあ!って…」
「よう、思い出したなあ? 眺めもええし静かやし…」
「お弁当でも食べられそうやろ?」と 私
「ほんま、やなあ!」
二人で ホッとして秋の眺めを楽しんで、暫くして思い出したように 私が口を開いた。
「ホール入ったところで、催しものの中で『宮川 彬良さんの』あったやん?」



「アンサンブルとの共演!」##ちゃんも目が早い
「そうそう、あれ 行かへん? ##ちゃん 一緒に行こ!」私は 積極的
「何日やった?」と、聞かれて「え~っと」答えられない。
「何日やったか、見に行こか?」「ふんふん」と言うことで、二人は又玄関ホールに戻って来た。
「12月18日や!」私は手帳を見て「空いてる!」と言った。     ##ちゃんは「家帰らんと分からへん…」
「もう 満員か聞いてみよか?」「そうやなあ?」
「ほな、窓口で聞いてみよ!」
と、まあ、こんな感じで、パンフレットをもらう。
見ながら
「私 宮川彬良さん スッキやねん!」と、##ちゃん
「私も!」同時に同感した。

##ちゃんは ご主人が夕方お出かけになるとのことで、早々にバスに乗る
見送った後、私は バス亭の近くのビルから広がる露天ロビーで、ブルーのハッピにカニを持った人たちが 大声で何やら呼び込んでいる
「もう、最終ですよ~! カニはいかがですか~! おいしいカニ~!」
その言葉に誘われるように出店の中に入って行く。
この人たちは日本海のカニで有名な香住町から来ていたのだ。
すぐ手前で若い女性の声がした
「焼きいも、安納芋の焼き芋どうですか~?2本入りで500円!」
見ると、真空パックの焼き芋が並んでいる。
「私 独り身やから、1本でええわ」
「それなら300円! ピーマンもどうですかあ?」
「いくら?」「100円」
「ヤス!一つ入れといて」「はい!」

背後から いい匂いがしてくる。
「カニみそはいかが? おいしいカニみそ、焼いてますよ~!」
振り返ると、一組の家族がカニみそを食べているだけで、ほとんどお客さんは いなかった。
<夕方やのに… >
まだ、かにみその甲羅は 2列ほど並んで 網の上で香ばしい香りを放っている。
私は 思い切って 近寄った
「おくら?」
「500円です」
「一つもらうわ、どこで 食べるの? ここでいい?」
「へい、今 焼きますね!」
いくつか焼いてあるのに 新しいカニの甲羅を出して焼いてくれている。
うわ~、良心的!!

アツアツでもないのに、カニみその香ばしい匂いが 冷酒でも頼みたい位
添えられた木のスプーンで 私は夢中で口にはこんでいた。

##ちゃんがご馳走してくれたお昼のランチでお腹がいっぱいだったのに、
カニみそは 別腹だった。
食べ終わって 口元を拭いていると、
「下げてもいいですか?」と レストランのウェイターの恰好をした若者が
あらわれて、お皿を引いて行く。
「おいしかったよ!」と言いながら 立ち上がると、カニみそ甲羅のガス台の前に数人の行列が出来ていて、思わず
「いや~。ぎょうさん 並んだはるやん!」とお皿を引いてくれた方を見て 「私 福の神やったやんね!」と、思わず叫んで、店員さんの方を見ると もうもうとあがるカニみその香ばしい湯気の中で、肩を揺らして笑ってくれていた。が、私は 急に恥ずかしくなって バスが来たかのように、バス亭に向かって 走っていた。

 家に帰るバス中で##ちゃんに今日のお礼のメールを打つ。
帰り着くと、##ちゃんから返事が「12月18日は空いてる」との返事!私はすぐに##ちゃんに電話して
「席 取るんやったら、舞台に向かって左がええ?それとも右?」と聞いていた。##ちゃんは う~ん、と考えて
「ピアノの弾いてはるとこ 見ようと思たら、左やな!」
「2階より1階のほうがええやろ?」「ふん、そやな!」
「そんなら、1階の左で今から電話するわ、5時まで後30分しかないから切るえ、又電話するし!」

 チケット予約の受付の人は とても親切だった。
「1階のL(左)席空いているのが壁側2席と 真ん中2席ですが、出入りのことを考えると、2階ですけどバルコニーはどうでしょう? 2階でも バルコニーならよく見えますよ。2L扉から入る2,3席でL6列目1,2番が 階段も少なくてすみますし…」
<この人 完璧やわ!>
そこで、「あなた親切ね!」と言って、決めました。

##ちゃんに 細々と説明して
「2階やけど階段が少ないって、ええやろ?」
「うんうん、え~え~、お世話かけました」
「料金は6日迄って、言うたはるんで、丁度2日に 市駅に出る用事があるから 私 払いに行くわ」
「うわ~、お世話様、お代金は?」
「その日まで、ええよ!」
「ありがとね!ほんなら、当日まで借りとくわ」
「そうして、そうして!」
返事をした私は
「遊べる時に遊んどこな!今日という日が いちばん若い、ということで、いつまたこんな日が来るかわからんもんね、楽しんどこうね!」
##ちゃんの賛同は 勿論のことだった。



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