”はらわたが煮えくり返った”時にも使える怒りの鎮め方
こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。
私、とても怒りっぽいんです。小さなことでもものすごくイライラするし、よく顔に出るし、一日の半分くらいは眉間にしわが寄っているかもしれません。こんな性格だからでしょう、「人生が楽しい」って思ったことは一度もありません。なんだか自分がかわいそうに思えてきます(笑)。
最近担当したある本に、怒りの感情を鎮静化させるためのとっておきの方法が書かれています。この本では、一度怒ると感情がコントロールできなくなって、人を殺したくなってしまうくらい、はらわたが煮えくりかえってしょうがないという人が登場します。
そんな彼に、著者はとてもシンプルで、面白くて、効果的な感情と向き合うためのある方法(感情と向き合う=感情をコントロールする)を伝授しています。
それでは、新刊『私をやめたい。でも今日くらいは笑ってみる』から、その方法を一部抜粋・改編してご紹介していきます。
▼前回までの投稿はこちらから。
ある感情が芽生えたら「触れて」みる
著者の蔡康永氏には、いかにも「おばさん」って感じの友だちがいるそうです。笑い声も豪快で、サバサバしていて、歯に口紅が付いていても気にしないような人。食事が終わると、歯茎を舌でぐるっと回して、お掃除したり……。
そんな彼女には、ちょっと変わった買い物の習慣があります。コップでも鍋でも、気に入ったものは必ず、どんなに遠くに陳列されていても、直接手に取って商品に触れるのです。
これに著者はとても感心したと言います。湧き上がってくる感情を冷ましたい時は、「触れる」習慣があればいいんということです。
怒りがこみ上げてきたら「1、2、3、4……」とカウントしてみよう、なんてアドバイスもあるけれど、怒りというのは突発的にやってくるものです。たぶん、カウントする間もなく、気が付いたら怒っているのではないでしょうか?
その結果、心の内をさらけ出すことになって、怒りをぶつけられた相手はもちろん、自分も傷付きやすく壊れやすい状態になってしまいます。そういう悲しい状況を避けるためにも、彼女が実践していた「触れる」は、かなり
有効な手段かもしれません。
感情に「触れる」ための3つの問いかけ
この「触れる」を、感情を処理するのに応用しようと考えました。
これをすることで、嫌な人と心の中で距離をとることができます。あなたにとって、嫌な人という印象は変わらないかもしれません。ただ、心の中で近くにいられるより、遠くにいてもらうほうが、心はラクになりますよね。
「嫌悪感」や「怒り」だけではなく、「うれしい」と感じた時も、ぜひうれしさに「触れて」みてほしいのです。その「うれしさ」は、より深みのある「よろこび」に進化して、あなたの中に感謝の思いが生まれるようになると言います。
感情を操る最強の魔法の力
怒りっぽいことで有名な人がいました。
星座やタロット占いなんかでは、水、火、土、風、といったエレメントがああります。ファンタジー小説や映画でも、水の精霊や火の精霊なんかが登場しますよね。
著者が好きなある映画にも、火を操る炎の使い手と、場を凍らせる氷の使い手が登場するそうです。彼がいいなと思っているのは、氷の使い手。火の力は制御不能になったり、火力を間違えたら跡形もなくなってしまうけれど、氷は、たんに一時停止させるだけで、解けさえすれば元通りになるから。
こういう火や氷の力を自分自身に置き換えてみてください。突発的に湧き上がった怒りを、ごうごうと燃える火にたとえて、怒りの火を凍らせたり、水や氷で冷やすイメージをするようにするのです。
子どもっぽい、とあなたは笑うでしょうか。でも、一度試しにやってみてほしいです。怒りが湧いたら、アニメの世界で出てくる魔法のように、その場面を凍らせるイメージをしてみてください。
怒りが芽生えたことに罪悪感を覚えるよりも、普段から、冷静にこの思いに
「触れて」みる。もちろん、あなた好みの方法を考えてみるのもおすすめです。
あなたは、どんな不思議な力が好きでしょうか? 身を隠す術? それとも瞬間移動? あなたが怒りの支配からどうやって抜け出すのか、ワクワクしながらイメージしてみるといいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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