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【年収1000万円レベル】「BizDev」(ビズデブ)って何だ?

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

「BizDev(ビズデブ)」

という職種をご存じでしょうか?
 
近年、大手からスタートアップまで多くの企業による募集が見受けられるようになり、採用ニーズは高まっている職種です。特に、スタートアップや外資系企業で募集しています。
 
「BizDev(ビズデブ)」とは、「Business Development(ビジネスディベロップメント)」の略であり、日本語にすると「事業開発」という意味になります。
 
ただ、ひと言で「事業開発」と言っても、業務領域、さらに求める人材要件は各企業でさまざまです。営業、マーケティング、サービス企画などの経験者が新たなキャリアとして選択するケースもあります。
 
「BizDev」(ビズデブ)とは、いったいどのような職種なのか?
どのようなスキルが求められるのか?
 
「絶対達成」で知られる超人気営業コンサルタントの横山信弘さんがトップ営業パーソンたちの取材を通じて、自身が考えていることをすり合わせながら、「変わること」「変わらないこと」をランキング形式で解説した新刊『新時代の営業「変わること」「変わらないこと」を1冊にまとめてみた』の中で、「BizDev(ビズデブ)」について詳しく解説しています。今回は、その該当箇所を一部編集・抜粋して公開します。

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「BizDev(ビズデブ)」とは何か?

「ビズデブって何?」
「どんな職種?」
 昨今、スタートアップや外資系の企業で「BizDev(ビズデブ)」の募集が目につきます。
 インサイドセールスの第一人者、茂野明彦さんも、『無敗営業』(日経BP社)の著者、高橋浩一さんも、このBizDev について言及しています。
 BizDev とは、「Business Development(ビジネスディベロップメント)」の略で、日本語にすると「事業開発」という意味です。
「事業開発」は分解すると「事業+開発」。新しい事業を起こし、成長させることを意味します。
 メルカリではどう定義しているのでしょうか。調べてみると、もう少し広義な意味合いで、
「外部の事業者様との結びつきにより事業を拡大していくこと」
 と「BizDev」を定義しています。
 新規事業の起ち上げのみならず、既存事業の拡大も含むということです。自社のマーケティング活動のみならず、積極的に「M&A」や「アライアンス」も活用することになるため、「BizDev」という職種は、広範囲な知識と経験、手腕を問われることになるでしょう。
 高橋浩一さんは、スタートアップ企業のCOO(最高執行責任者)に匹敵すると言い、茂野明彦さんは、次のような発言をしていました。
「スタートアップ企業を支援する動きが強まっていることもあり、創業期にビジネスを成長させる営業の需要は、とても高まっています。年収1000万を提示するスタートアップもありますよ」
 力のある営業なら、キャリアの選択肢が増える傾向にあるようです。

「BizDev」が求められる2つの理由

 このように、「BizDev」という職種は、現在スタートアップや外資系企業で募集が多くあります。しかし、今後は大手企業をはじめ、中堅中小企業でも「BizDev」のニーズは高まると私は考えています。
 理由は以下の2つです。
 
 ◎事業のライフサイクル短命化。
 ◎事業の新陳代謝の必要性。
 
 近年、事業のライフサイクルは急速に短くなっています。たとえば、日本の自動車メーカーは、事業の新陳代謝を図らなければならず、大企業が早期退職制度を活用し、人材の新陳代謝に乗り出しているケースが増えてきました。事業もそうですし、技術者も入れ替わっていかなければ、企業は生き残っていけない時代になったのです。
 中小企業も同様です。いつまでも従来の事業に依存していては、未来がありません。
 しかし、事業開発は一発で成功することはほぼなく、どんなに周到な準備をしても、基本的には失敗するものととらえたほうがいいものです。したがって、既存の事業が成功しているうちに、新たな事業開発を模索していかなければいけないのです。
 優秀な「BizDev」を採用したいなら、その点は考慮すべきでしょう。必要に迫られてから募集しても、優秀な人材からは興味を持ってもらえません。茂野さんが言うとおり、伸びているスタートアップ企業へ流れることでしょう。

「BizDev」に必要な3つのスキル

 さて、「BizDev」を採用するなら、どのような人材がいいのでしょうか。必要なスキル(というか要件)について考えてみます。私の考えは次の3つです。
 
 ①強いマインド
 ②経営者目線
 ③水平思考

 
 まず第一に、強靭な精神力、強いマインドが不可欠です。飛行機がテイクオフする様子をイメージしてください。あの巨体が宙に浮き、上空1万メートルに達するのに必要なエネルギー。相当な馬力がないと、新事業を軌道に乗せることなどできません。
 第二に、経営者目線です。事業アライアンス、M&Aを直接的に主導できなくとも、目線は経営者のそれか、それ以上でなければいけません。つまり、経営者に助言できるぐらいの視座の高さが不可欠で、新事業のCOOを任せられるほどの知識と経験ぐらいは求められるでしょう。
 第三に、水平思考。イノベーティブ・シンキングとも言います。過去の延長線上でものを考えるのではなく、新しい発想を導き出すことができるか。類まれなアイデア力も重要です。「過去にそんなプロモーションを実施したことがない」とか、「従来そのような異業種とアライアンスを組んだことがない」といった声にもひるまない覚悟も必要です。
 マッキンゼーの試算によれば、2030年までの日本では1600万人が職を失い、1000万人が新たな職に就くと言われています。数字の正確性はともかく、世界中で「産業シフト」が起こることは確実です。
 これからは、スタートアップや外資系企業のみならず、大企業から中小企業に至るまで、事業開発──「BizDev」という人材は、広く求められることになるでしょう。
 ちなみに先述した「スタートアップ営業ラジオ」のパーソナリティを務めるジェイさんは、「BizDev」の第一人者であり、「事業開発セールス」という表現を世に広めようと活動しています。


いかがですか?
 
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