にーちょ

己の罪を数えよ

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最近の記事

得意は自信につながらない

何かが得意なことは自信にはつながらない。 私は学生時代から勉強とスポーツが得意だった。 手取り足取り教えられるまでもなく、苦労せずにある程度のレベルに達することができた。 しかし、私はこの二つについて自信はなく、むしろコンプレックスにまみれていた。 なぜなら、上には上がいるから。 上には上がいて、そのまた上にも上がいて、世界の頂点に立ったとしても没落する不安に付きまとわれる。 何かが「得意」であることで自信を得ようとする試みが成功することはない。 得意を磨いて心を満

    • 他人をわかった気になるな

      バカと話すのが嫌いだ。 一番腹の立つバカは、「人のことをわかった気になる」バカだ。 ある人間が、ほかの人間をたとえほんの少しでも理解できたと思った瞬間、そこにはどうしようもない思い上がりがある。 たとえどれだけ長い時間を共にしようが、言葉を交わそうが、本質的に人間が分かり合えることは絶対にない。 彼の痛みも、苦しみも、悲しみも、喜びも、何一つ我々には知りようがない。 「お前よりもつらい奴はいくらでもいる」論法を用いてうつ病の人間を追い詰める人間がこの典型だ。 この

      • ヒトの鳴き声

        猫は「ニャー」 犬は「わんわん」 カラスは「カー」 声帯を持っている鳥類や哺乳類の多くには、大体決まった形の鳴き声がある。 昨日ふと、ヒトの鳴き声は何なのだろうかと気になった。 鳴き声の定義は何だろうか。 ある音を鳴き声とするには、まずその鳴き声が種の中で一般的であり、頻度が多いことが必要だろう。 猫はニャーとしか鳴かないわけではないが、多くの猫が頻繁にニャーとなくことから、「ニャー」が鳴き声という事になっている。 また、動物というものは無意味に鳴き声を上げることは

        • 努力なんて無いさ、努力なんて嘘さ。

          始めに断っておきたいことがある。 自分で書いておいて何ではあるが、この文章は一般的に考えて、世の中の「知らないほうがいいこと」にあたるものだと思う。 この文章を理解してしまうと、あなたは世の中のほとんどのことに共感ができなくなる。 努力の意味が分からなくなる。 自分と、その辺の石ころの違いが判らなくなる。 人によってはニヒリズム(虚無主義)に陥る劇薬だろう。 ただし、この文章の考えは、人間として善く生きるため、ニーチェの超人的存在になるために、一度は通らねばならぬ道だと思っ

        得意は自信につながらない

          何をやっても同じこと

          今年に入ってから、絵を描き始めて感じることがある。 それは、「何をやったとしても、本質的にすべて同じだという事」。 本質とは何だという、抽象的な話になるが、RPG風に言うなら、「ある職業でレベルを上げれば、ほかの職業も自動的にその半分のレベル以上には習熟していて、そこからも元の職業のレベルまで経験値ボーナスがある」という感覚になるだろうか。 私の例、「スポーツ」と「絵をかくこと」で考えてみよう。 スポーツは私が学生時代10年以上は打ち込んできたことであり、絵をかくのは今

          何をやっても同じこと

          100年前に答えは出ている

          読書をすること、または学ぶことの意味を考えることがあるでしょう。 「なぜ学ぶのか」という問いへの答えの一つは、大抵の悩みや問題の答えは、百年以上も前に誰かが答えを出してくれているという事でしょう。 あなたの精神的な悩みや、人生への疑問はニーチェの「ツァラトゥストラはかく語り」にて答えが出されるかもしれないし、ブッダの言葉によって解消されるかもしれない。 キリストの教えに救われるかもしれないし、太宰治の文学によって救われるのかもしれない。 「愛とは何か」なんて、高校生や大

          100年前に答えは出ている

          孤独を他人で埋めようとするな

          先刻のnoteのなかで述べたことについて、一つ掘り下げたい。 多くの人間は孤独というものを勘違いしている。 その勘違いというのは、「一人でいて、他者との関わりがないから孤独を感じる」というものだ。 確かに、孤独という言葉を辞書で引けば「一人でいてさみしいこと」というふうに出る。 だが、その辞書的な定義にはなんの意味もない。 大勢に囲まれても一見周りと打ち解けたふうでも孤独な人間もいれば、一人でいて世間から隔絶されても全く孤独を感じない人間もいる。 孤独を感じるかどう

          孤独を他人で埋めようとするな

          健全な精神とは

          「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という言葉をどこかで聞いたことがあるだろうか。 確かにこの格言には一理あるかもしれない。 しかし、もともとは「健全な精神は、健全な肉体にやどれ"かし"」という形で、「かし」というのは願望の助動詞であるため「健全な精神は、健全な肉体に"宿ったらいいのにね"」という意味だったそうだ。 その時代のことはわからないが、お金を持っていて肉体は健全に肥えているのに性格の悪い貴族などに対して抱いた言葉だったのだろうか。 精神とはそんな話は置いといて、先ず

          健全な精神とは

          日本人は大人しく和食を食え

          食事の内容に四苦八苦する人間は案外多いものだと思います。 女性であれば美容のため、病気の方やお年を召した方は健康のため、ボディービルダーは筋肉を大きくするため、様々な人が様々な目的のために一度は食事について考えることがあると思います。 今回は健康のための食事のヒントを提供できたらと思います。 ひと昔前にダイエットの手法としてバナナダイエットが流行りました。 バナナだけでなく、肉、キュウリ、豆腐、リンゴ、果てにはチョコレートなど、ふざけているとしか思えない内容ですが、これら

          日本人は大人しく和食を食え

          嫌煙家がタバコを吸い始めた理由

          こんにちは、またはこんばんは。 題名の通り嫌煙家であった私Frommが、タバコを吸い始めた理由とそのリアルな感想について述べていきたい。 私の話はほとんど科学的な根拠のない個別の体験であり、喫煙を誰にでも勧めるような内容では断じてないことはご留意いただきたい。 結論から言うと、大抵の人間にとってタバコは一般の認識通り百害あって一利あるかないかだが、一定の人間にはタバコのメリットのほうが相当に大きい可能性もあるという話になる。 寝不足で思いつくままに書いた文章なので読みづら

          嫌煙家がタバコを吸い始めた理由