slow dancing【歌詞】

ゆっくりと踊る

君がそう言ったから

僕は一体何に怖れてるのだろう

君の言葉一粒一粒が輝いてて壊れやすい

そんなことだろうか

もしかして、君が壊れてしまいそうで

もしかして、僕らが壊れてしまいそうで

僕は内心気が気じゃない

僕らは意味を持たないただの女と男

なのに君に惹かれてしまった

それだけで傍にいた


君といったらゆっくりと踊りながら

お酒を飲んでる

酔ってるのか、素面(しらふ)なのか

その表情からは読めない

熱を帯びてるのは僕の心だけなのかな

僕もゆっくりと君に合わせて踊っている

唯一の救いは君の瞳が僕を見ている

微笑みながらね

何を意味してるのかは解(わか)らないけど


そうして時間だけが過ぎていく

君に飽きないのかいって聞いてみる

『全然。』

僕にか、ダンスにか、どっちのことか主語を付けるのを忘れてた

どちらにしろ、多分飽きてたら

ここには居ないだろう

良い意味で捉(とら)えよう

じゃないと僕は苦しくなるから


ゆっくりと踊る

僕はダンスが苦手だから

ゆっくりと踊れるのはとても良い

君の仕草1つ1つの所作が綺麗で見惚れる

手ばかり見ている

もしかして、君がその内飽きるのかな

もしかして、僕が耐えきれなくなって帰るかな

僕は自分自身が解(わか)らない

僕らは意思を押し付けないから先が読めない

眼の奥が笑ってないしさ

僕は緊張で足が絡まる


君と僕は時々眼を合わせては微笑(びしょう)する

特に

言葉は交(か)わさない

君が僕のものになるにはまだか

その表情はただ今を楽しんでる

ロマンスに発展するのは無理なのかな

僕も君が飽きるまでダンスに付き合うつもり

君の飽きたというシグナルを見つけるまで

スローダンシング

君の素性も性格も何もかも知らないけど


夜の長い時間だけが過ぎていく

また聞いてみる

君に飽きないのかいって優しく尋ねる

『全然。』

この場合は僕にもダンスにも飽きてないということって解釈する

勝手にそう思ったから、そうした

君は僕だけを見て

他は見てはいないから

確信として自信を持っていいのかな


君の心が読めないのは何も考えて無い?

意外と君は強(したた)かなのかな

僕は気弱で考え過ぎるところがあるから

この夜を楽しんでいてくれてるかな

なら最高だけど

世界は良い贈り物をくれた

君っていう贈り物

この先がどうなるかは彼女次第だね

彼女はまだ踊っている



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