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がんばれって言葉が嫌い。


地震に触れているので、今はそういう話題を避けたいという方は無理しないで下さいね。
(今もなおしんどい日々を送ってらっしゃる方々や近しい人のことを心配されている方、PTSDを抱えている方もいらっしゃるかと思うので🙇)




 いつもお世話になっているヘルパーさんと少し時間が余ったのでお話していた時のこと。(ヘルパーさんの中でも一番よくお会いしてる方なのだけれど、仕事を複数掛け持ちしているほどタフな人なのである……)

 その方が阪神・淡路大震災を経験していたことは以前にもお聞きしていたけれど……(その当時の詳細を聞くと、最近ずっと希死念慮を抱いている自分が恥ずかしくなったほど。かと言って、そう簡単にはその思いは消え去らないのだけれど……)

普通に寝ていたら背中から突き上げるような感覚があり、次の揺れでタンスが倒れてきたのを必死で支え(頭も打ったようだけど大事に至らなくて本当に良かった😢)何とか外へ飛び出したら、地面は波打ち、家屋は倒壊、お向かいの家は炎に包まれ「助けて!」と叫ぶおばあさんの声は聞こえても、火の中に飛び込めない、消火するための水もない、道路は通行不可能だし、消防車も呼べない……


「もう何が何だかさっぱりわからなくて、どうしようもなくて呆然とするしかなかった。これが修羅場なのかって本気で思ったわ」


その後、家族とも一年半は別々に暮らしていたとも話されていて、単身赴任ごときで寂しさを抱いていた過去の自分はその場で捨て去った。だってそのヘルパーさんのお子さんも転校を余儀なくされたと聞いたから……


「だから私、がんばれって言葉が嫌いなの。もちろん悪気なく言ってる人だっているけど既に精一杯がんばってるのに、それ以上何をがんばればいいわけ?」


私もずっと同じ思いだった。

「私は生きてるだけでみんな立派だと思ってます」

なんて大した苦労もしておらず、人様の力を借りてやっと生きているような私が言えることか! と我ながら思ったけれど

「そうよ、生きてるだけで立派なのよ!」

と言ってくれてホッとした。

でも、がんばれの受け取り方は人それぞれだとも思っているし、場面によってはその言葉が力になることだって、きっとある。(もし運動会で「がんばれー!」を禁止にしたら、応援する言葉が何一つ思い浮かばない……)


ただ自分の意思ではどうにもならないことに対する「がんばれ!」は人を追い詰めることにもなり得る。

個人的に「がんばれ」が素直に受け入れられない時はがんばらなくてもいい時期なんだと思っている。それだけ苦しい状況に追い込まれているという、精神面のバロメーターなんだとも。


 今の仕事をいつから始められたのかはわからないけれど、施設での夜勤の大変さもお伺いしたことがある。

これに関してはあらゆるヘルパーさんが一度は経験していて、多くの方が「え? ヘルパーの仕事ってこんなに楽なの?」とポロッと溢していたほど……

もちろんどんな仕事にも別の大変さがあり、ヘルパーの場合は一人で対処せざるを得ないことも多く、空っぽの冷蔵庫にあるもので三品作ってくれと言われたり、ピーラーだけで料理を作ったり(これは別のヘルパーさんの話だけれど)とググッても解決出来ない無理難題に応えるという、サバイバル的な知恵も問われる

 そんなヘルパーさんの根幹にある震災を乗り越えたという実体験を聞いて、私もへこたれてばかりではいられない! と己に喝を入れて希望の風船を膨らませては、今の身体じゃ誰も救えない……と萎んだりのくり返しだ。

