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夫婦二人三脚という嘘

夫婦二人三脚

結婚式でよく聞いた言葉「夫婦二人三脚」。足首を紐で縛って、二人の4本の脚を3本のようにして、肩や腰に手をあて、「せ~の、いっち、に、いっち、に、いっち、に」と呼吸を合わせて歩いたり、走ったりすることです。頭の中に、奥様や旦那様と二人三脚してるイメージをしてみてください!(いや、気持ち悪い!今更、そんなにくっつきたくない!とか言わずに笑)おそらく、あんまり意識したことはないけど、一度くらいは聞いたことあるという人が多いのではないでしょうか?私たち夫婦もそうでした。でも、なんとなく、言ってることはみんな分かってるんだと思います。

「二人で一緒に歩いていこう!」

夫婦二人三脚って、このことですよね。

夫婦二人三脚という嘘

私は、結婚式の司会をしていて、まさにこの「夫婦二人三脚」という言葉も使ってきました。そして、自分達夫婦も「二人三脚」で歩んでいるつもりでした。そう、「つもり」だったことに気づいたのです。私達人間は、仕事・家事・育児、夫婦・家族の生活のすべてを「分ける」ことが当たり前になっていることを知りました。さらにもっとも、「分けてしまっている」ものが「価値観」だったことに気づきました。私の「A」という価値観と妻の「B」という価値観があったとします。いつも、AとBを分けて考えて、どうやったら、Aになって貰えるか、Bになって貰えるかで対立してしまっていたのです。これって、本当に「二人三脚」なのか?そんなことを考えるようになりました。結婚式の披露宴の入場から退場までは、私達は夫婦二人三脚でした。しかし、会場を出たとたんに、足首の紐を解き、別々の「仕事」や「家事」や「育児」や「価値観」を歩き、対立します。そして、最終的に諦めようとしてしまっているのです。もっと怖いことが、「諦める」ことが美学であるかのように、してしまっているということです。もう一度、心の奥底に聞いてみて欲しいんです。本当にそれでいいのでしょうか?夫婦二人三脚という人生を歩もうとすらしていなかったのです。つまり、私達は

夫婦二人三脚という「嘘」の道を歩いてしまっていることに気づきました。

本当の夫婦二人三脚

では、本当の真実の夫婦二人三脚とは?

ここで、まず言わなくてはいけないことは、「価値観」というのは100%みんな違うということです。だったら、そもそも、「真実の二人三脚」なんてないとなると思います。私達夫婦もそうでした。だから、結果「諦める」を選択してきたのです。しかし、本当はあるんだと思います。「嘘」でない、真実の夫婦二人三脚という道は、あるのです。

それは、何かというと

AとBの価値観をイメージしてください。このAとBを対立するのではなく、新しい二人の価値観CとかDとかE・・・というのを創り出すとイメージしたらどうでしょうか?

夫婦の道は、いろんなことが分けなくてはいけないし、価値観も、人の数だけ違って当然なのです。つまり、AとBで対立するのではなく、二人三脚で歩いていく中で、違う道を歩く時が必要になったり、違う価値観で対立しそうになったら、一度二人で立ち止まって、そのすべてを受け入れるのです。そして、一緒にこう考えるのです。

「二人が、笑顔になれるためのCやDを考えよう」

そうすれば、自ずと、この夫婦が歩いてきた道は、二人三脚になっているのだと思いませんか?

二人の笑顔とは?

そして大事なことがこの二人の笑顔ということです。もっと簡単に言うと、二人の「大事なもの」ですよね!二人が夫婦になって向かうゴールというか、目指すところみたいなものです。この目指すものを二人がちゃんと持っているか、覚えているかがすごく大事だと感じています。その大事なものがあることで、対立にならずに、「二人の新しい価値観を!とか、CやDを考えよう」という意識になるのだと思っています。そのために、私たち夫婦は「夫婦のあいことば」というのを沢山のご夫婦と一緒に考え作ってきました。本当に夫婦二人三脚の道を歩もうと感じてくれたかた、一度見るだけでもいいので、見て頂きたいと思っています。


私達夫婦が人生をかけて気づいた夫婦・家族の道です。

そして、この二人の笑顔をもっともっと大きくみんなの笑顔となるようにしていくことで、世界中が笑顔で溢れると思っています。

ありがとうございました。


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