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【肝臓専門医が警告】「お酒」と「フルーツ」を一緒に摂っちゃダメ!?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
フルーツは、ビタミンや食物繊維を摂れるので、カラダにいいと思っている方も多いでしょう。ただ、「肝臓」にいいかどうかという観点で考えると、必ずしもいいとは言えないと主張する人物がいます。
栗原クリニック東京・日本橋院長にして、肝臓の専門医として日本の第一人者として知られる栗原毅先生です。ご本人も酒好きで「休肝日不要」を唱える医師なのですが、フルーツに含まれる「果糖」には注意したほうがいいと訴えます。
栗原先生の著書『酒好き専門医が教える カラダにいい飲み方』の中から、その理由と対処法について紹介します。
なお、ここで書かれているのは、あくまで「肝臓にいいかどうか」の観点での話であることを踏まえてお読みください。
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フルーツに含まれる「果糖」は吸収が早い
糖質は、分子構造によって3つの種類に分類できます。
◎単糖類……ブドウ糖、果糖
◎二糖類……砂糖、乳糖、麦芽糖
◎多糖類……でんぷん
単糖類は最も単純な構造を持つ糖質で、分解される必要がないため、すばやく吸収されます。
二糖類は次に単純な形で、砂糖や牛乳に含まれる乳糖などがあります。多糖類は芋類、穀類などが持つ複雑な構造の糖質です。体内に吸収するためにはブドウ糖に分解する必要があるため、時間がかかります。
注目してほしいのは、単糖類に入っている果糖です。これは、その名のとおりフルーツに含まれる糖質です。これ以上、分解する必要がないので、腸に入ると瞬時に吸収されてしまいます。そして、すばやく血糖値を上げるのです。
フルーツの美容・健康神話にダマされるな
「フルーツが美容と健康にいい」という神話はなかなか崩れません。なかには、寝る前にフルーツを食べるという人もいます。それこそ肝臓に糖代謝を迫る残酷な行為といえます。
近年、スムージーが人気です。フルーツや野菜をジューサーにかけた飲み物ですね。スムージーファンは健康にいいと考えているのでしょうが、実は悪玉飲料です。素材のフルーツに砂糖などの甘味を加え、食物繊維を切り刻むと、糖質の吸収が究極に高いものが出来上がります。
市販のフルーツジュースも同様です。フルーツをジュースに加工する際に、食物繊維などの固形物を除去しています。さらに飲みやすくするために甘味を加えるのですから、糖質の塊といえます。
「野菜ジュース」も要注意アイテム
代表的な清涼飲料水に含まれる糖質は次のとおりです。
◎コーラ……30グラム
◎缶コーヒー……26グラム
◎スポーツドリンク……20グラム
◎野菜ジュース……15グラム
このデータを見て、ちょっと驚いたことがあるかもしれません。
そう、野菜ジュースです。野菜ジュースは健康志向ですが、野菜だけでつくるとおいしくないのだそうです。健康的な商品を売るために甘味料を足すのは、本末転倒のような気がします。
レモンサワー3杯で、ご飯1膳以上の糖質
居酒屋で人気の果汁サワーにも気をつけてください。
焼酎は、本来、糖質ゼロですが、果汁サワーで割ることで糖質が加わります。レモンサワーは、焼酎、レモン、ガムシロップ、炭酸でつくります。レモンとガムシロップには、当然、糖質が含まれます。
ある調査によると、レモンサワー1杯の糖質は約20グラムだそうです。3杯飲むと、ご飯1膳以上の糖質を摂ることになります。アルコールと糖質を一緒に摂るのは厳禁でしたね。よく思い出してください。糖代謝とアルコール分解を同時にやらせるという、肝臓に対するパワハラ行為です。
スナックやバーでフルーツをつまみにウイスキーを飲むのも、同様にNGです。
フルーツを食べるなら朝食がおすすめです。すぐに吸収されてエネルギーに変わるので、元気が出ます。テニス選手もインターバルにバナナを食べていますね。
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フルーツ系サワーは、メーカー各社がさまざまな種類を開発・発売されていることに加え、飲みやすいこともあり、ついつい飲んでしまいがちですが、「アルコール+果糖」は肝臓に大きな負担をかけてしまうわけですね。
肝臓にやさしくするなら、「フルーツを摂るなら朝」「お酒と一緒には摂らない」ことを心得ておいたほうがよさそうです。
栗原先生の著書『酒好き肝臓専門医が教える カラダにいい飲み方』では、【酒&つまみ選び】から【飲む量】【飲む時間帯】【飲食の順番】【肝臓のパフォーマンスを上げる方法】まで、誰でもすぐに実践できる、肝臓に負担をかけない、健康的なお酒の飲み方を解説していますので、気になる人はチェックしてみてください。
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