見出し画像

【読書感想文】『自分の意見で生きていこう』

(このNOTEは3分で読めます。約2,500文字)
人気ブロガーのちきりんさんをご存じでしょうか?『自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術』など多数書籍も出版されている方です。

先日、書店に行った際にちきりんさんの最新作『自分の意見で生きていこう』を見つけました。過去に『自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術』を読んだことがありファンなので早速購入して読んでみました。

このNOTEでは、ちきりんさんの『自分の意見で生きていこう』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・大学生~20代後半
・ブログなどで発信活動をしようか迷っている方

読了までの時間を計ったところおよそ60分でした。約300ページほどなのですが、とても読みやすいのでそこまで時間がかからずに読み切れるかと思います。

✅1、総評

内容はとても分かりやすく、読みやすい書籍だと思います。

要点としては、『反応』ばかりしている人が世の中には多すぎてちゃんと自分の『意見』を持てよ、ということなのかなと思います。

普段から、『この人は何が言いたいんだろう。』『自分のポジションはどこだろう。』と思考する人にとっては、あまり新しい発見はない書籍だと思います。ただ、改めて『意見』を持つことの大切さを確認できる書籍でもあります。

SNSにおいて、自分の『意見』を発信せず『反応』ばかりしている人に対する批判のような内容も出てきます。自分の考えもなく相手を批判するようなコメントに嫌気を差してしまったことが本書執筆のきっかけになってるのではないかなと邪推しました。


✅2、印象に残った内容と感想

『自分の意見で生きていこう』より

2-1、第1章 「意見」とはなにか、なぜ必要なのか

本書における重要な部分の1つ。『1.「意見」とはなにか、なぜ必要なのか』と『2.「反応」だけではダメな理由』が本書における重要な部分の8割を占めている印象でした。

『自分の意見で生きていこう』より

『1.「意見」とはなにか、なぜ必要なのか』の要点は図6に集約されています。『意見』とは、前提として『正解のない問題』に対して発生するものと述べられています。例えば、『正解のない問題』とは『どこに就職するべきか』や『死刑制度の是非』などです。

2ー2、第2章 「反応」だけではダメな理由

こちらも本書における重要な部分の1つです。『意見』と対比させる形で『反応』についての説明が述べられます。

SNS等で『意見』を発信した際に、『こいつは何もわかっていない。』や『一概にそうは言えないと思います。』と言ったコメントが返ってくることがあります。そういったコメントは、コメント者自身がどのようなポジションを取っているのか分かりません。つまり、『意見』が明確ではないのです。

結局、その人のポジションがどこにいるのか分からないため建設的な議論はそこから生まれることはありません。

2ー3、第3章 SNS時代に「自分」を創る

SNSでフォロワーが増える人と増えない人の違いと、SNSで自分の『意見』を発信する必要性を説明しています。

『いいね』を手軽に押すことができるようになったこと、地理的距離に関係なく世界中と繋がることができることによって『承認欲求の肥大化』が起こったと述べられています。

いくらSNSで投稿をしていても、それが『反応』であればフォロワーは増えません。その人のネット人格が見えないからです。フォロワーが増える/増えないは投稿数に関係なく、『意見』を発信しているかどうかだと述べられています。

また、採用活動においてもSNSでの投稿内容が確認されるようになってきていることから、日ごろから『意見』を発信していきネット人格を形成していく必要性についても述べられています。

2ー4、第4章 生きづらさから脱却しよう

従来の学校教育的価値観では『正解』が求められる傾向が強く、『正解のない問題』に対して、『正解』を求めてしまっていることが我々の生きづらさの一因になっています。

そもそも、『正解のない問題』に対して『正解』を求めるということが構造上おかしく、『正解のない問題』に対しては『意見』を持つことが重要だと述べられています。

また、自我を確立することにおいては自分自身の『意見』を持ち、そのありのままの自分を肯定していくことが必要だと述べられています。

2-5、第5章 リーダーシップの最初の一歩

『反応』している人はリーダーになることはないと述べたい章だと解釈しました。

2-6、第6章 オリジナルの人生へ

第6章の中の『リアル社会の仲間と議論しよう!』が印象的でした。SNSでは、『いいね』などの『反応』を返すにはやりやすい場所ですが、『意見』をぶつけ合うような深い議論には不向きだと述べられています。

成田祐輔さんが『日本はもうダメなのかもしれない』とツイートしたことに対して、ホリエモンが『何がダメなのか教えてほしいね』とリプをしました。結局、Twitter上で議論になることはなく、NewsPicksのHORIE ONEという番組に成田祐輔さんがゲストで迎えられ、意見を交わすことになりました。

この例もSNSは深い議論をする場には向いておらず、議論する場としてはリアルの方が良いという話と同じなのかなと思いました。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・大学生~20代後半
・ブログなどで発信活動をしようか迷っている方

読了までの時間を計ったところおよそ60分でした。約300ページほどなのですが、とても読みやすいのでそこまで時間がかからずに読み切れるかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。