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ようやく筋トレを習慣化できた理由

最近なんと運動が楽しい。高校卒業以来ずっと三日坊主で終わっていた筋トレが半年以上続いている。

これまで幾度となくジムに課金し爆死してきた自分が、なんと自宅で無課金で、運動が続いているのである。どころか、運動を楽しいとすら感じている。

これは異常な事態である。

なぜこれまで失敗続きだったのに今回はうまくいってるのか?備忘録がてらnoteにまとめておきたい。

きっかけになった本

最初のきっかけは『プリズナートレーニング』という本だった。

本棚に並べるには抵抗がある表紙だが、すごくいい本だった。

囚人が監獄内で生き抜くためには身体を鍛えねばならない。しかし監獄では、道具に頼らないトレーニング技術が必要となる。そのための筋トレメニューと考え方がまとめられた本だ。

あんまり外出したくない人
在宅ワークやテレワーク多めの人
筋トレの知識はあるが習慣にならない人
『ショーシャンクの空に』が好きな人
『プリズン・ブレイク』とか好きな人

には特にオススメだ。

本書のおかげで、とにかく筋トレに対する心理的ハードルが下がった。その上で、筋トレをタスク管理と組み合わせてゲーム化できたことで楽しくなってきて、習慣として定着したという感じがする。

今回の記事では、本書によっていかに筋トレのハードルが下がったかを解説したい。


ジムから解放された

筋トレといえばジムに行かなければならないと思い込んでいた。しかしこの本を読んで、

・マシンを使わなくても必要な負荷は得られる
・自重トレーニングでは日常的に使う筋肉を自然に鍛えられる

ということが理解できたので、自分は自重(自分の体重)で十分であると思えた。

ジムから解放され、以下のコストが浮いた。

・ジム代金
・ジム通いのための準備時間
・ジムへの移動時間
・ジムで着替える時間
・ジムで器具が空くのを待つ時間
・ジムで着替える時間
・ジムから帰る移動時間
・帰宅後の着替える時間

ジムに行くだけで最低でも4時間は必要だ。

これが自宅での筋トレなら30分で終わる。

プロテインから解放された

筋トレするならプロテインを摂らなければならないと思い込んでいた。しかしこの本を読んで自分にプロテインは必要ないと思えた。

当たり前だけど囚人はプロテインなんて摂れない。高タンパクな食事も摂れない。それでも筋肉はつく。これには説得力があった。

プロテインのデメリットはけっこう多い。

・毎日飲むのめんどくさい
・一日何回も飲むのめんどくさい
・合わないとお腹こわしたりする
・おいしくない
・高い

自分の場合、筋トレよりも「プロテインを飲む」という習慣を定着させるほうが難しかった。

そもそも自分はダイエットと健康目的で筋トレを始めたわけで、つまり普段からカロリーオーバーなわけで、普段の食事の栄養バランスを変える(糖質をタンパク質に置き換えるとか)だけで十分だった。


「限界まで追い込む」のをやめた

筋肉はギリギリまで力を出し切ることで大きくなる。

例えばバーベル上げなら「ギリギリ10回持ち上がるくらいの重さで10回⇒休憩」これを3セット繰り返す。セット間の休憩は1分以内がいいとされる。

当たり前だけどこれはめちゃくちゃしんどい。筋トレしようかな、と思い立っても、同時にこのしんどさを思い出し躊躇してしまう。

本書では筋肉を限界まで追い込むやり方が否定されている。むしろ余力を残すことで怪我のリスクを抑えるべきだといい、「関節と一緒に成長せよ」と説く。

「限界信仰」から解放されたことで、筋トレに着手するハードルがぐっと下がった。

これにより、日々のわずかなスキマ時間で筋トレができるようになった。

文章を書く
腕立て10回(1セット目)
メールチェック
腕立て10回(2セット目)
お昼ご飯
腕立て10回(3セット目)

こんな感じで、休憩がてら筋トレをするサイクルが定着した。義務感でやってた筋トレがむしろストレス解消の手段になるなんて。


とにかく筋トレについて知識ばかり取り入れすぎて、ハードルがめちゃくちゃ高くなっていたことに気付かされた。

そもそも自分はアスリートではないし、マッチョになりたいわけでもない。健康的な内臓と体格を維持しつつ、美味しい食事を楽しみたいというのが、筋トレをする一番の目的だということを思い出した。


もちろんこのまま筋トレを楽しく続けているうちに、やっぱりもっと効率的に筋肉を大きくしたいなーとか思い始めるのかもしれない。その時初めてジムとかプロテインとか効果的な筋トレメニューとかを楽しく考えればいいのであって、まだ運動を楽しめていない段階であれこれ考えるべきではない。

筋トレに対するハードルが下がったことで、まず「やらなきゃいけないこと」として習慣にすることに成功した。

しかし最近はさらにこれを「やらないと気持ちわるい、むしろやりたい」と思えるレベルになってきている。ゲーミフィケーションがうまくいってるのだ。その理由も紹介したいのだが、それはまた別のnoteで書くことにする。





読みたい本がたくさんあります。