【連載】#29 浮気されたときの、失敗しない「問い詰め方」|プロの探偵だから知っている「不倫」のリアル
感情的になる前に、見定めるべきもの
浮気された側は、感情を抑えられず、どうしてもすぐに問い詰めたいという気持ちでいっぱいになるでしょう。その気持ちは、誰にでもあると思います。
しかし、すぐに問い詰めてはいけません。たとえば、何ら情報もなく、ただやみくもに「浮気をしていると思っただけ」というのでは、説得力がありません。また、説得力のある証拠を持っていても、問い詰め方次第ではNGになることもあります。
かの有名な「孫子」の「兵法」の「始計」に「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず」という言葉があります。
「戦争は国家の一大事で、国民の生死、国家の存亡にも関わってくるのだから、細心の注意を払って検討に検討を重ねなければならない」という意味です。
浮気問題も同じで、話し合うこと、問い詰めることは、いわゆる戦いです。家族の未来、行く末、影響にも関わってくることであり、問い詰めるという行動に移るときは、十分注意をしなければなりません。ただやみくもに感情的になって問い詰めても、その戦いの重要性、目的をきちんと見定めてからでないと、大きな損失を受けることになります。
「本気で相手の本音を知りたい」と思ったとき、相手が本音を語らなければならないと思うほどの状況に持ち込む必要があり、ウソ、偽り、逆ギレがあったとしても、それに動じない考え方、心の強さ、生活の基盤も準備しておかなくてはいけません。
「本当のこと聞かせて!」と懇願しても、相手は本音を語りません。そして、一度でも問い詰められたとしたら、その後、一切の情報は表に出ない、気持ちも開かないという状況になるでしょう。いきなり問い詰めたところで、相手は答えてくれないことを、しっかり理解しておいてください。
問い詰める目的は何か?
すぐに問い詰めることをとどめることができたら、今のうちに、問い詰める目的が何かをきちんと明確にしておくことが肝心です。
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