そして、なぜか不意に

「あなたはたぶん車椅子だろうと何だろうと周りの友達が何とか力を貸してあげたいって言ってくれると思うわよ」

と言われた。

実際に、病気になる前から私の友達はみんな優しくて、運転が苦手な私の家まで、わざわざ迎えに来てまで食事や買い物やカラオケなどいろんなところに連れて行ってくれた。

でも私にはどうしてそこまでしてみんなが私に手を差しのべてくれるのかが不思議でならない。だって私は迷惑や負担しかかけていないのに……


それでもヘルパーさんは

「震災だって誰も予測できないし、病気だって同じでなりたくてなるものじゃないんだから気にすることはないわよ」

とも言って下さった。

それは家族にも言われたとがあって、それがどれほどありがたいことなのかも重々わかっているのに、そう言ってくれる人達に甘えてばかりの自分が情けなくて申し訳ないという気持ちが強くなる。そして、自分に当たってしまうのだ。なんて愚かなんだろうか……


そのことを吐露すると

「あなたがいてくれるだけでいいって人もいるんじゃない?」

とこれもまた家族と同じことを言われた。

「家族だと無償になるのが嫌なんです……」
「無償の愛でも受け取れるうちに受け取ったらいいのよ」

そう励ましてくれながら、我が子には厳しくしたこともあると打ち明けてくれたヘルパーさんは最後の最後まで私に「がんばれ」とは言わずに「無理しないで、お大事にね」と告げて去っていった


 私が無償に対してどうしても引っかかるのはヘルパーさんなら給料が発生するけれど、家族になると、それがなくなる。だけど福祉現場の財源不足や人員不足を私のちっぽけなわがままで逼迫とまではいかなくとも加担するのもまた心苦しい。(そうも言っていられない状況が刻一刻と迫っていることもわかっているつもりだ。)

 でもたぶん今、私のメンタルが低空飛行なのは元旦の震災の時に母一人さえ私だけじゃ救えないと感じたのもきっと大きい

いくら状況を冷静に判断出来ても動けないんじゃ何の意味もない


だけど今、本当に苦しんでいるのは被災地の方やその身内の方々だ。そして、大変な思いをしているのは地元の人や自衛隊、救助隊、ボランティアの方々だ。


だから、私が一緒になって悲観している場合じゃない。今の私に出来るのは、しっかりとした情報を恩着せがましくならないように、厚かましくならないように伝えることだと思っている。

それが私が自分を生きていてもいいと許してあげられる唯一のすべだから……



前回、緊急時のツールを紹介したのだけれど

伝え忘れていたものがある。緊急時の問い合わせ先や交通手段に関するものだ。ただ地域差がかなりあるので、気になった方は一度ご自身のお住まいの地域で似たようなものがないか探してみて下さい🙇(冷静な判断・行動が出来るうちに、情報を知っておく・備えておくこともまた大事だとも思っているので)



【救急安心センター】

 もし緊急性があるかの判断がつかない場合は、まずこちらに一度問い合わせてみることをオススメしたい。(緊急性がないと見なされた場合、後で費用を請求されることもあるので……)

私も全身けいれんが起きた時に咄嗟に救急車を家族に頼んで呼んでもらったけれど(家族が押さえ込んでもどうにもならないレベルだったので、自分でも死の恐怖を感じて……)休日だったことを抜いても、緊急性はないと判断されたのかもしれないなと今になっては思う。(でも検査代が高かった可能性はあるかもな🤔どのお医者さんも優しかったから、感謝してるんだけもどね!)

有事の時はそうも言ってられないこともあるかとは思うけれど、外傷があったり、意識がないなど、よっぽどじゃない場合は一旦連絡してみるのもあり、という意味でご参考に。

【介護・福祉タクシー】

 私も自分が車椅子レベルの身体障がい者になるまで全く知らなかったのだけれど

車椅子に乗ったまま乗車できる介護・福祉タクシーというものがある。(どうやら以前にも紹介していたようだと今になって気づいたけれど、改めて知った情報も加えてお伝えするぜよ。)

