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【映画】C´MON C´MON

大丈夫じゃなくても 大丈夫。

この映画はラジオジャーナリスト・ジョニーの子供へのインタビューから始まる。

「どんな未来になると思いますか?」
「人生はどうなると思いますか?」
答えるのは皆、子ども。モノクロの映像と音楽がクール。新鮮な印象を受けた。

大人でも、答えを考えてしまうような質問ばかりだ。子供目線からの納得させられる回答が次々出てくる。この回答は、監督が次世代に残したいメッセージだと思った。子供たちの未来への回答は、孤独・公害・ストレスなどの悲観的なものも多かった。

主人公の子供ジュシーとジョニーのやり取りがストーリーの中心。子供は客観的に両親の問題や介護を見つめている。ジュシーはとても感受性豊かで繊細な子だと思った。

「社会は表面的に、自由になったという。だが、本の表紙を見て中味がわからないように、本当は相手を受け入れない不自由さがあると。本当に自由な表現はそうじゃない」というのが深い。相手には違う意見がある、私はそれを受け入れているだろうかと思った。


ニューヨーク・デトロイト・ニューオリンズなど東西南北の都市に分かれていて映像が分割されている。このうち一カ所しか行ったことはないが、その地から発信さてていると思うと映像がさらに魅力的に感じた。

「この世は公平か?」
「死後はどうなるか?」
「自分の一つを変えられるとしたら、何を変えたいか」
要所々でジョニーは子供にインタビューする。外国では、子供でも自分の意見をしっかりと持っている。

この映画の核心
「未来はどうなるか?」と問われ
「思うようなことは起こらない 思わないことが起こる」
この映画のタイトル「C’MON C’MON カモン カモン」は
先へ!先へ!
それでも先へ進むしかないと言っている。
………

マイク・ミルズ監督が目指したもの

父親となり子育てを通じて経験した数々の”想定外”の出来事にインスパイアされたストーリーである。
我々一人ひとりが住む個々の小さな世界と共に生きている大きな世界との間にあるつながりである。
父親になったことで、これまでよりさらに遠い未来まで見つめるようになった。しかも、昔よりも未来について懸念するようになった。子供を愛していたら、政治と繋がりを感じているし、それから世界の暴力や歴史について考えないわけにもいかない。

ホアキン・フェニックス主演×マイク・ミルズ監督×A24製作
アカデミー賞 常連チームが贈る最高に愛おしい物語

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