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UMUMこどもアトリエ特別授業「いのち」を開催しました!

私の妊娠も、早いもので8ヶ月!
31週に入りました。

母になっていく話」の方がすっかり滞っておりますが
何をしていたかというと…

ばばん!
助産師の鷲尾ひとみさんを講師に迎え
「いのち」の特別授業を
5/28、29に立川市子ども未来センターにて開催しました!

対象は、5ー9歳のお子様と、その保護者様。
2日間で15組の方々に、ご参加いただきました。

妊娠したからこそ、できた企画であり
妊娠中の今だから感じたこと
そして、こどもたちに伝わったものもあると思うので
今回は、そのレポートを書きたいと思います。



<part1:「いのち」を知る時間>


「男の子のお股には、何個の穴があるでしょう?」

ぼくの体/わたしの体にまつわるクイズから始まった、特別授業。

場があったまったところで
鷲尾さんが、絵本「ぼくのはなし/和歌山静子:作」を読み聞かせてくれました。
男女の体のこと、性交、妊娠、出産、死生観について
鷲尾さんの自然体で温かい語りかけで、対話しながら考えてみます。

続いて、赤ちゃんの成長にフォーカス。
卵子が精子と出会い、受精卵になり、子宮の中で成長していくプロセスをスライドで見ます。

スライドの途中
一人一人に配られた丸い紙。
光にかざすと、中央に小さな針穴があいています。
「これが受精卵の大きさだよー」
と鷲尾さん。

「5週。心臓の音が聞こえてきたね!」
「7週は、ビー玉くらいの大きさだね」
どんどん成長する赤ちゃんのサイズを
ビー玉やスケールを手に取って確認しながら
五感で赤ちゃんの成長を感じます。

胎児が人間らしくなり、31週まで進むと
UMUM田中のぽっこりお腹にみんなでタッチ!
「40cmくらいの赤ちゃんがここにいるよ」
「この辺に頭があるよ」
と教えてくれる鷲尾さん。

優しくお腹に触れながら
「たなかちゃーん!」
「動くかなあ??」
「いま動いた!!」と
子どもたちも、あたたかく呼びかけてくれました。

さらに37週まで進むと
今度は子どもたち一人一人の出生体重を、水風船を使って体感!
お腹に抱えた重み、どう感じる?
「重い〜!」
「意外と軽い〜!」
「いやでも、これで学校行くのは大変だあ」
「これで料理や掃除をしていたお母さん、すごくない?」
などなど、段々と赤ちゃんについての学びが
「自分のこと」になってきました。
重さを懐かしむお母さんも!

それぞれの大きさで
それぞれのタイミングと方法で
自分も、お父さんもお母さんも
おじいちゃんもおばあちゃんも
みんなこの世に生まれている
そんな実感が生まれていました。



<part2:子宮づくり>

いのちのこと、赤ちゃんのことを知ったところで
赤ちゃんの気持ちになってみよう!と
鷲尾さんが読み聞かせてくれたのは
「おへそのあな/長谷川義史:作」。

お腹の中にいる赤ちゃんが
おへそのあなから、自分を待つ家族を覗く物語です。

赤ちゃんがいた「子宮」は
赤ちゃんが10ヶ月もの時間を過ごす、いわば秘密基地。
「どんな場所だったら、居心地がいいかなあ?」
「何色がいいかなあ?」
「どんな音、におい、光だったらいいかなあ?」
と思いを膨らませながら
自分だけの子宮を作っちゃおう!
UMUMお得意の自由工作タイムの始まりです。

段ボールと好きな素材で
自分が入れる空間の基礎を作り
会場に並んだたーーくさんの画材で
中をどんどん作り込んでいく子どもたち。

窓を開けたり
鍵付きのドアをつけたり
電気をぶら下げたり
お絵描きをしたり。


とっても真剣!!!
90分の制作時間、たっぷり集中していました。



<part3:子宮に入ってみよう!>

いつまでも続けられそうな子どもたちの制作でしたが、一区切り。
最後は、お部屋を暗くして
ライトを持って
自分の子宮と、お友達が作った子宮に入ってみます!