※介護保険を使って利用する場合は介護保険タクシーとも呼ばれ、いろいろと制限があるようなので、私が間違った情報を書かないようこちらのページをご参考に。


私は車椅子の置き場問題で折り畳みの電動車椅子を購入したのだけれど、いくら折り畳めると言っても一般のタクシーの運転手さんでも簡易なものならまだしも複雑なものを折り畳むの難しいこともある。(これはベビーカーもそうだよね💦 しかも複雑なものほど高価だから運転手側からしてもヒヤヒヤすると思う……)

また車椅子によっては通常のタクシーに乗せるために分解するレベルの手間がかかるものもある。その分、介護・福祉タクシーの運転手さんなら車椅子の扱い方をよく知っていて乗せ降ろしも電動で慣れているので安心だ。

普通のタクシーよりはやや割高なこともある(最初に利用したところが目が飛び出るほど高くてびっくりした)けれど、良心的なところの方が多いくらいで、普通のタクシーと同じ値段で障がい者手帳割引(1割引)+タクシーチケット(タクチケに関してはかなり地域差があってそもそも配られないところもあるけれど)が利用できるし、手帳を持っていない人でも乗車可能だ。

中には民間救急を構えているところもあるので(たまたまその車しかなくて試しに乗ってみたこともあるよ~)、先ほどの問い合わせで緊急性がなさそうな場合で一般のタクシーで厳しい場合はこちらの利用を検討してみてもいいかもしれない。(ストレッチャーごと乗れて、オプションとして看護師の同伴も可能)もあるので、もしご家族やご自身に何かあった場合などに備えてみなさんにも知っておいて損はないかな、と思う。(当日にどの程度、車両の空きがあるのかは連絡しないとわからないけれど、業者間で空いてるタクシーを調べて教えてくれることもあるよ!)


※ただし2024年は医療・介護・障害者福祉サービスの診療報酬トリプル改定の年なので、お伝えした情報が変わる恐れもあることをご了承ください🙇(障害者福祉サービスは4月~、介護は医療と重なる部分もあるため一部4月と6月~、医療は6月~施行となるようです。概ねは既に組まれてると思うけれど)


【特別割引ICカード】

 こちらは緊急性とは別で、私が調べた限りでは関西圏でしか見つからなかったのだけれど

特別割引ICカードというものがある。

私は電車の方が近い病院に通う際に利用しているけれど障害者割引の切符を買う、もしくはヘルパーさんに交通費を払うのは、意外と手間がかかる。(切符を購入する時に障がい者手帳と自分の顔を見せるなど不正行為防止のチェックが厳しいところも……)

二枚のカード(どちらも名前入り)を管理することになるけれど、時間に余裕がある時にチャージしておけば、本人が使った後に介助者もピッとすれば自動的に半額払いになる。
(バスなら単独利用も可能とも。)

手続きには本人が書類を受け取りに行って申請する必要があったり、使える交通機関の制限があったりもするけれど、いかに介助者の負担を軽減できるかが私にとっては何よりの課題なので紹介してみた。(電車移動での支援の機会があまりないヘルパーさんの中には知らない方もいらっしゃったので、当事者・ご家族・支援者のどの立場の人にも知っておいてほしい、という意味も込めて。)

介助者として使うのは誰でも大丈夫だし、他のICカードと違って買い物に使ったりは出来ないため、お金の管理が心配な方を介護しているご家族にも安心かな、と個人的に思っている。

【追記】ただしチャージしすぎにも注意。
新しいカードに繰り越せなかったり、解約などの場合は駅ではなく書類での手続きとなり、返金にも手数料がかかったりするため。

また全国規模のヘルパー事業所によっては、出発先の新幹線のホームなどから、県をまたいで降車する駅で同じ事業所のヘルパーさんが待ち構えてバトンタッチしてくれるという方法もあるとのこと。(利用したことはないけれど、そういう手段もあるのか! と衝撃を受けたもので……)


なんだかまとまりがない記事ですみません🙇



どうか一日でも早く
一人でも多くの人が
平穏に暮らせますように🕊️

そして誰も苦しむ人がいない
世界になりますように🌍️



ぼちぼち生きるよ
一休さんより


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