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結婚式が悲しみの「はじまり」になっている!?

「私」という人生から「私たち」という人生のはじまり

夫婦になるってどうゆうこと?この問いにちゃんと答えられる夫婦ってほとんどいないのではないでしょうか?私たちも、これが絶対の答えと自信を持って言えません。というより、日々一緒に歩いていって、振り返った後に出来た道が「夫婦」になるってことだと感じています。つまり、大事なことは、夫婦として一緒に歩いていく「道」、すなわち「プロセス」にあるのではないでしょうか?

ここで大事なことが、「一緒に歩いていく」という「道」が本当に大切だとということです。結婚するまで、一人の男性と一人の女性として生きてきた人生が、これから「一緒に歩む人生」になるのです。どれだけ愛し合っていても、お金があっても、どれほど条件が揃っていても、この「一緒に歩む」という意識がなくては、いつかは必ず対立してしまうのだと感じています。もしよかったら、1分25秒の短いイメージ動画なので見てみてください!
※一緒に歩む道のイメージしやすいと私たちは思って作りました(笑)

これまで、私は結婚式のプロデュース、妻は助産師として働いてきて、本当に大事だなと、現実を見て、感じて、実感していることです。「夫婦になるとはこういうことだ!」ということではなく、夫婦になるなら、これからの人生が

「私」という人生から「私たち」という人生になる

という意識にお互いがなっていなければ、絶対に対立や争いになってしまうと実感しているということです。私は、対立になって離婚することがダメだとか、そうゆうことを言っているのでありません。ただ、間違いなく、その二人に子どもがいるのであれば、絶対に悲しいし、苦しいです。大好きなお父さんとお母さんが喧嘩をすること自体が、こどもにとっては、自国と他国の戦争のようなものと同じなのではないでしょうか?それは、愛すれば愛するほど苦しく、悲しいのです。離婚しても対立しても、「私たち」という人生に意識がなっていれば、二人にとっても、子どもにとっても、みんなが笑顔になれる答えを一緒に導いていけると感じています。

「私」を意識した結婚式

結婚式を経験したことがある方なら、きっとわかると思いますが、現状の結婚式は、「私」を意識したものばかりで、「私」の意識で、いろんなものを二人で選択し、どちらかがどちらかに合わせていきながら創っていきます。(もちろん、全部がそうではありません。)夫婦になり、はじめての共同作業として結婚式を創っていくのに、その共同作業が「私」と「私」を分けて選択していくものであっては、これからの「夫婦・家族の道が悲しいものになってしまう可能性を高めてしまっている」ということに気づきました。ブライダル業界の一員として、本当に申し訳ないという想いと、なんとかしなくてはという想いでいっぱいです。これは、実は、出産という場も同じことが起きていると感じています。

結婚式までの数か月、もしくわ1年くらいの時間をかけ、お互いがお互いを知り、少しずつ寄り添っていく結婚式の準備。これまで良かれと思って、良い事だとすら思っていたことが、本当は、これからの二人の未来が悲しくなるはじまりになってしまっていたのです。どんなにお互いを知って、譲り合い、どちらかに合わせていけたとしても、それは、その時だけの一過性のものに過ぎないのです。ましてや、この時は、幸せいっぱいなので、それがより幸せなことにも思えてきてしまうのです。考えてみてください。この時、「君のためならなんでもいい」「あなたがいいと思うことをして欲しい」と言っていたことが、何十年経ってもずっと、同じように言えているのでしょうか?「私」と「私」という、あくまで「私」が主体で、分けてしまっていては、いつか必ず対立し争いになることは、当たり前なのではないでしょうか?10年後、家族で新車を購入するときに、本当に相手の好きな色でいいと言えるのか?もちろん言える人もいます。家を購入するときのキッチンの形、こどもの学校、習い事、これからの家族の人生においての無数にある選択を、すべて、結婚式の時とおなじように譲りあうことができるのでしょうか?その答えは明白なのです。つまり、夫婦にとってのはじめての共同作業といえる結婚式が、夫婦や家族が悲しくなるはじまりになってしまっている可能性があるということなのです。これは、先ほどもいいましたが、出産も同じで、本当は幸せに満ち溢れている瞬間の結婚や出産という人生の分岐点が、悲しみのきっかけになっているかもしれないという大きな大きな、世界共通の問題意識なのだと感じています。

「私たち」を意識した結婚式

結婚をする二人の問題というより、結婚や出産をサポートするという事業者と結婚する本人たち、みんなで一緒に超えていかなければいけない問題だと感じています。本当に大事な目的は、この結婚式がより良い式になることでも、より華やかになることでも、みんなから羨ましがられるものでも、ましてや、結婚する二人がこの日、最高にハッピーになるためのものではないということです。これからずっと続く、二人とその二人が創る家族、周りのみんなの未来がずっとハッピーであるということが目的なはずなのです。結婚式は、結婚のはじまりであり、未来のハッピーを創る「手段」にすぎないのです。いつのまにか、結婚式が目的になってしまっていてゴールになってしまってはいけないのです。つまり、結婚式を創るはじまりとして、絶対に大事なことが、何度も言いますが、

「私」という人生から「私たち」という人生になる

という意識に次元を高めて転換していくことだと実感しています。これこそが本当の意味で、夫婦はじめての共同作業なのです。まずは、相手を知ること、そして知ったうえで、今度は、二人の人生としてどう生きていくかをしっかりとイメージすることなのではないでしょうか?そうすることで、これから先、どんなに対立したり、争いになっても、二人の人生というイメージから、お互いがハッピーになれるような選択をし続けていくことができるのです。そのために、私たちは夫婦のあいことば🄬というのを創っています。よかったら、こちらを見てください!

もちろん、夫婦のあいことばを創らなければだめとか、そんなことではないです。全然やらなくてもいいんです。ただ、こういったプロセスを共に歩み、「私」と「私」という人生から、「私たち」の人生というように意識の次元を高めて超えていってほしいということなのです。この夫婦のあいことばが、参考にはなると思うので、良かったら見て貰えたらと思っています。そして、「私たち」を意識した結婚式を一緒に創ってほしいのです。まさに、この道が、お二人にとっての夫婦としての本当の意味での「私たち」という夫婦としての道のはじまりになっていくと確信しています。そうなると、おのずと、「今」をハッピーにする結婚式ではなく、「未来」をハッピーにする結婚式になっていきます。ただし、大事なことは、この結婚式で、「私たち」の人生という意識をやめてしまっては意味が全くないということです。この日からがはじまりであり、この日からが本当の夫婦の道だということなのです。私たち家族も、これからも日々新たに、「私たち」という意識を忘れずに、さらに進化した人生を求めて、みんなと一緒に歩いて育みあっていきたいと思っています。

最後に、夫婦のあいことばを作成して一緒に作った結婚式をちょっと紹介させていただきます。これから結婚式をされる方がいたら少しでも参考になっていただけたらと思っています。未来のこどもたちが、ずっとハッピーでいられる道をみんなで一緒に残していきたいと思っています!



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