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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.6

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シングルタスクを強制される時間は退屈。

シングルタスクを強制される時間は退屈。

脳はかなりのマルチタスクなのか、それとも分裂してスイッチングされているのかわからないけど、本数が多いときほど確実に仕事の進行が早いのに気づく。無意識に無駄な時間をなくそうとしているせいもあると思う。

俺がやっている仕事は大きく分けて4つ。コンセプトやブランディングに関わる仕事。それをビジュアライズするアートディレクション・デザインの仕事。撮影する仕事。最後が文章を書く仕事。

以前は講師をやった

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100点を目指して完成できないより、70点のモノをやたらと完成させろ。

100点を目指して完成できないより、70点のモノをやたらと完成させろ。

何かを成し遂げた人々は一様にこういうことを言いますね。この中で大切な部分は二つ。「完璧などない」それと「70点だと言われても凹まない」です。

作業をして完成が近づくとそれは訓練でもあるので批評する目も同時に鍛えられていきます。足りない部分が見えてくるのです。これが「出来上がらないスパイラル」です。

もうひとつの「凹まない」。これは意外と語られることのないエリア。お前は偉そうなことを言ってるけど

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可愛がられなかったけど、大した問題ではなかった

可愛がられなかったけど、大した問題ではなかった

家族の面倒くささを存分に味わって家に帰ってきた。
七泊八日の里帰り。 子供が小さかった頃は2週間くらいは帰っていたから、これでもだいぶ短くなった。イタリアンが続いて胃が重い。

大学に行ったり仕事を始めたばかりの頃。自分より得をしてるように人ばかりが目に入った。有名人が何歳で何をしたみたいな本を読んで悶々としていたのも、多分この時期。 嫉妬ですよ、奥さん、嫉妬。

働き始めたら女子力とか気配りみた

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横浜と横浜と福島。

横浜と横浜と福島。

俺は横浜で生まれ育ったんだけど、小学生の頃に両親が離婚して後任の父親が福島県の出身だった。それまで「カブトムシはデパートで買うモノ」と思っていたレベルの都会っ子だった俺が、父親の故郷・福島を初めて訪ねた。

夏休みに父の実家にクルマで向かう。前任者の父親の祖父母も横浜に住んでいたから、そもそも「帰省」というのが初体験なのだ。山下公園や横浜スタジアムの近所で育った俺には一面の畑とか、山とか、何もない

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