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第7回 ボーロとジャーキー                           イヌの量、ヒトの量


こんにちは。今回は【 肥満 】につながるオヤツの話。
皆さんはオヤツを与えることが普通のことだと思っていませんか?
オヤツは日本人にとって江戸時代から始まった習慣といわれています。
そして愛犬愛猫にとっては、飼い主さんから与えられて始まる習慣です。

飼い主さんの中には、時々こうおっしゃる方がいます。
「ウチのコはオヤツが大好きなんです。やめられません。」
そもそもオヤツの存在を教えてしまったのは飼い主さんなんですけど。

人が与えなければその存在を知られることの無い、オヤツ。
もしそのせいで、肥満となりその結果あらたな病気を発症させているのなら責任をもってやめさせましょう。飼い主さんの責任です。

ここで犬と人の1日の必要摂取カロリーを比較してみましょう。

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小型犬と人では大きく異なります。
小型犬の必要カロリーは人の10分の1しかありません。
また、愛犬愛猫の大きさや、活動量、筋肉量によっても異なってきます。

ここで、愛犬に与えたオヤツの量を人に置き換えてみましょう。

スクリーンショット (468)

私のオヤツとしては、ちょっと多いかなぁと感じます。
続いて、

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これも私には多いですね。1日3食に加えこれは食べすぎだなと思います。
こうしてみると、ボーロ1個、ジャーキー1本だとしても、小さな動物たちにとっては大きなカロリー摂取になっていることが分かります。

最後に人が食べている物を半分こに分けたときの比較を見てみましょう。

スクリーンショット (485)

人にとっては1日摂取量の10分の1ですが、小型犬にとっては1日量に
匹敵します。与えてしまうと、苦も無く食べてしまうのが犬の本能ですので、ついつい足りないのでは?と思ってしまうのは分かります。
ですが、きちんと見直してみると’’ 与えすぎ ’’ということに気づくのではないでしょうか。

飼い主の皆さん、愛犬愛猫へおやつを与えるなとは言いません。が、オヤツの存在を教えてしまった責任は感じてください。そしてもし、与えすぎにより肥満になった犬猫がいるのなら、責任をもって適正体重に戻してあげてください。もちろん、動物病院などに相談しダイエット指導を受けられても良いと思います。

【 肥満 】についての問題は別の機会にお話しします。

それではまた。
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