見出し画像

理系就活生必見の研究内容の説明の仕方

こんにちは。ゆうすけです。

今回は理系の就活で必ずと言っていいほど聞かれる、研究関連の質問への対策を自分なりにまとめてみました。面接を想定して書いていますが、同様の考え方でESにも応用できる思います。

こちらの記事でも理系の就活には触れていますが、今回は研究内容の紹介に焦点を当てています。

僕自身の研究内容は、希薄気体の数値解析の新しい手法について研究していて、その途中で使う概念が4次元の領域に対する積分などを使うので正直めちゃくちゃ説明しにくくて困っていました。

ところが、説明の仕方を思い切って変えたところ、面接官の人に

「とてもわかりやすくて私もわかったような気になりました。」

と言っていただけるようになりました。

この記事ではどんな研究をしていますかという質問への基本的な答え方と、よくある質問について書いていきたいと思います。

個人的なことですが、最近内定者懇親会があり、そこで聞いてみると他の人はエントリー数2、3社ということで、僕よりも全然少なくてびっくりしました。

まあ、意外と理系の割には就活頑張った方なのかなと思うので、そのノウハウをお伝えしたいと思います。

ちなみに僕は一応京大生なのですが、一個上の先輩たちで某川◯重工業を受けた人たちは研究紹介がぼろぼろで、学校推薦でも落ちまくったらしいです。

学会と同じノリでいくと痛い目を見るとおもうのでぜひ読んでいただけると幸いです。

基本的な考え方

はい、ここでまず基本方針について述べていきます。

ずばりバカでもわかるように話そう

です。おそらく、みなさんの研究には専門用語がいっぱい出てくるのではないでしょうか?

当たり前ですが、専門用語を相手が知っている体で話すのはNGです。絶対に説明するようにしましょう。しかも、懇切わかりやすく説明するのです。

たとえば、材料力学には応力というものがあります。これを説明するならば、こんな感じです。

材料力学というのは、ものにどのように力を加えれば壊れるのか、あるいはどこまでなら壊れないかということを考える学問です。例えば針金と鉄柱を同じ力で引っ張ると、針金だけ破壊されるという場合が容易に想像できるかと思います。つまり単に力の大きさがわかっただけでは材料力学の目的は達成されません。そこで、材料力学では応力という単位面積あたりにかかる力を一つの指標として用いて考えていきます。

教授にこんな説明をしたら怒られるかもしれませんが、そこが大切です。言っちゃ悪いですけど、「正確に」説明する必要はありません。それなりの傾向を掴みつつ簡単化するのです。

いいですかこれ、めっちゃ大事ですよ。多分、真面目な方が多いので正確性なんかについても気になってしまうと思います。

しかし、学会に出てるわけではなくて、素人の人に説明するわけですから、多少ゆるくても全然ばれません。むしろ、正確な表現にこだわるあまり、難解な説明になると最悪です。

