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最強の助っ人は、自分の中にいる⁉

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。

怒っているのか、悲しいのか、呆れているのか、絶望しているのか……、モヤモヤとした自分でもよくわからない感情ってありますよね? ”自分自身と向き合う”というフレーズはよく聞くけれど、実際どうすれば、的確に自分の感情と向き合うことができるのでしょうか?

新刊『私をやめたい。でも今日くらいは笑ってみる』から、その方法を一部抜粋・改編してご紹介していきます。

▼前回までの投稿はこちらから。

最強の助っ人は自分の中にいる

小さい頃、あなたは魔法少女やヒーローに憧れたりしませんでしたか? 呪文を唱えるだけで、もう一人のあなたが現れる魔法。あるいは、「うちにもドラえもんがいたらいいのに」なんて、空想したりしませんでしたか?

小さい頃だけでなく、大人になった今だって、きっと誰もが一度は夢見たのではないかと思います。でも、あなたの分身、「もう一人のあなた」は、あなた次第ですぐにできます。

分身を育てておいて、一人の時間に会話することは、自分の感情と向き合うために超おすすめ。魔法が使えなくても、ドラえもんがいなくても、あなたは、あなたの分身を作ることができます。

ちなみに、この分身というのは、完全な自分のコピーではありません。分身とは、偏りのないニュートラルな視点で自分を捉える、もう一人の自分のこと。あなたはどうしたいのか、どうありたいのか、あなたの望みにフォーカスしてくれる、そんな存在のこと。

あなたにはあなたの、私には私の、超頼りになる助っ人、それが分身。しかも自分で作れてしまう、秘密アイテムでもあるんです。

自分を見失いそうになった時、
感情を打ち明けられる唯一の人

分身は想像上のもので、ぶっちゃけてしまえば、幻。私たちは、自分の感情と向き合うのがすごく苦手ですよね。つい避けてしまう、って言うほうが正しいかもしれません。けれど、湧き上がった感情を、ありのままにきちんと認識しない状態が続くとどうなるのか? だんだんと、自分がわからなくなってしまうんです。

自分の感情と向き合うのは、正直けっこう難しい。だって、「一緒にあなたの感情と向き合ってあげるよ」なんて、他人から親切な申し出があったとしても、気兼ねなく自分のドロドロな感情を吐き出せる人が、この世にどれだけいるでしょうか? どんなに親しい友だちでも、両親でも、兄弟姉妹でも、ありのままの感情を見せるのは、抵抗があるのではないでしょうか。

一方で、自分から生まれた自分の分身なら、どうでしょう? 感情のキャッチボールができる、最高最良の相手ではないでしょうか。 自分のことがわからなくなった時、自分を見失いそうになった時、分身と一緒に、感情と向き合ってみてほしいのです。

眠ること、夢を見ること。これは、自分にしかできない。お腹が痛い、お腹が空いた。これも、誰かに代わってもらうわけにはいかないですよね。

感情だって同じです。友だち、両親、兄弟姉妹。ネットだけでつながる知人、不特定多数の誰か。そういう人たちに愚痴や悩みを打ち明けても、あなただけの感情にしっかり向き合って対処することは、結局、あなただけにしかできません。

感情の絶対的な傍観者、それが「分身」

ここで、ちょっと考えてみてほしいことがあります。噂話をして、他人をどうこう言っていること、ありますよね? そういう時、他人を冷静に客観的に見ている自分に、気付いたりしませんか?

自分のことになると周りが見えなくなってしまうのに、第三者の立場にいると、物事を冷静に客観的に見ることができる。分身って、つまりそういう役割をしてくれるのです。要するに、あなただけの、信頼のおける傍観者というわけです。

分身の視点がないと、私たちはどうしても固定観念に縛られてしまいます。これまで経験したこと、固定化した人間関係で起こること、日常の狭い範囲でしか物事を考えられないようになってしまいがちに。

たとえば、大好きな人ができて、その人に溺れてしまった時。
たとえば、頭が沸騰するような怒りを感じた時。

まるで周りが見えなくなってしまいますよね。誰かが注意してくれたとしても、注意が耳に入ってこないから、誰もいないのと同じことです。分身は、こうした私たちの不足を補ってくれるし、いざという時に、とても頼りになります。

ちなみに著者の理想の分身は、『アイアンマン』に出てくるスターク家のAIバトラー・ジャービスのような感じだと言います。ジャービスは、アイアンマンのわがままにも付き合うし、理性的なアドバイスもしてくれる存在。

彼は、自分の分身は温かく朗らかなだけでなく、冷静であってほしいと思っています。もしも自分が有頂天になっていたら、冷静に声をかけてほしい。恋に盲目になっていても、怒り心頭でキリキリしていても、心の片隅ではもしかしたら、「なにか、おかしくない?」って、無意識に感じているかもしれません。そういうのを、分身にそっと、冷静にアドバイスしてもらうと良いです。

分身は、時に厳しい言葉で、あなたを諭さとすかもしれません。あなたは、イラッとしたり、ムッとするかもしれません。でもそれは、とても温かく親切な、分身からあなたへの愛ある忠告なのです。

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キーワードは「分身」。本書の第1章「ありのままの自分と対峙する「分身」の存在」ではもっと具体的なエピソードともに詳しく語られています。ぜひお手に取ってもらえるとうれしいです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


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