【今すぐ使える】「手が開かない」催眠術のかけ方、完全公開します。
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
弊社はビジネス書をはじめ、さまざまなジャンルの書籍を刊行しているのですが、その中の1つのジャンルに「心理学」があります。
石井裕之さんの『「心のブレーキ」の外し方』は、弊社「人文・心理系ジャンル」の代表作の1冊です。「メンタリスト」として人気を博しているDaiGoさんも、石井さん作品を何冊も読んでいると聞いたことがあります。
私も編集者として今までに心理学系の書籍を何冊か企画・編集に携わってきましたが、内容はもとより、体感的にも強く印象に残っている1冊があります。
それは、中井英史さんの『人の心を操る催眠術「ブレイン・ハック」』です。
著者の中井さんは、催眠術師、催眠心理療法士として活動されており、自身が主宰する催眠術講座も人気を博しています。
企画立案にあたって、私も中井さんのワークショップに参加したのですが、そのとき、一生忘れもしない、衝撃的な体験をしたのです。
催眠術にかかりやすいかどうかが判明するテスト
ワークショップでは、参加者が2人組になってワークを行ないます。催眠術のワークショップですから、ご想像のとおり、お互い催眠術をかけ合う練習をするわけです。
ワークの前半では、催眠術をかけるにあたり、催眠術をかけられる人(被験者)が、どれくらいかかりやすいかを見極める、「カタレプシー」という被験性テストがありました。いわゆる催眠誘導の1つです。
「カタレプシー」で被験者にはどんな現象が起こるのかというと、
握った手が開かなくなる……(!)
「そんなこと、起こるわけないでしょ。テレビで観たことがあるけど、あれもどうせヤラセだろ」
と半信半疑でいた私は、一緒に参加していた同僚とペアになって、カタレプシーのワークを始めました。
すると、私が被験者(かけられる)側のとき、とんでもないことが起こったのです。
同僚の誘導に従って、親指を立てて利き手(私は右手)を握ってつくった握りこぶしが、どんなに開こうと思っても、開けないのです!
同僚が「もう固まって開けないですよ。開けますか?」と言うだけで、私が一生懸命に開こうとしても、開くどころか、ギューッとさらに強く握ってしまうのです。
かけた側の同僚もビックリしていましたが、かかった私のほうはもっとビックリです。だって、自分の手(握りこぶし)なのに、まったくコントロールができないのですから。
この現象が起こりやすい人ほど、かかりやすい傾向にあるそうなので、私は完全に「かかりやすい人」だったことが判明してしまったわけです。
公開! 「手が開かなくなる」催眠テンプレート
ちなみに、かける側の同僚は、催眠術をいっさい学んだことのない、私と同じくド素人です。にもかかわらず、私に「カタレプシー」をかけることができました。
では、
同僚は「カタレプシー」をかけるのに、何か特別なことをやっていたのか?いいえ、何もやっていません。
かけられた側は、なんか変なクスリを飲まされていたのか?
いいえ、何も飲んでいません。
同僚(かける側)が唯一やっていたのは、下記のテンプレートどおりに、一語一句マネしただけです。
【「カタレプシー」催眠テンプレート】
※かける側=術、かかる側=被
術 利き腕はどちらですか?
(利き腕のほうが力が強いので、より現象が起こりやすくなります)
被 右手です。
術 それでは、右手をグッと握ってください。そして、親指を立てて爪の一点をジーッと見てください。ジーッと見ていると意識が集中してきます。意識が集中してくるとあなたの右手がドンドン硬くなってきます。まるで石のように硬くなります。
術 3つ数えると、手が固まって開けません。1つ、2つ、3つ。
術 はい硬い。もう固まって開けないですよ。開けますか?
被 あれっ? 開けません!
術 3つ数えると、開くことができます。1つ、2つ、3つ。開けますか?
繰り返しますが、同僚(かける側)が唯一やっていたのは、上記のテンプレートどおりに、一語一句マネしただけです。それだけで、私の手は開かなくなってしまったのです……。
「恐るべし、催眠術!」と思った瞬間でした。
ご興味のある人は、会社の同僚やご家族、恋人などにぜひ試してみてください。
なお、中井さんは、当時から「カタレプシー」以外にも、一語一句マネするだけで誰でも催眠術をかけることができる「催眠テンプレート」を多く開発し、保有していました。
中井さんの『人の心を操る催眠術「ブレイン・ハック」』の企画立案をする際に、それらの催眠テンプレートをできるだけ多く盛り込んでもらえるよう、担当編集者としてお願いしたことは言うまでもありません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?