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#24 英語講師が英検1級を再取得する話 Part5 長文の勉強とペースについて

 こんにちは、英語講師のふえです。
英検1級再取得シリーズ、今日は長文の勉強法についてです。社会人が勉強するならこんなペースでいいんじゃないの?というご提案でもあります。

学習の手順

単語の学習に引き続き、私の学習手順をお示しします。

①文章を通して読み、知らない単語に蛍光ペンで印をつける
 まずは読むところからスタートです。読みながら、意味がわからない、思い出せない、あるいはうまく訳せないような単語があれば、蛍光ペンでマークしていきます。
 ここで印をつけるかどうかの基準は、「これを調べないまま授業に臨んだら、解説の仕方が曖昧になりそうか」です。そのため、1級以前のレベルの単語も念のため調べています。

出典:2023年度第3回”Primitive Communism”

②問いに答える
 過去問には問いがありますので、それらに答えていきます。本番で半単語を調べてから解答する…なんてことはできませんので、実力を知るためにもこの時点で答え合わせまでしてしまいます。

③単語の意味を辞書で調べる
 辞書を使って単語の意味を調べます。私は断然紙辞書派で、師匠からいただいた『アドバンストフェイバリット英和辞典』を使っています。辞書の比較に関する記事はこちら
 ちなみに英検1級では、epigeneticsなど、この辞書に載っていない単語が出ることもあります。

字が汚い…笑 obligationはよく出てくるのですが、どうにも苦手。

④読みにくかった文の構造を検討し、和訳する
 過去形と過去分詞が紛らわしいとか、主語と動詞が離れていて見極めきれないとか、そういった文をピックアップしてSVOCなどの構造を検討し、和訳をします。本当は全部やるのが精読なのですが、初見で読めた文よりも読めなかった文の検討をすることに価値があると思っています。

内容難しい中で倒置なんかも出てくるとちょっと大変。

⑤もう一度文章を読む
 ここまでできたら、改めて通し読みをします。問題の解答根拠がどこにあったのか、調べた単語は覚えているかなどを確認しながら、丁寧に読んでいきます。

ノートの全体像はこんな感じ

学習のペース

 もちろん、量をこなすことを考えたら毎日①〜⑤までを一気にやれるのが理想ですが、そこまでやるにはかなりまとまった時間を確保する必要があります。私の日々にはそこまでのまとまった時間(と体力)がないので、1日目に①と②、2日目に③〜⑤というように分割しています。①を終えることも難しいときは、1段落だけでも読むようにしています。
 大切なのは続けること、少しずつでも進めることです。すべてのプロセスを終える時間がないからと言って勉強をしなくなってしまうのは、大きな機会損失です。ちょっとでも進めていきましょう。

実際にやってみて気づいた2つのこと

 まずは、難しいということです。中には読みやすいものもありますが、時代背景やら科学的な知識やら、英語力以外の部分も試されます。英検1級のCan-doリストには「専門的な話題について、推論をしながら複雑な文章や話の展開および概要や要点、詳細を理解し、情報や自身の考えを主張や根拠の展開を明確にしながら詳細にかつ論理的に伝えることができる。」とありますから、まさにそういう力が求められているのだと思います。英検の各級のCan-doリストは下記リンクから。

 そして、単語帳が大事だということです。「これ単語帳でやったやつだ!」ということが多々あります。単語の力だけで正解できるほど甘い試験でもありませんが、そこがなければ勝負にもならない可能性が高いと感じます。単語帳をやっていてよかったと思いますし、今後も続けていこうと思います。

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次回更新は7月11日(木)正午の予定です。


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