【読書メモ#12】もしドラ 岩崎夏海(著)
こんばんは。
今回は累計270万部の大ベストセラー、
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
を読んで心に残ったことを以下に書いてみたいと思います。
(すみません、本のタイトル長いので表題はだいぶ割愛しました。。)
P.F.ドラッカーの著書『マネジメント』の内容に沿って
弱小野球部の建て直しを図る小説で、
組織運営の要点を学ぶのにも
非常にわかりやすく、良い本でした。
■あらすじ
高校の野球部女子マネージャーである主人公が
マネージャーの仕事のために、
誤ってドラッカーの『マネジメント』を購入し
野球部のマネジメントに活かしながら、
チームを強化していく物語です。
映画化などもされているので、ご存知の方も多いかと思います。
■【メモ①】マネージャーが身につけるべき資質とは?
ドラッカーの『マネジメント』によると、
マネージャーが始めから身につけなければならない資質は、
「真摯さ」であるとのことです。
いかに愛想が良く、人付き合いが上手かろうと、また有能であろうと、
何が正しいかを考えて基準を高く定め、
一流の仕事を要求し、自らにも要求するような
ひたむきな人間でなければ、
マネージャーとしても紳士としても失格であるとのことです。
この「真摯さ」という言葉は
物語で何度も出てくる重要なキーワードで、
「真摯さの欠如は決して許さない、
そのような者をマネージャーに選ぶことを許さない。」と
物語の最後でも釘を刺すように述べられています。
大阪府の吉村知事のコロナ対応を見ていても
やはり「真摯さ」ってリーダーに大切な要素だなと改めて思います。
■【メモ②】働きがいを与えるには?
ドラッカーの『マネジメント』によると
仕事に働きがいを与えるには
責任を持たせる必要があるとのことです。
そのためには、
①生産的な仕事
②フィードバック情報
③継続学習
の3つが必要不可欠となるようです。
人を活かすことも、マネジメントの重要な役割なので
それぞれの専門分野において知識と経験が生かせるような
責任の持たせ方が大事になりますよね。
大学時代の部活動で
キャプテンやポジション別のリーダー以外にも
モラル面や食事面でもそれぞれにリーダーを付けていたのは
このことが理由だったんだなと
本書を読んでて改めて理解しました。
■【メモ③】人は優れているほど、多くの間違いを冒し、新しいことを試みる
ドラッカーによると、
成果とは百発百中のものではないので
間違いや失敗しないものを信用してはならないとのことです。
成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。
そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。
人は、優れているほど多くの間違いをおかす。
優れているほど新しいことを試みる。
これを読んで、
「失敗を恐れず、新しいことにチャレンジすることは良いことなんだ!」と
私自身、改めて背中を押されるような清々しい気持ちになりました。
■まとめ
本書はビジネス書を読むのが苦手な方でも
『マネジメント』の内容が物語を通してスッと頭に入る
とてもわかりやすい本でした。
純粋に小説としても面白いので
初めて『マネジメント』を学びたいと考えている学生さんにも
非常に向いている本なのではないかと思っています。
今度時間があれば、
ちゃんとドラッカーの『マネジメント』も読んでみたいと思います。
長文読んで頂きありがとうございました。
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