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幸福日和 #030「陽の光を浴びて」
皆さんは、
普段どれほどの時間。
陽の光を浴びていますか。
オフィスで働いている方や
学校に篭って勉強している方は、
普段は外に出ませんから、
それほど陽の光を浴びていないかもしれませんね
少しの時間でもいいから、
リラックスがてら、
外にでて陽の光を全身に浴びてみると
気持ちも心も晴れていくものです。
とはいえ、暑い夏なら木陰でも十分ですし、
冬なら手や顔に一時間程度。
日に当たるだけでビタミンDにが体内に作られ、
カルシウムの吸収を助けますし、
気持ちの面でも助けになるもの。
✳︎ ✳︎ ✳︎
僕の過去の話になります。
しばらく陽の光さえ浴びることのできない時期がりました。
持病の悪化で入院をしていたんです。
たかが「陽の光」に何を大げさな、
そう思うかもしれませんね。
でも、僕はもともと田舎育ちで、
常に日の光を浴びてきましたから、
「何か大切なもの」を奪われた感覚でした。
時間でもお金でも友人でもない。
もっと奥深くにあるものの喪失感。
ただそれだけのことで。
窓辺とは程遠い相部屋の入り口付近の
光の差さない場所が、
当時の僕の生活の全てでした。
蛍光灯の光の下で
食べるご飯の味は、それだけで全く違う。
新緑の緑も室内と太陽のもとで見るのとは
全く違う。
ある時、久しぶりに外へ出て、
太陽の日差しに照らされる緑が
あまりに美しくて感動し、涙が出ました。
葉の青色は、ただの青色ではなくて、
透き通って、空気とともに、
本質的なところから青い。
屋上に干されて干されていた、
病院のシーツの輝きも忘れません。
あれは本当に白そのものだった。
病室では薄い微かな影のグレーと
薄黄色の仕切りのカーテンの反射のもとで、
その白は、どこか白ではありませんでした。
理屈ではない、
本能的な日の光との関わりを感じたんです。
✳︎ ✳︎ ✳︎
皆さんはどうですか?
都会での生活に慣れてしまい、
日が登りはじめた先から出勤、
日が沈んでから帰宅。
そもそも太陽の光を見ていない生活に
なってはいませんか?。
たかが陽の光ですが、
うつむいて下をみるのではなく、
時には部屋の窓から外を眺めたり、
白昼に休憩がてら外に出てみてはいかがでしょう。
その先に広がる空は、
すべての世界に通じています。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。