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【 ジョハリの窓 】自己理解と対人関係の改善に役立つ!(心理学×SM)

はじめに

みなさま、3回目の投稿になります。
脚フェチま~くんです。

今回の記事は【 心理学×SM 】の第1回目です。取り上げる内容は「ジョハリの窓」と呼ばれる心理学用語となっております。記事は2章立てで構成されており、第1章では一般的な「ジョハリの窓」の解説をしています。この章ではSMに関する要素は全く入っておらず、心理学を知りたい!という方も十分役に立つ内容となっておりますので、興味を持って読んでいただけますと幸いです。

第2章では第1章で解説した内容をSMに活かす方法を説明しています。私が考えたオリジナルの内容となっており、SMベテランの方これからSMをやろうという方SMに興味のある通常カップルさんまで全ての方に役立つ内容となっておりますので、是非参考にしていただければと思います。

1回目の心理学×SMの投稿ということで、気合いを入れて書いていたら、8,000文字を超えてしまいました。無料で読める記事となっていますので、最後まで目を通していただけるとうれしいです!



第1章 「ジョハリの窓」解説

1.概要

ジョハリの窓とは?

  • 自分と他人の認識の「ズレ」を認識するためのツール

  • 自己分析、自己理解が可能

  • 対人関係のコミュニケーションの改善が可能

ジョハリの窓は1955年にサンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフトハリ・インガムによって考案され、2人のファーストネームを取ってジョハリの窓と名付けられました。対人関係に関する心理学モデルであり「自分が認識している自分」と「他人が認識している自分」を知り、そのズレを理解することで、対人関係のコミュニケーション改善に役立つツールです。


2.一般的な活用方法は?

  • 就職活動における自己分析

  • 企業の社内研修 など

まず、ジョハリの窓は就職活動における自己分析として活用できます。就職先決定の面では自分の性格や長所・短所などについて分析することができるため、業界、企業分析の結果と照らし合わせることで、希望する就職先の参考にすることができます。また、他人からの自分の認識を知ることができるため、自己分析では気付かなかった新しい自分が分かり、これまで考えもしなかった業界や職種についての選択肢も広がります。

面接対策の面では自己理解が進んでいるため、長所・短所といった自身の性格についての質問に的確に回答することができます。また、他人からの印象についても理解が出来ているので、面接における受け答えや印象などに活かすこともできます。就職面接では自分はうまく話せているつもりでも、実は相手に伝わっていないということが往々にしてありますので、コミュニケーションの課題を改善することは非常に大切です。


余談ですが、私の就職活動時の失敗談をお伝えします。もし就活生の方がこの記事を読んでいましたら、同じ失敗をしないように参考にしていただければと思います。

私は就活生の時、働きたい業界を初期段階で固めていました。会社説明やエントリーシートも基本的にその業界でしか対応しませんでした。一次面接、二次面接、最終面接と進んでいきましたが、なかなか内定となることがなく「働きたい業界であるが、自身の性質と合っていない」というギャップがあるように感じました。最終的にその業界で内定をもらうことができましたが、最初に自己分析をしておけば就職先の選択肢の幅を広げることができたと思います。是非そういった意味でもジョハリの窓を活用した自己分析を行うことをオススメします。


次に、企業の社内研修でも活用されます。自己成長の面では自己理解によって出た課題について「長所を伸ばす」「短所をなくす」「影響ないから現状維持」など分類することで今後の成長につなげることができます。

部下の特性把握の面ではこれまで見えていなかった部下の性格、特徴を認識することにより、任せる業務内容、指導方法の見直し、場合によっては配置転換など企業が成長する上で必要な適材適所の判断材料にすることができます。

社内間のチームワークの面ではワークを通じてお互いコミュニケーションを取ることができます。チーム内メンバーの知らない一面に気づき、より活発な交流が増え、チーム力向上の効果が期待できます。実際に企業の若手同士で似たようなグループワークを実施したことがありますが、同じグループの人とは距離が近づいて、その後も業務相談をしたりと効果があると感じました。


3.ジョハリの「4つの窓」

それでは具体的な内容の説明に入ります。ジョハリの窓は「開放の窓」「秘密の窓」「盲点の窓」「未知の窓」の4つに分類されます。下記にそれぞれの特徴を書きます。

Offer Boxより抜粋後一部加工 :https://offerbox.jp/columns/self-analysis/32217.html

(1)開放の窓(open self)