屋根材に使った透過性のある素材が
子宮の中にやわらかい色をもたらし
薄暗くて狭い子宮の中は
なんだか落ち着くー。

お友達の子宮も、いろんな工夫があって面白い!!
内部にぶら下げた素材がキラキラ光ったり
窓や穴から外をのぞけたり
布が敷いてあったり、枕があったり
同じ素材を使っていても
ひとつひとつ、こだわりがつまった
個性ゆたかな空間になっていました。

(優しい表情を浮かべるこどもたちの、素敵な写真は鷲尾さん撮影です)


五感で子宮を体験したところで、特別授業は終了!
お話、体験、制作で
あっという間の180分でした。

できあがった大きな作品
持って帰りたい!!という子がほとんどで
私たちもうれしくなりました^^




<part4:参加者様の声>

最後に、保護者様からいただいた
あたたかいフィードバックをご紹介。

和やかでざっくばらんな雰囲気の中
いのちや性の話を聞けたことが良かったです。
針穴やビー玉、リアルで動きや音もある胎児のスライドや
ぼくの成り立ちの絵本は
子どもにも親にもわかりやすかったです。
いのちや性の話を、みんなでフラットで日常的なものとして捉えていく上でとても有意義な時間だったと思います。

楽しかった!と何度も言っていました。
おうちに帰ってからも、制作したものを再び再現して楽しんでいました。

ちゃんといのちのお話とつながる制作をしていて
ちゃんと話を聞いていたんだ、と感心しました!

子どもは、自分自身はもちろん
私も夫も、祖父母も
あの場にいたみんなも
もともとは小さい針穴のような大きさで
子宮のなかでスライドみたいに育ってきたのだということに
驚きと感動を覚えたようです。
年長なので、そろそろ性教育をと考えていたので
とても良いタイミングで良いきっかけになりました。
性に関しては小さい頃から話題にして
身近に捉えておきたいと思っていたので
こういう企画が広く行われていくといいなと思いました。

前半のわしさんのお話で
みんなで考える雰囲気や大きさや重さをリアルに感じられたこと
さらに後半で
その感じたものを、アウトプットするところまでつながっていることで
さらに深めることができたのは、今までになく
こどもにとって難しくなりがちな性教育が
自分のこととして向き合えるとても良い体験となりました。
お腹を触って感じられたのも貴重な体験で
帰宅後もずっと生まれた時の話や赤ちゃんがいるお腹の話をしていたので
かなり心に響いたのだと思います。

“(こどもたちが) いつもよりギュッとしてくれたし、したくなりました!“

帰宅後、子どもたちが赤ちゃんのことや命の話をする場面もあった様で
とっても嬉しいです^^


ずっとやりたかった、性教育とアートの時間。

特定のテーマについて深く感じ取り
アウトプットをする「アート」によって
子どもたちが、自身の体のことと命の大切さを五感で学び
自己肯定感が向上すること
そして、ご家族もお子様への愛情を再確認できることを目標に
鷲尾さんと生み出した企画でした。

鷲尾さんの、助産師としての
専門性はもちろん、発信への情熱、あたたかい姿勢なくして
この企画は実現しませんでした。
(鷲尾さんは、Instagramで
産前産後のママに向けた発信をしています。
ぜひチェックしてください。
https://www.instagram.com/hitomi_washio/ )

そして、参加してくれた子どもたちのまっすぐな姿勢と
心のこもった作品
保護者様の温かい見守り方に
とっても良いパワーをもらった2日間でした!
お腹の赤ちゃんも、生まれる前から主役の時間をもらえて
みんなに触ってもらって
きっと嬉しかったに違いない^^

ご参加くださった皆様
鷲尾さん
本当にありがとうございました◎


<おしまい>

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