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株式会社淵本鋼機 代表取締役社長 43歳

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株式会社淵本鋼機 代表取締役社長 43歳

最近の記事

3代目の闘い⑧~足下を掘れば泉湧く~

本日4月30日(火)未明 サッカーU23日本代表は実に8大会連続となる 五輪出場を決めた 一発勝負のトーナメント方式であるアジア予選は、その性質上W杯予選以上の難度がある 「分水嶺」 となったのはやはり ベスト8でのカタール戦 近年豊富なオイルマネーを背景にスペインから有能な指導者を招き、「強化」に余念がないカタールは、2大会連続となるアジアカップ制覇を成し遂げ、「アジア諸国随一の成長株」と言っても決して過言ではない 予想通り、日本も手を焼き、延長線に突入 し

    • no rain no snow no rainbow

      1 私は突如 最上階にある狭い部屋の中に入れられた 目の前には机と直方体の電子機器が置いてある

      • 3代目の闘い⑦~台湾出張~

        実に10年ぶりの台湾出張となった。 当社のパートナー企業である7leaders社の台湾本社を輸入代理店のツールドインターナショナル大藪社長の計らいで訪問する機会をいただいた。 7leadersとの取引が始まってから10年くらいであろうか。 機械工具の専門商社として数多の切削工具メーカーとお取引をいただき、且つレッドオーシャン的要素の強いエンドミル市場で確固たる業績を築かせてもらったことは、ある意味奇跡に近い。 7leaders創業者である李社長(62)は「人たらし」と

        • 3代目の闘い⑥〜徳を積む〜

          幾多の苦労に見舞われるということは、もっと徳を積み、幸せになりなさいという神様からのエールなのです。困難に揉まれ、人間が鍛えられた先に、回り回って徳や運が味方につき、自ずと運命は拓けていくのだと実感します。 ダイソー創業者 矢野 博丈 ダイソー創業者 矢野博丈氏が逝去された。 勝手ながら「豪放磊落な商売人」のイメージがあるが、以外にも理工系で緻密な感性・感覚をお持ちの方だ。 それどころかカリスマ経営者には およそにつかわしくない「ネガティブ」な発言を繰り返す。 私が

        3代目の闘い⑧~足下を掘れば泉湧く~

          no rain no snow no rainbow~創立75周年にかける想い〜

          snow(雪) 雪国で生まれ育った私は、 幼少の頃、初雪を目にする度び高揚感を憶えた だが残念ながら今はちがう 志半ばで故郷に戻った私にとり、 雪は「試練の象徴」のような存在になってしまった 高校卒業後、 私は10年間雪とはほぼ無縁の地で生活した 15年前 父の急逝後に帰郷した私に待っていたのは 「雪との闘い」 28才で突如背負った重責と、 当時の如何ともしがたい景況状態とも結びつき、悲しいかなポジティブなイメージはほぼ消失した この時期東京方面への出張も多い

          no rain no snow no rainbow~創立75周年にかける想い〜

          3代目の闘い⑤〜巨人に挑む〜

          2023年 とにかく「駆け抜けた」1年であった その「疾走感」たるや43年間類をみない 少々無理をしたのか 夏「帯状疱疹」なる病を患った 12月30日   年明けからまた激務は始まる 一時の閑=年末 束の間の非日常を楽しんでいた その時スマホに目を向けると 信じられない目を疑うようなメッセージが 視界に入る まったく・・・・ 年の瀬ぐらい心穏やかにいさせてくれ 頼むわ ホンマ 心無い言葉や行動に、 怒り狂いそうになる時は正直ある だがそれでもや

          3代目の闘い⑤〜巨人に挑む〜

          3代目の闘い④~FEED THE WORLD~

          11月で半期を終えた とにかく苦戦している サッカーで言えば 前半0-5で折り返している感覚 八方塞がりのこの状況 世間はクリスマスだというのに 一向に気分が乗らない 心ない言葉も浴びせられる 「壁」は常に目の前に立ちはだかる 一体いつになれば・・・・ それにしてもアルビLの快進撃はすごい 「雪」という逆境に負けていない 「勇気」をもらう 俺も「指揮官」だ 後半に逆転するための策を 少ない脳みそをフル回転させて 考えなくてはならない 真の LIVEは

          3代目の闘い④~FEED THE WORLD~

          プロダクティブエキスポ2023REVIEW

          実に4年ぶりの開催となったリアル展示会。 展示会というのは、私たちにとり、アーティストにおける「LIVE」、スポーツ選手における「試合」のようなもので、自身が日々日常で培ってきたことを表現する舞台。 未曾有のウィルスに襲われたこの4年間、 周回遅れと言われていた日本のデジタル化は一気に加速し、リアルであることのアドバンテージや優位性は高くはなくなってきている。 平日開催であれば尚更のこと。 だからこそ「ここでしか感じられない何か」を 表現しなくてはならない。 世界は

          プロダクティブエキスポ2023REVIEW

          We Will Never Give Up~プロダクティブエキスポ2023スペシャルイベント

          4年ぶりとなる本格リアル展示会プロダクティブエキスポ2023がいよいよ目前に迫ってきた。 未曾有のウィルスに覆われたこの3年間 一気にデジタル化が加速し、 その利便性と生産性から人々の思考も変わった。 「投下した労力やコストに見合う費用対効果は本当にあるのか?」 殊にこうした展示会への出展を考え直す企業も多い。 この3年間、私も一時そうした思考にはまり、 展示会は2019年のプロダクティブフェアにて終止符を打とうと考えたこともあった。 このような中、 再度リアル展

