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#15 誰もが見逃す!?問題集の重要な「ある部分」とは…?

 こんにちは。英語講師のふえです。
 皆さんは単語帳や問題集のどこを見て購入していますか?また、買った後はどうやって使っていますか?また、 皆さんの問題集選びの基準はなんですか?「売れているから」「友達、先輩が買っていたから」「学校指定だから」「パッと見いけそう」「志望校のレベルだから」「タイトルを見て」などなど、いろいろあるとは思いますが、自分軸でない選び方や、現状レベルではなく目標レベルだけに合わせた選び方をしてはいけません。
 今日は意外と見逃しがちなある部分についてのお話です。ここを見れば、「難しすぎてやる気出ない」「なんとなく自分に合ってない」という状況を回避できるかも…?


結論:ここを見ろ!

 まず結論から申し上げますと、「はじめに」という部分を読みましょうという話です。
 冒頭でも書きましたが、自分の現状を無視してテキストを選ぶと事故が発生します。テキストが今の自分に合っているのかを知るにはどうすればいいか… そこで読んでいただきたいのが「はじめに」です。

なぜそこを読むのか

 いくつか手元にあるいくつかの単語帳や参考書の「はじめに」の部分を引用し、その重要性を解説していきます。

 本書は、高校基礎レベルの文法や基本単語を理解できている方が、大量の問題演習を通じてスコアアップを目指すためのものです。TOEIC L&R スコアで、少なくとも500点以上を取得されている方を対象としています。基本文法や単語に不安のある方は、まずは基礎固めをされることをオススメします。

TEX加藤(2017).TOEIC®︎L&Rテスト文法問題でる1000問.アスク出版

 TOEIC対策の定番、『でる1000』の「はじめに」には上記のようなことが書いてあります。ここを読むとこのテキストは「高校基礎レベルの文法や基本単語を理解できている方」に向けられていることがわかります。ということは、しばらく英語から離れていたけどTOEICやらなきゃ…と対策を始める方や、そもそも高校のときに英語がそれほど得意ではなかった方には向いていないということです(そういう方向けに『はじめの400』が最近出ましたね)。さらに「基本文法や単語に不安のある方は、まずは基礎固めをされることをオススメします。」とまで書いてあります。基礎ができてない自覚があるなら出直してこい、ということです。
 決して『でる1000』が良くないとか、悪いと言っているわけではありません。が、このターゲットに合わない人が使った場合、大幅な学習効率の低下が見込まれます

 もうひとつ見てみましょう。

 初中級者の方で、「日→英」の負荷が高すぎる、と感じられたら、まずは答えを見ながらフレーズを覚えることに専念し、ある程度覚えた段階で、「日→英」にチャレンジしてみてください。それぞれの見出し話には、TOEICでの出題ポイントや、語源等を通じた単話の覚え方も必要に応じて記載してあります。

TEX加藤(2017).TOEIC®︎L&R TEST出る単特急 金のフレーズ.朝日新聞出版

 こちらもTOEICの定番教材『金フレ』です。こちらの「はじめに」には、学習者のレベルに合わせ、「まずは答えを見ながらフレーズを覚えることに専念し、ある程度覚えた段階で、「日→英」にチャレンジしてみてください。」という具体的な勉強方法のアドバイスが書いてあります。著者が意図した使い方はもちろん効果的なはずですから、これに従わない手はないですね!

 このように、「はじめに」を読めば、どんな人がターゲットなのか、どんな特徴があるのか、どうやって作られたのかがわかるようになっています。こういった部分を読んで、今の自分はそのテキストのターゲットに当てはまるのか、自分の勉強スタイルに合っているかを考えることが、問題集選びでは大切なのです。
 病院に行くと、症状に合わせた薬が処方されますね。症状に合っていないものを使っても、回復しませんし、使い方を間違えれば体に悪影響が出る場合もあります。テキストも似たようなもので、目的に合わせたものを正しく使う必要があります。

他にもある、注目ポイント!

 「はじめに」の重要性をご理解いただければ、その後どこを読むべきかも察しがつくかもしれません。そうです。その後に続く「本書の構成」「本書の使い方」です。
 どういった意図でそのような構造になっているのか、どうやって学習を進めれば良いのか、全てそこに書いてあります。例えば電化製品を買っても、わざわざ取扱説明書を読まないという方もいらっしゃるかもしれません(私もそうです)。ただ、問題集についてはぜひここを読んでいただきたい!まさにテキストの取り扱い説明書ですから、これに従わなければ最悪の場合事故が発生します。ここでいう「事故」とは、時間やお金を無駄にしてしまうとか、やる気がなくなってしまうとか、そういったことです。
 自分が伸ばしたい力が伸びそうか、自分がしたい学習ができそうか、自分の生活スタイルや学習スタイルに合っているかを確認して初めて、その人に合った問題集が選べるのです。

まとめ

 もし皆さんが自分でテキストを選べる立場にあるのなら、今日の記事で書いたような内容を確認して選びましょう。それでも世の中にはテキストが溢れていて、迷うこともあるかもしれません。こういったところを解決するのも講師の仕事ですね。困っていることがあればご相談ください。
 学校指定の教材があるという方もいらっしゃいますね。学校教材はその学校の平均レベルを推測して先生方が選定したものですから、平均よりできる人、あるいは苦手な人には合わないことが多いのです。思い切って自分に合ったものを使った勉強をするのが、実は近道です。

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