古代ローマの散歩道
My bucket list シリーズの記念すべき第一弾「古代ローマの散歩道」
読者のみなさんがbucket listを作成するときの一助となるべく、また私の備忘録としてご紹介したいと思います。
1.カエサルが好き
学生の頃から世界史も日本史も大好きでした。
みなさん歴史上の人物で好きな人をあげてみてって質問されたら、
だれを選びますか?
世界史も含めると、一番好きな人物は、ユリウス・カエサル。ラテン語でJulius Caesarと書くので、ジュリアス・シーザーという呼び名や、「ブルータスお前もか」のセリフでご存じの方も多いかと思います。
リーダーシップ研修の講師を担当するときなどは、必ずカエサルの話を入れたりします。共和制ローマから帝政ローマになる時代に生きた人で、是非興味のある人は、その時代の書籍や、ドラマもあるのでご覧ください。
2.フォロロマーノ
私のbucket listには、「フォロロマーノ」と書かれています。これには理由があり、25年前にローマは新婚旅行で訪れていました。なぜか、「フォロロマーノ」はバスの車窓からのみで、ローマ三越へ連れていかれました。その時、今後海外へ行くときは絶対にパッケージツアーは使わないと心に決めました。(ローマ三越は2021年にコロナの影響もあり閉店されました)
ローマ市民の広場という意味で、タイトルの写真は、フォロロマーノです。念願のフォロロマーノ、かつてカエサルも歩いたであろうその道を2時間ほどかけてゆっくり散策しました。
「ブルータスお前もか」で有名な暗殺された場所もフォロロマーノにあるとばかり思っていた私ですが、そこにはなかった……
私の調査不足で、暗殺された場所は「トッレ・アルジェンティーナ広場」にあることがわかり、すでにそこに行く時間はなかったので、bucket list の「フォロロマーノ」と書かれていた場所に、「トッレ・アルジェンティーナ広場で黙祷」と新たに書き加えました。
ローマでは、 bucket list の中でもう1つ達成することがありました。
「カエサルの像と写真を撮る」
無事写真をとり、息子たちにこの写真を送りました。
すると、その夜に長男からラインがあり、
長男「残念やけど、カエサルちゃうで」
私 「えっ!IMP CAESAR...って書いてたで??」
長男「よう見てみ、その下にNERVAって書いてるやろ?
五賢帝の1人や、惜しかったな」
どうやら、第12代ローマ皇帝ネルウァと一緒に写真を撮ったようで、
「カエサルの像と写真を撮る」はまだリストに残ったままです。
3.バルベリーニ美術館
奥様の bucket list 達成のため、バルベリーニ美術館へ足を運びました。お目当ては、カラヴァッジョの絵画です。ローマには、有名な美術館もたくさんあり、特にバチカン美術館は入るまでに長蛇の列、中に入ってからも初もうでかと思うくらいの人でゆっくり見ることができません。
今回、はじめてバルベリーニ美術館へ足を運びましたが、とても静かでゆっくり鑑賞できて最高でした。是非お勧めしたいと思います。
写真は、カラヴァッジョのナルキッソスです。全く絵心ない私が見ても他とは違うとわかるくらいのインパクトでした。
4.2回目?のピエタ
25年前、サンピエトロ大聖堂での一番の思い出は、当時「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」のプロモーションでローマに来ていた5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンとばったり会ったことです。残念ながらそのインパクトが強すぎて他はほとんど覚えていません。
そのような事情もあり、今回は2回目でしたがどれも新鮮に見ることができました。
写真は、ミケランジェロ作のピエタ。ミケランジェロが手掛けたピエタは4つあり、唯一完成したのがサンピエトロのピエタだそうです。入ってすぐのところにあるので、相当なインパクトでした。聖母マリアの気持ちがひしひしと伝わってくる作品です。
5.サンタ・マリア・マッジョーレ教会
日本に帰国する日、朝の散歩で訪れました。
ローマ教皇が建築させた四大バシリカ(古代ローマ様式の聖堂)の1つです。訪れた日は11月1日、奇しくも25回目の結婚記念日。イタリアでは諸聖人の祝日で朝から教会では荘厳な雰囲気の中、ミサが行われていました。
イタリアを代表する彫刻家ベルニーニのお墓があることでも有名です。残念ながら今回のローマでは、ベルニーニの作品が展示されているボルゲーゼ美術館には行けなかったため、次回、カエサル像と写真を撮るときに達成したいと思います。
6.宿泊したホテル
NHコレクション・パラッツォ・チンクエチェント
テルミニ駅から徒歩1分、ほぼ目の前にあるホテルです。
地下鉄の駅もすぐなので、ローマ観光はもちろん、ローマに滞在して日帰りで複数都市を観光するのにも大変便利な立地にあります。今回は、日帰りでフィレンツェにも訪れましたが電車で1時間半なので朝食を食べてから出発しても十分に満喫することができました。
部屋も綺麗で、バスタブもあり、なんといっても朝食が最高でした。また、ローマに泊まる機会があればまちがいなくこのホテルを選ぶと思います。
一点だけ注意しておきたいのは、このホテル側のチンクエチェント広場出口はまだ良いのですが、ジョリッティ出口は賑やかで飲食店もあり一見活気があると感じる一方、夜はあまり近づきたくないなと思う場所でした。いずれにせよ23時以降、テルミニ駅周辺は出歩かない方が良いと思います。
7.My bucket list
第一弾として My bucket list のほんの一部ですが、ご紹介させていただきました。やりたいことリストを書いておくと達成したいという欲がでてきます。今回のように、現地まで行っているのに達成できないことも出てきますが、「また来れる」というポジティブな発想ができるようになります。
余談ですが、ローマにある「トレビの泉」。泉に背を向けてコインを一枚投げ入れるとローマへの再訪が叶うとされています。上手なプロモーションだといつも思いますが、bucket list に書くことは同じ効果をもたらしてくれます。
bucket list には旅だけではなく、鑑賞したいもの、観戦したいもの、なりたいもの、学びたいもの、食べたいもの、乗りたいもの、会いたい人など、たくさんのやりたいことを書いて、達成をしていきます。達成する過程で様々なドラマがありますので、面白おかしくお伝えしていきたいなと思っています。
以上、備忘録もかねて古代ローマの散歩道を紹介させていただきました。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
次回は、「ルネサンスの散歩道」でお会いしましょう。
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