職場の人間関係は『嫉妬』が9割|なぜ、日本の職場は『人間関係』が最下位なのか?|「嫉妬」に振り回されず上手につき合う方法とは?
結論からいきましょう。
日本の職場の人間関係が
世界最下位なのは「嫉妬」が原因です。
どうも
安全・安心と絆でつながる
キャリアコンサルタントのタルイです。
初のkindle出版に向けて
内容が固まりましたので
これから3週に分けて
本の内容をダイジェストします。
突然ですが、
あなたは職場の誰かから
嫉妬されたことはないですか?
・挨拶しても私だけ無視する人がいる
・自分にだけ当たりがきついことがある
などなど
職場で理不尽な扱いを
されたことがある。
もしくは
いまもそんな状態が続いている…
また逆に、
職場の誰かに嫉妬している
ことはないでしょうか?
「アイツの成功や幸せを
素直に喜べない!」
「同期の〇〇が
上司に気に入られていて羨ましい 」
「●●に先に出世されて悔しい!」
などなど、
自分でもネガティブでいけないこと
と思いつつも
誰かを妬まずにはいられない。
そんな毎日を
過ごされていることは
ないでしょうか?
今回は誰もがネガティブな感情と
つい蓋を閉めてしまいがちが
「職場の嫉妬」がテーマです。
本書の内容を20文字でお伝えすると
「職場で嫉妬に振り回されずに
上手に活用していく方法」
つまり「嫉妬マネジメント」です。
なぜ私が
このテーマを書こうと思ったのか?
きっかけは
こちらのデータを見つけたからです。
これはISSP(国際社会調査プログラム)
が2015年に実施した調査で
「自分の職場では、
職場の同僚の関係は良い」
と思っている人の割合は
日本は調査対象37カ国中
なんと最下位だったのです。
なぜ日本は
「職場の人間関係」が世界最低なのか?
私はこの原因には
日本特有の特殊な事情が原因だと
仮説を立てました。
それが「嫉妬」なのです。
誤解を恐れずに言い切ると
職場の人間関係のもつれ
9割が嫉妬が原因です。
しかし、ここであなたは
「嫉妬は他の国の人でもあるだろう」
と反論されるかもしれません。
もちろん
おっしゃる通りですが
私はここで
日本独自の特殊な事情として
『日本的雇用システム』の問題
が絡んでいることを
付け加えたいのです。
日本的雇用システムの
問題その1は
日本は未だに
「男性社会」であるということです。
これは先進国でも最低の水準です。
女性であることから
仕事の割り振りで差別
納得のできない評価を
受けたりした経験
男性の同僚や上司から受ける
「性別による差別」や
「固定概念から来る決めつけ」は
働く女性にとっては
「嫉妬」の温床になりやすい
といえるのではないでしょうか?
日本的雇用システムの問題その2
「年功序列」です。
年齢が若ければ、
たとえ仕事で優れた成果を
出したとしても
待遇に反映されなければ
若年層のモチベーション低下
だけにとどまらず
嫉妬を生まれやすいと言えるでしょう。
日本的雇用システムの問題その3
「正規社員と非正規社員の格差」
日本型雇用は正規社員にとっては
メリットのある仕組みです。
非正規社員にとっては、
能力が高くても
昇給につながりにくい仕組みです。
これら3つの要因は
嫉妬に火をつけるには
最高の火種ともいえます。
ちょっとここで嫉妬について
言葉の定義を
整理してみたいと思います
私はそもそも嫉妬というのは
読んで字の如く
「嫉(そね)み」と「妬(ねた)み」
だけではないと考えております。
2つの感情だけではなく、
もっと複数の感情が
入り混じった状態です。
心理カウンセラーである
キャシー・ラブリオラさんの
著書によると、
嫉妬心に導く感情というのは
40以上もあり、
「恐れ」「怒り」「悲しみ」「痛み」
「驚き」「混乱」「不安」も
嫉妬を誘発させる感情です。
私は嫉妬の感情を分解してみました。
「ねたみ」「ひがみ」「やっかみ」
「いやみ」「そねみ」
「うらみ」「つらみ」
以上を『7つの嫉妬』と呼称します。
かつてシェイクスピアは
自身の作品「オセロ」の中で
嫉妬を「緑の目をした怪物」
と表現しましたが
私の中で嫉妬と言ったら白目です。
このように嫉妬という感情は
広義で捉えると
ネガティブな感情のほとんどに関連し
影響を与えているのです。
がしかし、7つもあると
覚えられそうで覚えづらいので
これらを3つのカテゴリーに
分けました。
さて、そろそろ本題に移りましょう。
ここからは
●なぜ私たちは「嫉妬」をしてしまうのか?
●嫉妬の7タイプと3つのカテゴリ分けについて
●哲学者ニーチェは7つの嫉妬をルサンチマンと呼んだ
それではスタートです。
◆嫉妬という感情は「他人との比較」から始まる
私がまず最初にお伝えしたいのは
「嫉妬」とはすべからく
「他人との比較」から
始まります。
たとえば、
あなたが職場のAさんと
自分を比較したとします。
Aさんはあなたが持っていない
欲しいもの
あるいは
あなたが持っていたものを
Aさんに奪われそうなとき
それは職場での
「信頼」や「成果」や「賞賛」
かもしれません。
つまり、
●自分が欲しいものを相手が持っている
あるいは
●自分の持っているものを相手に奪われる
以上の条件で嫉妬は発動するのです。
さて、ここからは7つの嫉妬の
詳細を解説します。
●【やっかみ】「うらやましいて憎たらしい」気持ち
嫉妬は最初は「羨(うらや)ましい」
という感情から始まります。
例えば職場の同僚のAさんは、
頑張り屋さんで
いつも周りから褒められて
「羨ましい」
最初はやきもちも混ざった
「羨ましい」でしたが
やがてこの「羨らやましい」が
「自分も頑張っているのに...