開放の窓 = 自分も他人も認識している性質

Offer Boxより抜粋後一部加工 :https://offerbox.jp/columns/self-analysis/32217.html

開放の窓は、自分も他人も認識している性質に分類されます。自分の性質を周りに開示できている状態で、円滑なコミュニケーションが取れやすいです。自身の性格をオープンにしているため、相手との親密感や信頼感が高まりやすいと考えられます。自己開示によってこの開放の窓に分類される性質を増やすことで人間関係の改善のきっかけになりえます。

逆に言えば、あまり接したくないと思う相手に対しては自身をオープンにする必要はありません。人間だれしも苦手なタイプの人間がいると思います。変に自分のパーソナルな部分を明かしてしまったことで、苦手な相手から執着されることもありますので、上手に使う必要があります。


(2)秘密の窓(hidden self)

秘密の窓 = 自分は認識しているが、他人は認識していない性質

Offer Boxより抜粋後一部加工 :https://offerbox.jp/columns/self-analysis/32217.html

秘密の窓は、自分は認識しているが、他人は認識していない性質に分類されます。自分の性質を周りに開示できていない状態で、過去のトラウマや自身が感じるコンプレックスなどが当てはまります。ありのままの自分を表現できていないため、ストレスが溜まりやすいです。「人に理解してもらいないのでは?」「話したところで解決できる問題ではないのでは?」「こんなことを言って嫌われないかな?」などの理由で開示を躊躇うケースが多いですが、勇気を持って相手に話すことによって、共感されたり、同情されたりして深い関係を築くことにもつながります。

また、秘密の窓に分類される性質が多い人はミステリアスな雰囲気を持っているとも言えます。恋愛においてはそれを魅力と感じる人もいますし、通常は話さない内容を特定の人にだけに共有することによって、その人に対する親密度・信頼度が通常よりも高くなるといった効果も考えられます。


(3)盲点の窓(blind self)

盲点の窓 = 自分が認識しておらず、他人が認識している性質

Offer Boxより抜粋後一部加工 :https://offerbox.jp/columns/self-analysis/32217.html

盲点の窓は、自分が認識しておらず、他人が認識している性質に分類されます。自分が認識していなかった長所・短所を知ることができると共に、相手との認識のズレが分かり、コミュニケーションの改善につながります。

例えば、自分では当たり前と思ってやっていた無意識の行動が実は他人にとっては気遣いのある行動であること。また、自分はいつも笑顔でいるつもりであったが、実は目が笑っておらず不気味な印象を与えていたこと。などが挙げられます。良い部分は長所として認識し、さらに伸ばす努力をしたり、自己肯定感を高めるきっかけになりますし、悪い部分については意識して修正することで対人関係のコミュニケーション改善につながります。


(4)未知の窓(unknon self)

未知の窓 = 自分も他人も認識していない性質

Offer Boxより抜粋後一部加工 :https://offerbox.jp/columns/self-analysis/32217.html

未知の窓は、自分も他人も認識していない性質に分類されます。誰にも知られていない性質であるため、秘められた才能や未知の可能性になりうる性質です。秘密の窓や盲点の窓に分類されている性質を開放の窓に持っていくことができれば、「自分はこんなことができる」「あなたはこんなこともできそう」など様々な可能性に気づく確率が高くなります。自身の知られざる性質を知ることで新たなチャレンジをするなど自己成長につながります。



4.ジョハリの窓のやり方

ジョハリの窓のやり方としては「紙に書き出す方法」「リストから選択する方法」「アプリを使う方法」がありますが、今回は自由度が高く、様々な発想が起こりやすい「紙に書き出す方法」のやり方を説明します。実際にやってみてなかなか性質のイメージが湧かずに進まない場合は、性格診断などの質問項目を準備し、それを参考に進めるのがよいかと思います。

(1)3人以上の知人を集める

大学や企業、友人間などで3人以上の知人を集めます。集める人としては自分のことをよく知っている親しい人として下さい。知らない人と行うとお互いの性格、性質が十分に分からず効果が出ません。また、自己開示をする際は勇気が必要になりますので、親しい人が望ましいです。

(2)紙に自身の性格、性質を書き出す

自分自身の性格、性質を書き出します。強みになることはもちろん弱みになる部分についてもポジティブワードに変換しながら記入します。例えば「行動力がある」「計画性がある」「真面目である(融通が利かない:ネガティブはポジティブに変換)」などが挙げられます。

(3)他の参加者の性格、性質を書き出す

自身で記入した紙と別の紙を参加者毎に用意して、それぞれに性格、性質を書き出します。注意としては率直な意見を記入することです。当たり障りのないことや事実と異なることを書くと本人のためになりません。ここで率直な意見を記入するためにも親しい参加者を集めるようにしましょう。

