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ゆるやかな習慣。日記を10年つけてみて思うこと。

wisteriaさんの記事「続けるために止まれ」を読んで、いろいろな考えが浮かんできました。

私が続けていることを紹介しつつ、習慣について思うことを書きます。
「習慣」という言葉が目に留まる人に、何かのきっかけになればなあと思います。


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私の習慣


タイトルの通り、私の続いていることは日記です。

ごく普通のB5版リングノートに、日付と一緒にとりとめもない出来事や考えを書いています。
絵を描かず、色も使わず、淡々と。
ノートを開けば、昔から変わらないくせ字だけが並んでいます。

きっかけは国語の教科書に載っていた「少年の日の思い出」
ヘルマン・ヘッセの作品で、
「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな」
というセリフに、聞き覚えがある人もいるんじゃないでしょうか。

「少年の日の思い出」が日記だったのかはよく覚えていません。
ただ、ノートの始めのページには、


国語で「少年の日の思い出」を読んで日記を始めてみる。
いつまでもつかな・・・三日坊主はさけたいです。
文章力UPをねらう(かも)。


と書いてあります。

たった数行の文章から私の日記は始まり、かれこれ10年続けていました。

10年前の私は中学生。
初めのうちはテストができなかったとか、友達から借りた小説がおもしろかったとか。
日記に向かったその時の、なにげない思いが残っています。
以前記事に書いた、「忘れられない先生」のことも一行だけ書いてありました。

高校生になったあたりから、少しずつ、日々考えたことも言葉にしたりしています。
ノートの片面1ページを1日でうめる日もちらほらでてきて、こんなこともあったと思い出せる記憶も多い。

文章力UPとか書いていたけど、結局、好きなように書いてきたからUPしたのかは分かりません。
それでも、日記の内容が徐々に、そして確実に変わっていくのだから、
10年という年月は長いなあと思います。



そんな、私の今までが詰まった日記。
しかしながらこの日記、先日「2冊目」に突入したばかり。

2冊目? 10年書いて、たったの2冊?
はい、そうなんです。2冊目はまだまだ白紙ばかりだから、実質1冊に収まっています。
そんなことってありえるの?
…私には、ありえました。

ちなみに、1冊目がとんでもなく分厚かったわけではなく、厚さ1cm、ごくごく普通のノートです。

そんな1冊のノートに10年が収まってしまう理由は簡単。
それはもうシンプルに、
そして笑っちゃうくらいに、
毎日はちゃんと書いてこなかったんです。


初めのうちこそ週3日くらいは書いていましたが(すでに毎日ではない)
そのうち週1回、月に2〜3回と減っていきました。

まるっと3ヶ月書いていない時もあって、もう日記どころか月報ですらないじゃんと自分でも笑ってます。


ぱらぱらと見返すと、本当に日付が飛び飛びでおもしろいです。

極めつけは高校の時の日記。
高校生のころは吹奏楽部に入っており、日記でも部活のことを度々書いています。
高校生2年生、8月末の日記に夏コンクールの話が出たと思ったら、
次の日記の書き出しは「冬です寒い。」

その間にあったはずの秋のことなんて一言も書いていないくて、
冬の寒さとストーブの温かさと冬期講習の話が書いてあるだけでした。
そうだよね、冬って寒いよね。うんうんって気分で読み返しています。


始終こんな感じです。
日記のことなどすっぽり頭から抜けている日が続いても、ときおり書きたいなと思い出します。
そんな日には、何食わぬ文字で日付を書き、とりとめのないことを書いていくのです。


ゆるやかな習慣


習慣と呼ぶにはあまりにとぎれとぎれですが、
私の中で日記は「続いていること」認定されています。


3カ月書いていなくたって、書きたいなと思ったら、また始めたらいいと思います。

「習慣=毎日やること」というイメージが強いですよね。
でも、もっとちょうどいい頻度がきっとあって、
”毎日やる”が正解とは限らないんじゃないかなと思います。

思いついたことも書いておきます。
習慣づくりのゴールとして紹介されがちな歯磨き。
(習慣のゴール:毎日やらないと気持ち悪いぐらい当たり前に続くこと、だとして)
習慣の理想形の一例が、1日に1回以上する歯磨きなのってちょっとハードル高くない?
歯磨きって、習慣の中でも「しょっちゅうやる」ものに分類されそう。
習慣のゴールとして紹介される歯磨き、実はかなり高い目標なのでは。


習慣にも、ちょうどいい頻度があると思います。

歯磨きは1日3回(知らんけど)とか、
お花の水やりは1日に1回(これもちゃんと知らない)とか、
日記は気が向いた時に不定期に書く(これは私だけ)とか。

1週間に1回くらいが、自分にとって続けやすい習慣もあるんじゃないかなと。

でもそれじゃあ、忘れちゃうかもしれない。
だから、思い出せるようにしておく。

例えば、目につきやすい場所に思い出すきっかけを置いておく。
手帳にあらかじめ何をするか書いておく。

私の場合、毎日使う手帳と同じ本棚に、日記のノートを立てています。
ふとしたときに目に入って、そういや書いてないなあと思い出します。

思い出すとき、「できていない」と思うと気が滅入るので、
「最近ご無沙汰ねえ」くらいの気持ちだと楽そう。


とにもかくにも、ゆるやかな継続って「あり」だと思います


日記を続けていますと言いながら、3カ月なにも書かなかった人もここにいます。
3カ月の空白を無理に埋めようとせず、しれっと、また始めたらいいんです。

続けることのハードルが、少しでもゆるくなれば嬉しいです。


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wisteriaさんの記事を読み、
ちょうど似たようなことを考えていたので、文章にしてみました。
noteって時々、どんぴしゃのタイミングとしか言えないような記事に出会えますよね。
そして出会ってしまったら、ぐるぐると思考が止まらない。

この記事が起点です。
wisteriaさんの思いがぎゅっと込められています。
その行間には、これまでの経験とか思い出がたくさん詰まっているんだろうなあと、感じました。
ぜひ読んでみてください。

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