じつは、さっき伏線を張ってたんですけど

「とてもわかりやすくて私もわかったような気になりました。」

これ、わかったような気にさせたら勝ちなんです。

まあ、技術職でばりばり専門の人に当たることもあるので嘘はだめですけど、その人たちもアカデミックな人ではないはずなので基本はこの考え方を肝に銘じてください。

では実際のながれを説明していきます。


導入&研究背景

まずは、自分の研究のタイトルを言ってから研究背景について話はじめましょう。

いきなりですが、ここが一番大事といっても過言ではありません。この導入で失敗すれば、あとの説明がいくらよくてもさっぱり伝わらないでしょう。

そういうわけで、研究内容はそこそこな時間を割いてください。

まあその人の研究内容によって変わるとは思うのですが、大体は基本となる物理現象や軸となる技術なりがあると思うのでそこから話していきましょう。

僕の場合は希薄気体とはそもそもなにか、どのような場合に希薄気体の解析が必要になるのかというところから話し始めました。

それが終わったら次は、従来研究との関係です。おそらく大抵の人が、先行研究の問題点や、より発展的な内容に挑むというような研究になっていると思います。

つまりは、自分の研究の新規性ですね。今までと比べて、なにが新しいのか、目的はなにか、自分の研究がうまくいけばなにが良くなるのか、ということを説明しましょう。

もしも、自分の研究の応用例がその会社の製品に使えそうならそれも言いましょう。ここも、本当に使えるかどうかは関係ありません。例えばこの製品に応用すれば、こんなふうにできるかもしれません、みたいな感じで、その人に、いかにそう思わせるかの勝負です。まあ、嘘はだめなので、無理にこじつける必要はありません。もしも、あるならば言えた方が企業理解や応用例への理解が深いというアピールができます。

実際の研究内容

導入がうまくいけば正直勝ちですが、次は実際に行っている研究内容について話します。

とにかく意識するべきは話のながれです。さっきまで、研究背景や目的を丁寧に説明しましたので、それをうけて、目的を達成するためにどのような研究をしているのか説明しましょう。

ここでは、自分の苦労したことや問題解決能力のアピールができます。まあ、面接官が食いつけば追って質問してくれるので、かるく糸をたらすみたいな感じがいいかなと思います。あくまで、研究内容の説明ですし、ながくなっちゃいますからね。

何分くらいで説明してとかもしかしたら言われるかもしれませんが調整するならばこの部分です。

え、研究内容が一番大事じゃない?と思う人が多いと思いますけれども、正直込み入った話になるので、そこまでじっくり話しても効果は薄いかなと思います。

自分のやっていること全部説明したくなっちゃう人もいるかもしれませんが、同じ理由でそれはNGなので本当のエッセンスだけ抽出するようにしましょう。

話をまとめる

はい、研究内容を喋り終わったらまあ終わりっちゃ終わりですけど、最後にまとめるとなお良いと思います。

これこれこういう分野について研究していて、こういう狙いがあります、それを達成するためにこういう研究をしていて、今こういうところで苦労していますがもちまえの忍耐力でなんとかやってます。

みたいな感じで。もしも、学会とかにもでてるならここでアピールすれば良いかなと思います。

関連した質問

はい、ここまでで自分のターンは終了して面接官の人が質問してくるターンに入ると思います。まあ、うちの製品で応用できますかとか、苦労したことはなんですか、とかについてより詳しく掘ってくることが多いと思います。

それから、教授とはどのように研究の話をしますか?とか、研究で得られたことはなんですか?とかですかね。

ちなみに言っておきたいことは、研究で得られたことで専門知識とかいうのはやめておきましょう。

僕の友人は、あなたの大学院までの六年程度の知識が会社で役に立つと思いますか?と言われたらしいです笑。いや、わらえねえ、こええ。

でも実際その通り、会社で四十年近く働くことを考えれば、そんなもん誤差だし大したアドバンテージにはなっていません。

重要なのは、答えのない問題へのアプローチや情報収集能力、あとは他人への説明能力、論理的思考とかそういう普遍的な能力です。

ちなみにその友人は、地学系だったんですけど普通にメーカーに就職しました。それだけ専門知識は特に必要とされていないということです。専門知識を武器にしたいなら博士くらいまでいきましょう。

まとめ

はい、というわけで研究の説明の仕方について書いてきました。

研究の説明は理系の就活の明暗をわけるものですので、頑張って考えましょう。

まあとにかく僕が主張したいことは、説明しづらいことからはできるだけ逃げて、背景や目的が明確なストーリーを作ろうということです。

込み入った専門的な話ダメ絶対。

皆さんの参考になればうれしいです。こんな感じの理系の就活の記事をもうちょい書こうと思うので、よければフォローお願いします。

それでは皆様のよき就活ライフを祈って

じゃあな!!


#就活体験記

この記事が参加している募集

就活体験記

まさかサポートしてくれる神がいらっしゃるんですか?論文読む用にiPadが欲しいのですう。