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「STARS」

2023年最後の展示となる今回は、今年一番の作品を飾ろうと思い、「STARS」という5つの作品を、熊本市下通りにあるbar貴也さんで、飾らせていただきました。

https://frenesie.portfolio.site/item


「STARS」の一番の特徴は、5枚の絵で、一つの作品となっていることです。

名前の通り「星」を共通テーマとし、5つの作品を順番に見ることで、一つの物語を描いています。

それぞれの絵の意味を書く前に、なぜ1枚の絵ではなく、5枚の絵に分けて描く必要があるのかについて書きます。



「なぜ1枚の絵でなく、5枚の絵で表現したのか」


5枚の絵分けて描いた理由は、絵により多くの意味を持たせることが出来ると思ったからです。

私が作品を描くときに大切にしていることの1つとして、割合があります。

耐えられない現実を嘆く悲観的なモノ(100:0)や、現実を無視した楽観的なモノ(0:100)だけの絵ではなく、私はイメージとしては(50:51)のモノになるように、絵を描いています。

そして、5枚描いた理由として挙げた、「絵に多くの意味を持たせることが出来る」という意味は、単純に一枚であれば(50:51)が限界の作品でも、5枚あれば、単純計算で(250:255)の作品ができると思いました。

そうなれば、結果として5枚で(250:255)になれば、極端に悲観的なモノも、極端に楽観的なモノも描くことができるということです。

今回の5枚でいくと、3枚目が、消極的意味が強くで、4枚目は積極的な意味が強いと思います。

また、これまでの話とは違いますが、1枚目と2枚目は、それ以降のフリとして描いています。

このフリができるのも、この試みだからこそできることだと思います。

まとめると、「STARS」は、私が描く通常の絵とは異なり、5枚で1つの物語となっています。

通常は、消極的な意味と積極的な意味が50:51になるように意識しています。

しかし、「STARS」では、1作目「magnificent」、2作目「Full」で計100という
限界を500に広げ、3作目の「dreamer」は消極的意味に偏った作品となり、計250:0の割合となり、4作目の「true love」は積極的意味が多く含まれた作品で、割合は250:250となり、最後の作品「heavenly」で250:251となり完成です。

数字はだいたいのイメージです。

観る人がこれを見てどのように作品が観えるかは理解することはできませんが、これが描いた人のこの作品に対するイメージを書きました。

普段とは、一枚に想いや意味をどれだけ忠実に描くことが出来るかが命ですが、この「STARS」は、いつもとまた違った、より広い視野で作品を楽しんでいただけたらと思います。

長くなりましたが、これで、「なぜ1枚の絵でなく、5枚の絵で表現したのか」について終わります。

次回から、STARSの作品それぞれについて書いていくと思います。


・リンクツリー

・プリント製品

https://www.inprnt.com/gallery/frenesie/stars-1-magnificent/

https://www.inprnt.com/gallery/frenesie/stars-2-full/

https://www.inprnt.com/gallery/frenesie/stars-5-heavenly/


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