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【プロ直伝】料理が楽しくなる! キッチンでの調理器具配置のコツ

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

料理をする際、調味料や調理器具、食器は、必要なときにすぐに手が届くところに置いておくかどうかで、効率が大きく変わるものです。

キッチンの広さや収納状況によって要望や事情は変わってくるものですが、できるだけスムーズに手にして料理に集中したいと思う人は多いでしょう。

家事における脳のリラックスやビジネススキルアップ効果など、ビジネスパーソンにおける家事を行なうメリットを次々と発見し、「ビジ家事理論」として体系化した堀宏史さんは、新刊『家事こそ、最強のビジネストレーニングである』の中で、家事のプロから教えてもらった調理器具・調味料・食器の効率的な配置「キッチンコックピット」理論を紹介しています。今回は、同書の中から該当箇所を一部抜粋・編集してご紹介します。

家事のプロから学んだ「キッチンコックピット理論」

 キッチンコックピット理論とは、キッチンを飛行機のコックピットのように操縦しやすくしていくという考え方です。
 飛行機のコックピットは、操縦するのに必要なボタンやレバー計器類は、すべてパイロットの手の届く範囲に設置してあり、その中でも特に大事なスイッチ類は手元の近くに配置されていて、すべての作業が効率的に行なえるようになっています。
 一瞬の作業の遅れが生死にかかわることだけに、長年にわたって効率化が追求された結果、最も効率的な配置になっているのが飛行機のコックピットなのです。
 この飛行機のコックピットのように、キッチンのいろんなものを自分の手の届く範囲に効率的に配置してみましょう。

引っ越しの際に教えてもらったコックピット理論

 実は、このキッチンコックピット理論は、自分で考えたものではなく、ふとしたきっかけで人に教えてもらったものです。
 10年ほど前に引っ越しをする際、引越し業者の方に荷ほどきをお願いしたことがありました。
 そのとき手伝ってくれたのは、主婦歴数十年というベテランの方だったのですが、「食器やフライパンなど、置き場所の指定はありますか?」と聞かれたので、「特に決まってないので、お任せします」と答えて、その方に配置をお任せしました。
 すると、これまで自分が置いていた場所とは違う場所に、食器や調味料・グラスなどをどんどん置いていくのです。「あれ、その食器はそこでいいのかな……?」と思って、その方に聞いてみると、「料理の流れを考えて、それぞれの物を一番効率的な場所に設置するのがいいんですよ」と教えてくれたのです。
 引っ越しが終わり、実際に料理にとりかかってみると、よく使う調味料やフライパンが手元にあることで、驚くほどスムーズに作業が流れていきました。
 数年後にまた別の場所に引っ越すことになるのですが、それまで食器などの配置はまったく変わらずそのままでした。
 これこそが、「キッチンをコックピットのようにする」というキッチンコックピット理論だったのです。

「使うものだけを使う場所に」がコックピットの基本

 キッチンコックピット理論では、作業の手順に沿って自分の手の届く範囲に使う用具を配置していくのが基本です。
 よく使う、いわば「1軍のキッチン用具」は手元に近いところに置き、いつもはそんなに使わない「2軍のキッチン用具」は遠いところにしまっておきましょう。
「よく使うもの」だけを「使いやすく」収納する。
 このイメージを持ちながら、キッチンの用具をどこに配置していくかを決めていきます。
 理想は、自分がほとんど動かずに、目的の用具を取り出せるのがベストな状態です。

コックピット理論で料理用具を配置してみよう

 まずはコンロの下、コンロで使うフライパンや鍋類はここに収納します。
 まな板などを置く作業場の下には包丁やピーラーなどを置き、調理中でもすぐ取れるように、菜箸やお玉なども置いておきます。
 シンクの下には、ボウルやざるなど水まわりのものを置きましょう。
 そして調味料は、コンロ横の引き出しにまとめて置きます。調理中、引き出しを開けっぱなしにしておけば、クッキングの途中でもほとんど動くことなく必要な調味料を取り出して、使ったらすぐに元の場所に戻せるので、コンロまわりが散らかりません。
 食器は毎日使うものだけを自分の手の届く高さに置いておき、あまり使わないもので軽いものは高いところに、重いものは低いところにしまっておきます。

あなたのコックピットは、どんなコックピット?

 料理用具の設置場所は、キッチンにもよって違いますし、それぞれの料理スタイルでも違うでしょう。
 しかし共通しているのは、それぞれの用具を収納する前に、「本当によく使うもの」を見極めることです。
 お皿だからといってすべてを同じ場所に収納するのではなく、よく使うものは自分の手の届くところに、たまにしか使わないものは遠くに収納してみてください。最初はちょっととまどいますが、慣れてくれば本当に便利なキッチンになります。

今回ご紹介した新刊『家事こそ、最強のビジネストレーニングである』では、著者・堀さんが体系化した「ビジ家事理論」をベースに、具体的な家事ハックを通じて、ビジネススキルを鍛える方法を解説しています。

「家事は大人の必須スキル」といわれる時代です。今まで家事にストレスを感じていたビジネスパーソンはもちろん、家事に積極的に参加できていなかった人が「家事野郎」デビューするのにも最適な1冊です。興味のある方はチェックしてみてください。

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〈著者プロフィール〉
堀 宏史(ほり・ひろし)

広告クリエイター。1993年慶應義塾大学卒。これまでに広告業界でリアルとデジタルを融合させた新しい広告を実現し、カンヌライオンズ、東京インタラクティブアドアワード、文化庁メディア芸術祭など受賞歴多数。カンヌライオンズ、アドフェスト等の国際広告賞で審査員を務めるとともに、adtech等の国際カンファレンスでスピーカーとしても活躍するなど、多くのグローバルエリートたちとのビジネス経験が豊富。そんな多忙な毎日を送る中、家事にもしっかりとコミットすることで、仕事と家庭を両立してきた。好きな家事は、皿洗いとゴミ出し。

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