『オズボーンのチェックリスト』
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『オズボーンのチェックリスト』をご存じでしょうか。
✅1、就活時に知った『オズボーンのチェックリスト』
1ー1、インターンシップ選考会でのテスト
ある企業のインターンシップ選考会にてクリエイティビティを測るテストがありました。問題が印象的だったためそのテストのことはいまだに鮮明に覚えています。
問題はとてもシンプルで『ディズニーシーの湖の水を空にするにはどんな方法が考えられるか。』でした。制限時間は15分でした。
当然、『ホースで水を汲んで外に出す。』や『海につながっているため、水門を開ける。』などが現実的な回答として思い浮かびます。しかし、このテストはクリエイティビティを測るもので、フェルミ推定のようにロジカルシンキングを測るものではありません。妥当性のある方法を提示してもそれは1案にすぎません。妥当性はないかもしれないが案としてはカウントできるようなアイデアをどんどん出していく必要があります。
確か私は『ディズニーシーの水としてマニアに売り出す。』など15個ぐらい回答を書いて手が止まってしまいました。
1ー2、問題の解説
回答解説の中で、アイデアに詰まったときの方法として『オズボーンのチェックリスト』が紹介されました。
『ブレインストーミング』という言葉を聞いたことがある方は多いかと思います。私が初めてその言葉を聞いたのは、大学の先輩からでした。『ブレストしてみて。』といきなり言われて、『なにイキって横文字使ってんだよ。』と斜め上から批判的に思っていたものです。就職活動中、頻繁に聞くことになるとは思いもしませんでした。
脱線しましたが、『オズボーンのチェックリスト』は『ブレインストーミング』を作ったアレックス・F・オズボーン氏が提唱した発想方法です。
チェックリストという名前通り、9個のチェック項目があります。
アイデアに詰まったときはこの9個の観点で考えると良いというのが『オズボーンのチェックリスト』です。
さきほどの『ディズニーシーの湖の水を空にするにはどんな方法が考えられるか。』に対する『ディズニーシーの水としてマニアに売り出す。』は『転用』に当たります。例えば、『変更』で考えるのであれば『セメントと砂を入れてコンクリートにする。』や『水を蒸発させて空にする。』などのアイデアが出てきそうです。
お題によって9項目のうち使いやすい項目と使いにくい項目に分かれてしまうことがありますが、どれか複数には該当するのでいつでも使えると思います。『ディズニーシーの湖の水を空にするにはどんな方法が考えられるか。』は『拡大』や『縮小』には向いていない気がします。
✅2、仕事でのいまだに使うときがある
インターンシップ選考会で学んだ『オズボーンのチェックリスト』ですが、いまだにアイデアで詰まったときに参考にしています。ブレインストーミングするときになったら、手元のPCですぐに『オズボーンのチェックリスト』を出して考えたりしています。
最近では、『1時間の定例会が30分ほどで終了します。残りの30分をどう有効活用しましょうか。』という話がありました。
そのときも手元に『オズボーンのチェックリスト』を表示させて考えていました。『縮小』という観点から『そもそも定例会を1時間から30分にするので良いのでは?』という意見や『結合』という観点から『別の30分ほどの定例会と一緒にしてしまっても良いのでは?』という意見を作りました。
アイデアに詰まったときにも使えますし、意見を出す上での観点としても十分機能すると思います。
✅3、まとめ
9項目の『オズボーンのチェックリスト』を紹介しました。アイデアに詰まったときや意見出しをしなければならない場面で使ってみてください。
お題によって相性の良い項目と悪い項目がありますので、無理にすべての項目を使う必要はないかと思います。
ぜひ使ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。