見出し画像

悲しみを力に

皆さん、おはようございます。
どのような朝を迎えていますか?

今日は海を見ながら、
なぜかふと昔の悲しかったこと、
辛かった時代のことなどを思い出したりもしていました。

僕にしては、少し後ろ向きなように
思われえるかもしれませんね。

まあ、でもこんな日もありますよ。
人間ですから。笑

今はこうして海に触れる毎日ですが、
思えば僕が日本にいた頃も、悲しみを抱えた時、
僕の目の前には海がありました。

なぜか行くのは、太平洋ではなく日本海。

明るく広大な太平洋と違い、
日本海は空も風も変化が激しく、
その波もどこか厳しさを感じさせるんですね。

そんな日本海がいつも
大切な何かを教えてくれました。

自分の心の底にある何かを探しに
わざわざ数時間もかけて
新潟の浜辺に向かうこともありましたね。


画像1




皆さんの中にも同じように
悲しみの中で悲観に暮れる日々を過ごしていた方もいるかもしれません。

でもその時の気持ちというのは
大切にした方がいいと思うんですね。

人生は喜びや楽しみであることはもちろん大切ですが、それだけでは気がつくことのできないことが沢山ある。

明るさがあるからこそ、暗さもあるわけで、
そういったものを契機として、その人の生き方が大きく深まることもあります。

もしも、今悲しみの中にいるのであれば、
そういったことも考えてみてください。

僕が思うに日本人はどれだけ悲観的になろうとも今の時代、恵まれた環境に生きています。

世界には、
どれだけ希望を持っても、それが挫かれてしまう過酷な環境の中に生きている人々もたくさんいるんです。


画像2




例えば、その昔ボブ・マーリーという
ジャマイカのミュージシャンがいました。

彼は世界中にレゲエミュージックを広めた英雄で、史上最も売れている音楽アーティストの一人とも言われています。

レゲエ音楽というと、
楽観的で明るい印象を持つ人も多いかと思うのですが、
実はその根本には、植民地国で生まれた彼の悲しみの心が音楽制作へと駆り立て、支えていたんです。

「自分の音楽で世の中を良くしていくことはできないか」

彼はその思いで、音楽によって社会を明るくしていこうと懸命に活動を続け、自らのコンサートでは政治家の対立勢力同士を和解させるなんてこともしていたんです。

とはいえ、彼の最後は悲惨なものでした。
脳に腫瘍ができてしまい、どうにもならない状況だったにもかかわらず、死の直前までコンサートツアーを続けていたそうです。

また画家のパブロピカソも、
20世紀の絵画の表現を次々と革新させていった一人ですが
彼もまた、時代の嘆きや悲しみの中で
絵画制作をしていた画家だったんですね。

彼の有名な「ゲルニカ」という絵画がありますが、この作品も悲しみの中で書かれたもの。

当時、戦時中にパリの街を占領していたナチス高官が、
この「ゲルニカ」を評した時、
ピカソはこの(悲しみの)作品を書かせたのは
「あなたたちだ」と伝えたそうです。

「ゲルニカ」という作品は、ドイツ軍がスペインの内戦で
ゲルニカの街の住人を無差別に虐殺されたことに対する、ピカソの強い怒りと悲しみの思いで描かれた絵画なんです。

その思いがピカソにあれだけの大作を描くことへ向かわせました。

現代では、数多くの名作と呼ばれるものが
伝えられていますが、
それが音楽でも、絵画でも、
悲観への嘆きから始まったものも多いんです。

彼らは、その魂の叫びの中で
何かを発見して、表現し続けてきました。


画像3


皆さんが、もしも日常で悲しみや悲観に暮れる時があるならば、
そうした思いの中で、悲観から真正面に向き合いそれを乗り越えようとしてきた人がいたことを、どうか忘れないでください。

無理に明るくなれなんて言いません。

でも、悲しみは見方を変えれば、
何か大切なことと向き合うきっかけにもなります。
それに気がつくことができるのは、
その時だけかもしれないんです。

僕はこうして「note」を書いてはいますが、
その理由の一つは、悲観的に世の中を見てしまう人々、
自分の人生なんて、、、と軽んじてしまう人の声が
聞こえるからなんだとも思います。

僕自身、大きく傷ついた時に、
人に優しくなることの大切さに気がつきました。
つらい環境の時こそ、
自分の信念を見失わないことを覚えました。

その嘆きの思いによって、
人は気がつくこともありますが、
大切なものに気がつくこともできるんです。


画像4



今日も皆さんは、
色々な思いを抱えながらそれぞれの生活を送ることでしょう。

今日が終わる頃には、
今とは別の感情を抱えていることになるかもしれない。

人によっては気持ちを持ち直したり、
悩みが晴れて、次に進むことができる人もいるかもしれない。

その逆に、もしかしたら落ち込み、悲しみ、
嘆いてしまうようなことが起こってしまうかもしれませんよね。

でもそんな時こそ、
その時の感情と素直に正面から向き合って見てください。

どれだけ悲観的になろうとも、悲しみにくれようとも、
そこにはなにか大切なものがあるはずです。






日本では雨が続いていると聞きますが、
そういう時ほど、人は色々なことを考えてしまうもの。

でも、時にはそういった時間も必要なんだと思いますね。




では、皆さん。

今日もお互いに良い一日を過ごしましょう。




はるか孤島から願っています。




いつもありがとうございます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。