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写真について思うこと

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#fujifilm_xseries

既存のポートレート像を超えて

既存のポートレート像を超えて

 ポートレートを撮影し始めて5年。最近は結婚したことを機にポートレート撮影の機会も少なくなっている今日この頃ですが、まだまだ「撮りたい」という情熱は確かに秘めています。

①SNS写真の既視感 今まで色々なものに影響されて自分のポートレートは確立してきましたが、そのほとんどはinstagramやTwitterで流れてくる写真でした。

 春は桜でポートレート、夏になれば水に入った入水ポートレート、

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ストーリー性、ではなくストーリーを撮りたい

ストーリー性、ではなくストーリーを撮りたい

写真を撮る時に「ストーリー性」が大事だとか。

光の向きとか、構図とか、主役と脇役とか、ボケとか。

そういった要素を意識して撮ると1枚の写真なのに映画のワンシーンみたいなドラマチックな写真が撮れる。自分もそんな写真を目指していた時がある。そういう1枚が撮れた時のテンションの上がり方は半端なかったと思う。

こういった写真は、全てインスタグラムの影響だ。

今まで自分はインスタグラムをメインのプラ

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"リアル"な写真と"リアリティ"のある写真

"リアル"な写真と"リアリティ"のある写真

 誰だったかは忘れたけど、ツイッターで「リアルな写真は撮りやすくなったけど、リアリティ(現実感)のある写真はどんどん減っている」という言葉が流れてきて、それが心に残っている。

 リアルとリアリティって同じじゃない?と思うけど、この言葉の意味はどういうものなのか。

 光学技術が発達して、逆光の耐性がよくなったり、より鮮明に、クリアな写りになったりして、一般的に言う「綺麗」な写真は誰にでも撮りやす

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人の内面まで迫れる写真が撮れるといいな

人の内面まで迫れる写真が撮れるといいな

あまり写真撮るの上手でないし、有名なインスタグラマーでもないのであんまり自分の写真について質問は来ないけど、たまに

「いつもポートレート撮ってるときどんなことを意識してますか?」「ポーズとかけっこう指示したりしますか?」なんてことを聞かれる。

うーん。意識していることか。。

まず、これは技術的なことになるけど、光の向きはいつも考えている。今回の撮影は初めての室内撮影だったけど、カーテン越しの

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プリセットを売る人たち

プリセットを売る人たち

最近よくadobe lightroomの自分で作ったプリセットを売る人を見かけるようになりました。

きっかけは写真の学びサイト「curbon」でしょう。人気インスタグラマーのLightroomプリセットを売り出しています。それを皮切りにウエディングフォトグラファーやラブグラファー、アマチュアの個人の方まで売っているのを見かけました。

SNSでは似たような構図、似たような場所の写真が溢れています

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