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「解決」それとも「より良い未来」?ゴール設定の大切さ🌈✨

「A君に一緒に遊ぼうって言ったら、
『B君と遊ぶ約束したからムリ』って言われた。」
以前、こういう話を子ども達から聞く機会があって、
私が子どもの頃との遊び方の違いについて考えたことがあります。

私は近所にたくさん子どもがいる住宅地で育ったので、
お兄ちゃん・お姉ちゃんから年下の子まで、
いろんな年齢の子ども達が集まってよく遊んでいました。

そんな風に大勢で遊ぶこともあれば、
同じクラスの友達と二人でじっくり遊ぶこともあって、
バラエティーにとんだ遊び方をしていたなぁと感じます。

今の子ども達との違いで感じるのは、
大勢で遊ぶ機会が少ないということです。
学校では大勢で遊ぶこともあるかもしれないですが、
放課後に自分達で集まって大勢で遊ぶということは少ない気がします。
それもあってなのか、冒頭のような話を聞くことがよくありました。

遊び方にいい悪いがあるわけではないし、
それぞれの好みなので、
どんな遊び方のスタイルでもいいと思います。
そして「いろんな遊び方のスタイルを選べる」という環境であれば、
さらに楽しいんじゃないかなと思います。


私が仕事で小学生と関わっていた頃、
冒頭のような話を聞いていたこともあり、
子ども達が大勢で自由に遊べる経験もできるといいなぁと思って、
「遊びのれんらく」という方法を考えて提案したことがあります。

遊びたいことがある子が自主的に、
「今日、〇〇をして遊びます。遊びたい人は△△へ来てください。」
とお知らせする方法です。

ルールは、
・誰が来てもいい
・途中から来ても途中で帰ってもOK(ただし、声はかけておく)
というものです。

これ、やってみると私が予想もしなかった展開になりました!
その時の話し合いの様子は、以下のような感じです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
🙋「おやつは持って行ってもいいんですか?」(遠足的発想ですね 笑)
👨「はい、いいです。」

🙋「おやつは何円まで持って行っていいんですか?
  ガムも持って行っていいんですか?」(やはり遠足的 笑)
👨「どれだけでもいいです。ガムもいいです。」
👦「えっ!いいの?!やった~✨」

🙋「でも、おやつを持って行けない人はどうするんですか?」
👩「おやつを持っている人は、
   持ってない人にも分けることにしたらどう?」

🙋「おやつのゴミはどうするんですか?」
👧「じゃあ、全員ゴミ袋を持っていくようにしようよ!
   ついでにゴミ拾いもできるし。」
👩👦「それいいね~🎵」

🙋「ここにいる人以外でも行っていいんですか?
   弟も連れて行っていいですか?」
👨「兄弟も一緒に来ていいです。他の友達を連れてきてもいいです。」

🙋「その遊びはしたくないけど、見に行くだけでもいいんですか?」
👨「遊びを見てるだけでもいいです。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

など、どんどん話し合いが展開していきました。
大人の私がルールを教えなくても、
子ども達でちゃんと考えていてすごいなぁと感心しました。
学校での教えが所々に出てくるのもおもしろかったです。

「遊びのれんらく」をやってみて良かったことは、
★冒頭のような話を子ども達から聞くことがなくなった。
★今まで個人的に遊ぶ約束をしていなかった子とも遊ぶようになった。
★自分では遊ぶ約束をすることが苦手な子も参加していた。
★弟や妹を連れて来ることがあり、
 その子達のめんどうをみんなで見るようになっていった。
★遊びのバリエーションが広がった。
★自分たちが決めたルールなので、自主的に守っていた。
 困った時には話し合ってルールを変更していた。
★「みんなで宿題をやってから遊ぶ」というルールが追加された日もあり、
 互いに勉強を教え合うような経験にも繋がった。
などなど、本当にいろいろありました✨

私がやったことと言えば、
「遊びのれんらく」という方法を提案しただけです。
この経験からも「ゴール設定の大切さ」を実感しました。

「A君が一緒に遊んでくれない」
という状況を「解決すること」を目的に設定するのか、
「一人一人がより楽しく遊べる」
という状況を「新しく作ること」を目的に設定するのか。
この違いは大きいなぁと思っています。

もし状況を解決することだけを目的に設定していたら、
「遊びのれんらく」という方法は考えなかったと思います。

より良い未来を作ることをゴールに設定にして、
「結果的に困りごとも解決されていた✨」となるように、
これからもいろんな視点から柔軟に考えることを大切にしていきたいです。

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