【連載】#2 不倫につながる出会いの場が激増中|プロの探偵だから知っている「不倫」のリアル
「通信技術」と「浮気」のディープな関係
2020年に起こった新型コロナウィルスに伴う、緊急事態宣言、長期に及ぶ休業要請など、従来の社会の形とまったく異なる2021年。2020年から続く、時短要請や政府から推奨されるリモートワークにより、浮気や不倫の事情も大きく変わってきています。
コロナ感染者になることで、経路を追われることを懸念した男。濃厚接触者とのかかわり合いを疑われた女……。そう言った男女は、会えない時間を埋めるために、オンライン上で密会をするケースが出てきています。
昨今では、Zoomをはじめとしたオンライン会議ツールが、会えない二人の時間を埋めるツールとなりつつあり、他にも、LINE、Skype、Googleハングアウト、Messengerといったメジャーツールがあります
これらのサービスは、ご承知のとおり、スマホユーザーであれば基本的に無料で利用でき、いつでもどこでも相手の顔を見ながら、会話が楽しめます。また、バーチャル背景やエフェクト機能やフィルターにより、いつもの自分とは異なる演出で楽しめることも一役買っています。
これらのツールを利用するのに重要な役割となるのが、ネット回線です。負荷がかかれば、データの遅延が起き、カクカクしたり、音が途切れたり、通信が断絶といった事態が発生します。特に、モバイルネットワーク利用時は、使用するキャリアや使用者の場所、データ使用料などの環境に左右されます。
そのような状況にさらなる技術革新が行なわれ、2020年度から、従来使用されてきた規格である4Gから5Gへ移行が始まっています。
5Gの通信速度は4Gの20倍、遅延は4Gの1/10とも言われ、大幅に通信環境の改善が行なわれています。実際に、筆者も楽天モバイルの5GのWi-Fiルーターを使用していますが、光回線使用時と遜色のない早さでWEBブラウジングができてています。
このように、ツールと環境が、巣ごもり浮気需要にもマッチし、オンライン不倫がそこかしこで行なわれているのです。
激増する「出会い」の場
従来、不倫カップルの出会いと言えば、職場や学校、キャバクラ、同窓会、などと言われ、また、見ず知らずの人々の出会いの場と言えば、相席屋や合コンやマッチグパーティーと言われる場所が大半でした。
しかし、SNS(LINEオープンチャット)や恋活、婚活、マッチングアプリの普及に伴い、出会いの場もネットの中に移行しています。出会う前から、自分自身と気の合う人を探しやすく、また、直前まで身バレが少ないなど、リスクを最小限に抑えつつ、関係性を構築できる点が当事者にとってのメリットになっています。。
このような出会いの場は、不倫の温床とも言われつつも、多くの人々の出会いの場として、今なお使われ続けているのは周知のとおりです。
「オンラインゲーム」という新たな巣窟
スマホやネットを利用したさまざまなサービスが展開される中、老若男女問わず、従来から一定数のユーザーが存在するのがオンラインゲームです。
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