          We Will Never Give Up~プロダクティブエキスポ2023スペシャルイベント

          プロダクティブエキスポへの道③〜モノ・コト・キボウ「アルビレックス新潟レディースとのコラボレーション」

          2022年9月16日 1年間の熟慮の末、当社はアルビレックス新潟レディースとスポンサー契約を結んだ。 「機械工具」と「サッカー」? 「全然関係ねえじゃん(笑)」 2年前の私ならこの手の揶揄に、 「そうっすよね〜」 みたいな感じでヘラヘラしていたと思う。 だから決断できなかった・・・・ ただ今なら毅然とした態度で言える。 「それはちがう・・・・」と 2023年10月14日(土)等々力陸上競技場 WEカップ決勝 10月1日(日)強豪INAC神戸に打ち勝ち、

          プロダクティブエキスポへの道③〜モノ・コト・キボウ「アルビレックス新潟レディースとのコラボレーション」

          3代目の闘い③〜父から息子へ〜

          1999年3月   創業者である祖父がたおれた。 18歳であった私は当時、大学進学を控えていてた春休みであった。 長かった受験戦争から解放され、 新たなステージへ心躍らしていた矢先のこと。 永遠に生きるのではないかと思うくらい、 絶対的精神的支柱であった祖父がたおれたことは 衝撃以外の何者でもなかった。 祖父を看病した時、 父と2人きりになる時があった。 不意に父が私に問うた。 「社長の仕事はなんだかわかるか」 禅問答のようなその問いに 齢18歳の若造が答えら

          3代目の闘い③〜父から息子へ〜

          再び世界に大輪の華を

          「もう少し俺の日ごろの行いが良ければ・・・」 主将熊谷選手の涙を見ると、 何の因果関係も無いことは百も承知しつつも、 自身の徳の無さを痛感してしまう。 大人気なく社員に癇癪を起こした自身の非力を恥じる。 苦戦するとは思っていた。 準々決勝の相手スウェーデン ロングボール一辺倒のイメージがあったかつてとは違い、北欧諸国は足元の技術も身に付けている。 先天的な要素が強い「フィジカル」に加え、繊細な「技術」と「組織性」が掛け合わせられれば、それはまさに「鬼に金棒」。

          再び世界に大輪の華を

          プロダクティブエキスポ2023への道②

          IoT・AI・DX・・・ 「横文字」が横行し始めた JIMTOF・メカトロテックなどの展示会に足を運べば、何とも近代的な自動化ソリューションが会場に華を添えている。 しかし私にはひとつの疑問があった。 一体どれだけの顧客がこうしたソリューションを使いこなせるのであろうか・・・ 大多数を占める中小・零細企業のほとんどはデジタル化の一歩すら踏み出せていない。 こうしたある種の「理想」と「現実」には大きな乖離がある。  我々「商社の役割とは何であろうか・・・」 「物

          プロダクティブエキスポ2023への道②

          3代目の闘い②〜決意〜

          2009年3月13日(金)  2代目社長である父が急逝した 仕入先メーカーに勤務していた私は、 信じられない想いで神戸から長岡に戻った 父の遺体を前にした時、 何とも言えない無力感と絶望感が私を襲った 悲しみに暮れるまもなく、 事業承継の問題が立ちはだかる 時の役員に社長就任を打診されたが、 当然のことながら即答などできない なんせ28歳だ ようやく仕事を覚え、歩き出したばかりの頃だ しかも時はリーマンショックの真っ只中で、 社は毎月赤字を垂れ流している・・・

          3代目の闘い②〜決意〜

          3代目の闘い①〜創業者を超えてゆけ〜

          「もし今祖父と話せたら」 ふとそんなことを思う時がある 健常であった祖父と過ごせたのは18年間 若くして両親を亡くし、戦争にも行き、 紆余曲折を経て株式会社淵本鋼機を創業した 持ち前の堅実さは、「超絶的に地道な積み重ね」を要求される機械工具商にあっていた 筆舌に尽くしがたい青春時代を過ごし、 生死をかけた経験をした祖父と、生まれてこの方全てが揃っていた温室育ちの私とではまるで次元が違うと感じる ある酒席でこんなことを言われたことがある 「あんたを見てるとお爺さん

          3代目の闘い①〜創業者を超えてゆけ〜

          プロダクティブエキスポ2023への道①

          7月5日は「切削工具の日」。 今年に入って初めて知った。 私はこの世に生を受けて以来、この切削工具で生命を繋がせていただいている。 幼少のころは、祖父が創業した会社が何をしているか全くわからなかった・・・ 「工具屋・・・」と言われても、ハンマーとかドライバーしか思いつかない。 しかし今思えばそれとなく「触れる」機会は身の回りにあった。 小学校2年生の時「SANDVIK」というロゴが印字されたシャープペンシルを使っていたことを想い出す。 当社の主力取引先メーカーで

          プロダクティブエキスポ2023への道①