(4)ジョハリの4つの窓に振り分ける

自分以外に記入した紙を本人に渡し、ジョハリの4つの窓に振り分けます。他人から複数人の意見があった場合はそれを数値化しておくことで自身の性質の強さを把握することができます。サンプルとして下記の画像のように記入すると良いです。記入したジョハリの窓について自分の中で考察して理解を深めます。

(5)結果の共有

自身のジョハリの窓の結果を共有します。その際他の参加者からのフィードバックをもらうことで、より理解が深まります。注意することはこの結果が全てではないので、必要以上に重く受け止めないようにすることです。メンバーを入れ替えることで別の結果が出ることも十分に考えられます。

(6)今後の日常生活に活かす

実施した内容で「自身が伸ばす性質」「改善する性質」「現状維持とする性質」など今後の日常生活でできることを考えます。就職活動中や企業に勤めている場合は目標に落とし込むなど具体的な計画を立てることも良いかと思います。



5.コラム

自己開示をすることによって、秘密の窓 ⇒ 開放の窓に変えることによって人間関係の改善につながることが一般的ですが、全てがこれに当てはまる訳ではありません。

お笑い芸人ジャルジャルさんのネタに「本当の自分の気持ちを歌で伝える」というものがあるのですが、逆に相手に気を使わせる結果となります。ネタのひとつですが、面白いので興味がある方は是非下記をご覧ください。



第2章 SMで活用できるジョハリの窓

第2章ではSM版ジョハリの窓について書きます。この記事にある使い方をすることで、パートナーのことを今まで以上に知ることができ、より信頼関係が深まります。また、これからSMプレイをやってみたいというカップルでも活用可能ですので、是非参考にしてみて下さい。ただ、一歩間違うとパートナーとの関係悪化につながることも想定されます。行う際の注意点についても書きますので、最後までお読みいただけますと幸いです。


1.SM版ジョハリの窓の活用方法は?

(1)効果

  • パートナーに自分が好きなプレイを伝えることができる

  • 自分が知らない感じるポイント(負担ポイント)を知ることができる

  • お互いやったことのないプレイについて興味の確認ができる

まず、ジョハリの窓をSMに活用した場合の効果について書きます。1点目は自分の好きなプレイを伝えることができます。SMプレイでは、実施前の事前確認で好きなプレイやNGプレイ、過去の経験や許容範囲などを伝え、同意をしてから行う必要があります。そこである程度の共有はできているかと思いますが、改めて自分の好きなプレイについて整理することができ、パートナーに伝えることができます。

2点目は自分が知らない性的ポイント(負担ポイント)を知ることができます。パートナーから自分の印象を共有してもらうことによって、自分が気づいていない一面を知ることができ、自己理解につながります。かっこ書きで書いてある負担ポイントについては十分に信頼関係が築けているパートナーだけが行う内容となります。具体的なやり方の説明の際に説明します。

3点目はお互いやったことのないプレイについて興味の確認をすることができます。お互いの好きなプレイ内容を共有したことで「このプレイができるならこっちのプレイも楽しめるかも?」というようにプレイの幅を広げるきっかけにすることができます。

(2)対象者

  • SMパートナーでプレイの幅を広げたい方

  • 一般的なカップルでセックスがマンネリ化している方

次に、SM版ジョハリ窓を行って効果が期待できる対象者について書きます。1つ目はSMパートナーでプレイの幅を広げたい方です。これについては上記の効果に記載してある通りで、自己理解やパートナーから印象を共有されることにより、信頼関係を深めると共にプレイの幅を広げようという方に有効です。

2つ目は一般的なカップルでセックスがマンネリ化している方です。通常のセックスは次第に「飽きてくる」ということがよく言われます。そんな時は場所を変えたり、コスプレをしてみたりと様々な工夫をしてマンネリ化を防止します。その方法の1つとしてSMを取り入れることも効果的です。SMのことについて詳しくないケースもあると思いますので、どのようなプレイをするかを決める際の第一歩として、活用することができます。



2.SM版ジョハリの窓のやり方

  • 自分の好きなプレイーその理由をセットで記入

  • 相手が好きなプレイーその理由をセットで記入

  • 相手に対して「感じていない?」「負担になっている?」と感じるポイントを記入

  • 結果を共有して、お互いの認識を擦り合わせる

SM版ジョハリの窓のやり方について説明します。第1章で記載した知識についても使いますので、まだご覧いただいていない方は先に読んでから続きをご確認いただきますようよろしくお願いいたします。

(1)自分の好きなプレイーその理由をセットで記入

SM版では3人以上ではなく、パートナー・カップルといった2名で行います。記入内容としては性格、性質ではなく「好きなプレイ」「その理由」をセットにして紙に記入します。