どうしてAさんばかりが
人から褒められるだろう」
と羨ましいが憎らしくも思いはじめ
ついには仕事で勝てないことで
ストレスが溜まり、
心のどこかでAさんのことを
嫌うようになりました。
この羨ましいと憎らしいが
同居した感情の正体は
【やっかみ】なのです。
やっかみとは辞書で調べると
「やきもち」と「妬み」を
合わせたような気持ちとあります。
ですが、
自分の持っていないモノを
他人が持っている場合に
「必ず」生じるのではありません。
自分からみて遠い存在
つまり憧れの人には
「羨ましい」のですが
自分と近い存在には
「憎たらしい」に変わって
しまうのです。
さて、
この他人を憎らしいと思う感情ですが、
その矢印を
自分に向けるのか
相手に向けるのか
で呼び名が変わるのです。
●自分に矢印を向けると「そねみ」
そねみとは漢字で書くと『嫉み』
「他人が羨ましいと思う自分を
腹立たしく思う気持ち」
を表してます。
自分と他人を比較した時に、
自分が持っていなくて
相手が持っているものを羨ましく思う
そんな不甲斐ない自分のことが
腹立たしくもイラつく
自分に対して失望や悲しみなどの
ネガティブな感情を持つことです。
●相手に矢印を向けると【ねたみ】
そねみとは矢印が逆で
自分と他人を比較した時に、
自分が持っていなくて、
相手が持っているものを羨ましく思い、
相手に対して憎しみや怒りなどの
ネガティブな感情を持つこと。
【ねたみ】の感情を一言で発すると
「憎らしい」
羨ましくて
相手を憎らしく思う感情
のことを指しています。
【そねみ】と【ねたみ】は
漢字で書くと
「嫉み」と「妬み」で
二つ合わせると『嫉妬』です。
つまり嫉妬とは
自分ポジションが近しい相手と
自分と比較したときに
自分のほしいものが
相手が持っているときに
自分が悔しくて、
相手をねたましく思う
気持ちです。
◆嫉妬からくる劣等感が【いやみ】と【ひがみ】
嫉妬は
同時に劣等感を抱きやすい傾向があります。
自分の悪いところと、
相手の良いところにフォーカスを当てるため、
相手の持っている才能や能力に対して
非常に敏感になるのです。
その嫉妬の矢印が相手に向うと
「いやみ」となり
自分に向けると「ひがみ」になります。
●矢印が相手に向くと【いやみ】
嫌味(いやみ)=嫌がらせ
嫌みとは、
いわゆる「言葉の嫌がらせ」です。
嫌味を言う心理の人は、
自分に自信が持てないところが
あります。
また上から目線の発言も多く、
自信たっぷりの態度に見えますが、
本心は自信のなさを隠しているのです。
職場でも見られる
マウンティングとは、
自分の優位性を
誇示するような言動です。
「私のほうが優れているんだぞ」
と、相手を見下す行為全般を指します。
●矢印が自分に向くと【ひがみ】
ひがみは漢字で【僻み】と書きます。
ひねくれた考えや気持ちのことを
言います。
他人からちょっとしたことを褒められても
心の中では
「私のことをバカだと思っているんだわ!」
と
思い込むようになったら僻みです。
●劣等感と劣等コンプレックスは違う感情
かの心理学者アルフレッドアドラーは
「劣等感」とは、自分が劣っていると
「主観的に思う」ことです。
主観的なので、
本人が劣ってると思わなければ
劣等感は存在しないのです。
劣等コンプレックスは、
他人との比較や、自己分析によって
「自分に欠けている・自分が劣っている」
と思う点です。
アドラーは明確に
「劣等コンプレックス」とは
「劣等感」を言い訳にして、
人生の課題から逃げ出すこと
と区別してます。
つまり、
自分のことが受け入れられずにいます。
この裏には「自分は〜でありたい」
という欲求や期待が隠れています。
それができない自分だから、
腹を立てたり失望したり
信頼ができなくなってしまうのです。
▶︎嫉妬からくる憎悪が「うらみ」「つらみ」
嫉妬からくる劣等感を
さらにこじらせると
積もり積もる恨みや
鬱積した怒り・悲しみ・嘆き・不満
などの気持ちにまでなります。
●矢印が他人に向くと【うらみ】
うらみは漢字で【怨み・恨み・憾み】と書きます。
他人に行動に腹を立てて憎む気持ち
他人と比べて、不満に思う感情と憎く思う感情。
(相手の仕打ちを)不快・不満に思う。
また、くやしく呪わしくも思う。
四谷怪談のお岩さんなら
「この恨み晴らさでおくべきか」
ですが
現代では
「この恨み、ハラスメントで訴えるべきか」
ですね。
●矢印が自分に向くと【つらみ】
つらみは漢字で【辛み】と書きます。
相手の仕打ちを辛いと思う気持です。
「恨みつらみ」
「積もり積もったさまざまな恨み」
恨み同様に現在の職場では
ハラスメントに直結します。
最近では、悪気があるなしは関係なく
本人が嫌な思いをする"いじり"も
モラハラの一つと考えていいのでしょうか。
◆嫉妬は無くならない、なぜならば本能だから
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