世界一コーヒーショップが多い街を散策してみた
先日とあるハッシュタグが中国ネット界隈を騒がせた。
#上海咖啡馆数量全球第一（上海のコーヒーショップの数は世界一）
統計によると上海市はニューヨーク、ロンドン、東京を上回る数のコーヒーショップがあるという。その数なんと市内だけで6,913店舗。
日本全国のスタバの総店舗数が1,685店舗と聞けば、その凄まじさがわかる。
筆者が上海市内に居を移しはや数カ月。
確かに街を歩いてみても繁華街では日本のコンビニ以上の頻度でコーヒーショップが乱立している。
また、上海で働く人たちは、家や通勤中にネットでコーヒーを注文し、会社近くの店舗でコーヒーを受け取ったり、外卖 (Uber eats的な宅配サービスの総称)でコーヒーを注文したりする事が一般的なので、繁華街にあるコーヒーショップは席数が少なかったりもする。
写真：朝のコーヒーショップで注文したコーヒーを受け取る人たち
さて、今回は私が住んでいる上海の南京西路近辺をプラプラ歩きながら、本当にコーヒーショップが多いのか検証してみた。
「中国の統計って本当？盛ってない？」と疑っているあなた。
今回はコーヒーの味、香り、蘊蓄には敢えてフォーカスせず、「上海の街歩き」をしている気分で、コーヒーショップが乱立している様を体験できるように書いてみたので、ぷらぷら散歩するような気持ちでぜひ見て欲しい。
* * *
AM10:00。アパートを出るとそこは並木道が広がっている。歩道には大量のレンタサイクル、電動バイクが止まっているのがこの街らしい風景。
通りを歩いて数十秒、早速コーヒーショップ発見！
Kyo coffee。「今日珈琲」なのか「狂珈琲」なのかでだいぶ印象が変わるなぁと思う。
店の雰囲気から察するに「京珈琲」っぽい。
お店の中では大きいワンコと散歩中の飼い主がのんびりと休憩していた。チェーン店と異なり、ペットフレンドリーな点は、ペット好きな上海っ子達からはポイントが高そう。
さらに大通りへ向かって足を進めると・・・
Peets Coffee発見。市内で流行っているコーヒーチェーン店。酸味の少ない深煎り系の味。このPeets Coffeeは映えスポットらしく、休日は昼間から数多の男女が自撮りをしてSNSやタイムラインに「上海、コーヒー、休日」とか言いながら、画面の８割は「私」の画像をUPしていたりする（これは中国だけでなく、世界中の都市部で共通している現象だと思う…）
そして、なんとPeets Coffeeの隣に…
Manner Coffee。こちらもチェーン店。多分、東京都心のローソンぐらいの頻度で出店してる。店によって看板や店舗デザインのコンセプトが全然違って面白いのが特徴。味も本格的ですごく美味しい。
さて、この愚园路という通りを中心街に向かって歩いていくことにした。
１分も歩かないうちに、また店が見えてきた・・・
ここも２件連続でコーヒー屋さん。
こんなに店が多い中、上海人はどういう基準で店を選ぶのだろうか。ちなみにここはシーシャもＯＫ。
コーヒー通の人からしたら「コーヒーの香りを楽しみたいのに、シーシャ？」だろうが、、、こういう節操のないところがこの街の魅力だったりもする。
信号を渡り先に進むと
まさに上海っぽい街並み。
多くの人は上海といえば派手でギラギラしてる外灘エリア（上海タワーがある湾岸エリア）を想像しがちだが、そのエリアは高層マンション以外あまり住宅は無い。
中心から離れ、南京西路、静安寺などのタワマン以外の住宅もあるエリアに行くと、東京・青山の雰囲気に近い。大通りにはブランドショップが軒を連ねているが、一本路地裏に入ると、写真のような落ち着いた街並みなので住み心地はとても良い。
このような路地にはやっぱり・・・
すさまじい数のコーヒーショップ。
歩いて30分も経っていないのにこの有様・・・やはり体感的にも「コーヒーショップ数世界一」という言葉は正しいのではないか、と感じる。
ただし、中国のビジネス界隈の特徴として、流行ったらとにかく作りまくって売りまくる、廃れたら一斉撤退という、非常に極端な世界。果たして３年後も同じだけ店舗数があるかどうかは、誰一人予想できない。笑
ここで、地下鉄でいう一駅分(約30分)を歩き終えたので、上海散歩終了。
まとめ
今回は家から地下鉄１駅分（約2km）、１本の通りのみを歩いてコーヒーショップが約20店舗。テナントに入っている店舗、スタバ、コスタなどのグローバルチェーン店は無視してきたので、それもカウントしたら40店舗くらいいくのでは？という印象。やっぱりコーヒー店舗数世界一というのも、信憑性が高そう・・・という結果に。
皆様にも信じて頂けただろうか…？
次回の後編は日本でもおなじみの上海のスタバについて紹介します！
おしまい
お気持ちだけでも十分嬉しいです！ありがとうございます。