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【最低限知っておきたい】ワインのNGマナー

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。

近年、コンビニやスーパーで買えるワインの種類も増え、自宅でワインを飲む機会も増えているようです。

自宅でワインを飲むなら、マナーなんて気にする必要もないと思うのですが、デートや仕事での会食で相手がワインが詳しい人だったりすると、こちらも最低限のマナーは知っておきたいものです。

私事で恐縮ですが、私も40代。ワインに関する最低限のマナーをはじめ、ワインの選び方や楽しみ方などの基本的な知識ぐらい知っておかないと、恥ずかしい……。でも、今さら人に聞けない。自分である程度勉強しておく必要がある。
そんな、ほぼ自分の勉強のために企画、編集させていただいた1冊があります。

著者の竹内香奈子さんは、ワインコンサルタントとして、プロにもアマにもレクチャーしている人物。もちろんソムリエでもあります。

今回は、同書の中から、最低限知っておきたいワインのNGマナーについて解説している部分を要約してお伝えしたいと思います。

小難しいことはいっさいなし。でも、ついついやってしまいがちなものばかり。

ただ、ど素人の私でもすぐに覚えられましたので、もしワインのマナーについてちょっと不安のある人にはお役に立つのではないかと思います。ワインにある程度詳しい方も、答え合わせする気持ちで読み進めていただけたらうれしいです。


最低限知っておきたい、やってはいけないNGマナーは、全部で10項目あります。

【NGマナー①】外の景色がいいお店で、外の見える席を勧める

店全体のテーブル配置によりますが、座る席は、基本的には奥がゲスト、続いてその左。幹事は手前の通路に側に座ります。

ここまではなんとなくわかっていたのですが、私も完全に勘違いしていたのは、外の景色がいいお店の場合です。外が見える席をゲストに勧めがちですが、意外に「景色を背負う」席を上席とすることが多いとのこと。相手にもよりますが、ちょっと注意したいところです。


【NGマナー②】自分がワインに詳しくないからと言って、ゲストにワイン選びをお任せ

当日にお店でワインを注文する際、いくら自分よりゲストのほうがワインに詳しいからと言って、ゲストにワイン選びをお任せするのはNGです。ゲストは、価格を気にして、安いものしか選べなくなるからです。これは、こちらがお誘いしている場合は、料理でも同じですよね。だから、基本的には、ホスト側がワイン注文のかじ取りをするのがマナーというわけです。

でも、ホストである自分がワインに詳しくない場合は、どうすればいいのか?
そんなときは、正直に「あまりワインに詳しくないので、お店の人と相談しながら決めましょう」と注文するのが一番スマートだそうです。


【NGマナー③】ゲストにテイスティングをお願いする

「私はわからないので」と言って、ゲストにテイスティングをお願いするのはNG。それは、ゲストに毒味をさせているようなものとみなされるそうです。テイスティングが「毒味」であると意味がわかっていれば、さすがに失礼であることはわかります。
テイスティングは、傷んでいないか、適正な温度かを見る程度の行為。サッと済ませて、「おいしいですね」「わぁ! いい感じなので、早くお客様に注いでください」と期待を膨らませるコメントを添えると、とてもスマートだそうです。


【NGマナー④】超有名ワインを略して言う

概して、有名なワインは略して呼ばれることが多いものです。私のようなあまりワインについて詳しくない人なら問題ありませんが、自分で多少知識がある人は要注意です。

例えば、「ドン・ペリニヨン」=「ドンペリ」、「ロマネ・コンティ」=「ロマコン」、「ドン・ペリニヨン ロゼ」=「ピンドン」、「オーパス・ワン」=「オーパス」など。
これらは、決して品のいい呼び方ではなく、もし相手が気に入っているワインだった場合、小バカにされたと受け取られかねないとのこと。略称はできるだけ慎んだほうがよさそうです。


【NGマナー⑤】ブランデーグラスのように、ワイングラスを持つ

ワイングラスは、丸い本体を「ボウル」、脚の部分を「ステム」と呼びます。ブランデーグラスを持つように、ステムを指で挟み、ボウルを手のひらで包み込むように持つのはNGです。この持ち方だと、体温でワインが温まり、香りや風味が損なわれてしまうから。ステムを指で持つのがベストだとのこと。これは、家でワインを飲むときにも心掛けていれば、いざというときでも安心ですよね。


【NGマナー⑥】グラスを回しすぎる

これは個人的に意外でした。
ワインを空気に触れさせて香りや味わいを変化させるための行為ですよね。専門用語で「スワーリング」と呼びます。私も空気に触れさせることで味がまろやかになったという経験を持っていたのでいいことだと思っていました。

ボトルにずっと閉じ込められていたワインは、空気に触れさせることで酸化が進み、酸味や渋みが丸くなって、味がまろやかになるそうです。回すことは悪いことではないようなのですが、回しすぎはNGとのこと。なぜなら、回せば回すほどおいしくなるわけではないから。目安は2~3回クルクル回す程度。

また、回す方向は、自分に向けて回すのがマナーです。もしワインがこぼれても、周囲の人にかからないようにするためという配慮が隠れています。これも家飲みで意識すれば、おのずと身につけられるマナーですね。


【NGマナー⑦】乾杯のときに、グラスをぶつける

これも知らないと、ビールを飲む感覚で無意識にやってしまいそうなNG行為ですよね。ワイングラスは、薄くて繊細なものが多いので、注意したほうがいいようです。乾杯のときは、グラスを胸の高さまで持ち上げて、ぶつけることなく、相手の目を見て「乾杯」と言うのがスマート。


【NGマナー⑧】ワインをもう注がないでほしいときに、「もう結構です」と口に出して断る

「もう十分」というときに、ソムリエから勧められたことに対して、声に出して「もう結構です」などと口に出して断るのはNGだそうです。かつての私、やっていました……。

NGの理由は、声に出して断ると、相手や他の同席者もつられて遠慮してしまうから。なるほど。言われてみればそのとおりですよね。

もし断るときには、注がれそうになったら、ワイングラスのふちを軽く合図程度に指先で触れるのがスマートだそうです。


【NGマナー⑨】中途半端なワインの知識をひけらかす

これは、ワインのマナーというよりコミュニケーションのマナーですよね。
ついつい相手の興味を惹こうと、自分のワインの知識を披露してしまいがちですが、相手の自尊心を傷つけないことが肝心。自らうんちくを垂れるのではなく、できるだけ相手に話をさせるように会話を広げたいものです。たとえ知っていることでも、「へぇー、そうなんですね!」「知りませんでした」などと受け答えできたらベスト。

また、お店のソムリエを味方につける上でも、ソムリエの前であまり中途半端な知識をひけらかすことなく、お店の人やソムリエに話をふって、きちんと説明してもらうのがいいそうです。


【NGマナー⑩】女性にワインを注がせる

海外では、女性が男性にワインを注ぐことはNG、マナー違反となるそうです。ただ、日本では、ホストが女性、ゲストが男性の場合はOKとのこと。なお、ゲストの女性がホストの男性に注ぐことは完全マナー違反なので、それは絶対に避けたいところです。
なお、注ぐときは、ボトルの注ぎ口をグラスに触れないように注ぐことも忘れてはいけません。


いかがでしたか?

ワインの世界ならではのマナーもあれば、ワインの世界に限らず、一般的なコミュニケーションのマナーもあります。いずれも、意識していればマスターできるものばかりですよね。家飲みでも意識して練習できるものもあります。今後のワインを楽しむときのヒントとしてご活用ください。

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