例えば「靴舐め掃除」ー「屈辱感を味わうことができる、支配されている感じが良い」などです。SMの経験がない場合は興味のあるプレイだけ「言葉責め」「目隠し」などといった項目だけでも問題ありません。なぜ興味があるかについても分かる範囲で記入しておくとより良いです。

(2)相手が好きであろうプレイーその理由をセットで記入

(1)で記入した内容について相手が好きであろうプレイでも記入します。プレイ前のコミュニケーションや普段のプレイ中に感じている内容を記入します。

例えば「踏みつけ」ー「痛そうにする様子が好きだから」などです。(1)と同様に具体的に分からない場合はこんなプレイ好きそうだなというイメージのみでも問題ありません。

もし十分に信頼関係が築けている場合は、プレイ中にパートナーについて感じる「○○をしている時は感じていないのかな?(S側からMを見て)」「××については負担になっていないかな?(M側からSを見て)」といった内容についても記入してみて下さい。お互い相手を思ってプレイを進めている中で感じる違和感を解消することができるかもしれません。

ただし、繰り返しになりますが、十分に信頼関係が築けている必要があります。関係が十分に築けていない状態で伝えると、お互いのデリケートな部分に触れることになってしまうため、関係がこじれる原因になりかねません。これは一般的なジョハリの窓においてネガティブをポジティブに変換して伝えることと同様の意図です。

(3)ジョハリの4つの窓に振り分ける

この方法は第1章で行ったやり方と同様です。理由まで細かく記入するのは手間となるので、プレイ内容のみの記入で十分です。

(4)結果を共有して、お互いの認識を擦り合わせる

最後に結果を共有して、お互いの認識の擦り合わせを行います。開放の窓についてはお互いが認識している好きなプレイとなるので、問題なく行えるプレイとなります。まだ始めたばかりのプレイの場合は少しずつ内容を激しくしていくなど徐々にレベルを上げていくのもよいかと思います。ただし、開放の窓であっても、相手の負担になっているこのが判明した場合(例では言葉責め)、そのプレイについては一旦やめて、他のプレイを楽しむ、少しずつできるように練習してみるなど、話し合いをしてお互いが納得できるように擦り合わせをするきっかけになります。

秘密の窓、盲点の窓については認識のズレがあったプレイとなるので、新しい自分の発見、相手の認識を知ることができたプレイとなります。擦り合わせを行うことで「今度一回試してみよう!」「実はNGプレイなんだ…」などという意見交換ができるかと思います。

未知の窓については記入した理由から判断できます。例えば、自分は屈辱感のある精神的なプレイが好きで、パートナーは苦痛を与えるプレイが好きという傾向が改めて分かったが、ある部分においてパートナーが精神的に追い込むプレイが好きなんだということが分かった。これまでやっていない苦しませながら精神的に追い込むプレイが2人に合うかもしれないので、今度やってみよう!といった新たな発見が出てくるかもしれません。

今回の例では「好きなプレイ」「その理由」という内容でジョハリの窓のやり方を示しましたが、この部分を「イメージするのは好きだけど実際にはやられたくないプレイ」として、お仕置きに取り入れるきっかけにする。など必要に応じて内容を考えて行ってみるとお互いのことを知ることができ、より楽しいSMプレイになるでしょう。



おわりに

いかがでしたでしょうか?ジョハリの窓は一般的な場面でもSMの場面でも自己理解や他人とのコミュニケーションを改善する意味で非常に役立つツールです。少しでも参考になる部分がありましたら、是非ご活用いただければと思います。

また、SMプレイは危険なイメージを持っている方もいるかもしれませんが「事前に十分にコミュニケーションを取る」「NGプレイをするなど自分勝手な行動をしない」「耐えられない場合のセーフワードを決めておく」などルールに沿って行えば、安全に進めることができる行為です。信頼関係が最も大切になりますので、今回の記事がより深い信頼関係を築くきっかけになりましたらうれしい限りです。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回以降もみなさまのお役に立てるように記事を投稿していきます。

次回は【 自己開示 】について投稿します。ジョハリの窓を行う際も大切なポイントになった自己開示。率直な意見を記載しなければ正しい結果が出ないとお伝えしましたが、そもそも自分をさらけ出すなんて難しい!という方もいらっしゃると思います。自己開示が難しい理由やどうやって開示するのが良いかなどについてまとめますので、4月20日(土)22時の公開を楽しみにしていただければと思います!

少しでもためになった!という方はスキやフォローなどを押していただくとこれからも頑張ろうという気持ちになりますので、是非ともお願いいたします!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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