Pythonの求人数/市場規模について

Pythonとは?

Pythonによるアプリ

Pythonは「人工知能のための言語」と思われがちですが、そもそもPython自体が1990年に開発されており、長い間Webサービスの開発にも使われてきており、YouTubeやInstagramやDropboxで使用されていることでも有名です。

Pythonが人工知能開発に使われる理由

人工知能として使われる言語には、Python、R、Julia、Java Script、Java、Haskell、Matlab、C++があります。比較的シンプルな言語である上、Webスクレイピング(Webページから必要な情報を抽出)、画像認識、暗号化に必要なライブラリが既に揃っており初めからプログラミングしなくても済むと言うメリットがあります。画面遷移、ログイン処理、DOM操作、セキュリティというフレームワークが既に揃ってるというメリットもあります。また、CPUでの計算では速度の足りないような非常に重い計算をGPUで高速化してくれるライブラリとして、PyTorchChainerTensorflowが使えると言ったメリットもあります。そうした理由で他の言語よりも開発が簡単で実装の手間が省けるのです。採用している企業も多く、これから学ぶには適当な言語と言えそうです。

TIOBE programming community index

以下のグラフは、TIOBE programming community indexで、オランダに拠点を持つTIOBE Software BVがプログラミング言語の知名度を、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの結果に基づき月に一度発表するものです。

https://www.tiobe.com/tiobe-index/

2014年から2022年にかけてPythonのRatingが驚異的な伸びを見せており、2022年は通年1位の地位を獲得しており、その将来性を暗示しています。実際に「知名度」というのは抽象的なので、求人数の変化や市場規模も参考にしながらPythonの将来性について考えていきたいと思います。(少し見づらいので拡大してください。)

日本での言語別求人数変化の傾向

求人数の変化の傾向①

数あるプログラミング言語の中で、2020年求人数と2019年求人数比較の増加はPythonだけと言う結果になりました。

https://persol-tech-s.co.jp/market/202101/programming/

求人数の変化の傾向②

新規案件の増加率として、2018年と2017年を比較したものですが1位のJavaに次いで2位と言う結果になりました。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1906/13/news101.html

AIの市場環境

これまでのAI関連の投資活動

Private Investmentとは民間企業による設備投資、Public Offeringとは有価証券の公募(新規上場を意味するInitial Public Offeringや既に上場済みの企業が債券や株式といった有価証券発行により増資をすること)、Merger/Acquisitionとは企業の合併及び買収、Minority Stakeとは50%未満の株式取得を意味しています。

https://spectrum.ieee.org/the-state-of-ai-in-15-graphs

5年間のCAGR(5年間での1年あたりの平均成長率)は約39.70%と計算できます。通常20%の成長でも投資額の増加として大きな値と認識されますが、その二倍近くですからその驚異的な成長スピードに驚かされます。

2030年までのAPACにおける市場環境

市場規模とは売上の総和であり、市場規模が大きい仕事は市場からの需要が強く就職が比較的容易であることを意味します。現在においてもAI人材は不足していると言われる昨今ですが、2030年のAPAC(アジア太平洋地域)における市場規模のCAGRは45.0%の成長。すなわちこれからますます需要が増えると言うことなので、足りていない現状の傾向がますます促進されると言うことになります。

https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/artificial-intelligence-ai-market

まとめ

Pythonは開発のしやすさ、人工知能の開発におけるメジャーさ、求人数の増加や投資額と市場規模の増加という市場要因から、これからプログラミングを始める方には最適な言語と言えます。foでは、Pythonエンジニアの転職紹介も実施しております。
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