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詩集

15
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#オリジナル歌詞

true true true

「true true true」

思い出したんだ
あなたにおぶわれていたこと
あなたの隙間でテレビを見たこと
米の研ぎ音 三味線の音
長い長い数え唄
愛をすでに知っていたこと

幼い場所
true true true
西の空が晴れならば
しだいにここも晴れること

幼い場所
true true true
そこにいればよかった
そこに戻ればよかったんだ

思い出したんだ
愛を知っていたことを

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紺と日常

「紺と日常」

靴を揃える
すこし躓く
落としきれないメイク
面倒くさいからさって
そのまま寝てしまえ

壊せ前夜
交わる夏の香り

どうしようもない静けさと
寂しい尾瀬の香り

落ちた蛍光灯
激しい紺の香り

帰りが遅い
それも懐かし君の香り

明日になれ
明日になれ
僕の日常

苦いコーヒー、ミルクは入れない

「苦いコーヒー、ミルクは入れない」

君はエゴではない
それがどうということはない
It doesn't matter.
動かない瞳 逸らす瞳
苦いコーヒー ミルクは入れない
今日の風にはこれが似合う

追わなくていい
勝たなくていい
降参だ

回る回る風車 止まらないペン
鳥は群れた 赤い月におびえて
紛れもなくついさっき
そうして見つけた

森は騒ぐ
どうということはない

隣の人は寝た
風は

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