『妻の言葉に嗚咽の未来』
1ヶ月前からスタジオを予約して家族写真を撮影していただきました。
過去にも度々、家族写真は撮影しているのですが、初めて自分たちでスタジオを予約して家族写真を撮影したのは長女の一才記念。この6年間でふとした時に『あの時めっちゃ可愛かったなぁ』と振り返ることが何度もあるほど、本当に撮影して良かったと感じる思い出になっています。そんな成功体験もあって今回は次女がめでたく一才を迎えられた記念で家族写真の撮影。
長女の一才記念同様、同じスタジオでの撮影。
主役は次女。
、、、のはすが、7歳になるプリンセス憧れ真っ最中の長女からの要望が溢れてくる。
『パパ〜、好きなドレス着ていいの?』
『パパ〜、どんなドレスがあるの〜?』
『パパ〜、髪の毛とかどうしようか?』
『パパ〜、ちょっとメイクとかしていいの〜?』
『パパ〜、、、』『パパ〜、、、』『パパ〜、、、』
この1ヶ月いくつの質問と要望が僕の耳に寄せられただろうか。
そして3回に1回は妻が『そんなもんスタジオ行ってみないとわかんないでしょ!!大体、今回の撮影は◯◯◯が一才になったから撮影すんだからね!?わかってんの!?!?』と、甘く可愛くそれでいて重戦車のようにグイグイ攻めてくる長女のストッパーをしてくれていた。
『え、じゃあ好きなドレス着ちゃダメなの?』
『だ〜か〜ら〜!!!着ていいけど!!!そんなもんスタジオ行ってみないとわかんないでしょって言ってんの!!!!!毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩ドレスドレスドレスドレスうるさいよ!!もうそれ以上パパに聞くんじゃない!!!!わかった!?!?!?』
『は〜い』
大体が夕食をとって風呂上がった後に行われているいたこのくだり。
普通なら意気消沈しそうなほどに怒られているが、うちの長女もなかなかの強者で。
就寝の準備を終えると僕の手を引いて寝室に行き、2段ベットの上段に上がる。枕の周りに自分のしもべであるぬいぐるみ達をセットし、薄手の布団をかけて横になると、妻が『おやすみ』を言いにくる数秒の間にウィスパーで聞いてくる。
『パパ〜、何色のドレスが似合うと思う?』
『好きなん見つけて着たらええ』
『紫とかブルーとかあるかな?』
『わからんよ、行ってみないと』
『ピンクとかダサくない?』
こちらの返答無視で話進めて行くのは妻の得意技。
面白い母娘だ。
この一か月間、何度も繰り返されたミニコントのようなやり取りも千秋楽を迎え、先日の昼間、いよいよスタジオへ。
受付を済ませて、満を持してドレスを選ぶ長女。
『これは?かわいくない?』と妻に聞いている。
好きなの着ていいと言っていたのに、娘の意見を聞いているのかいないのか『こっちがいいじゃん!』と選びまくる母重戦車。
『ママが選んだのイヤ、自分で選んでいいって言ってじゃん!!』
『いいけど、それよりこっちの方がお姉さんぽくて良くない?それブリブリじゃん?』
『いいの!このフリフリのとこが可愛いの!』
『えー?そのフリフリのとこがブリブリ過ぎないかな〜、パパどう思う?』
パパはフリフリとブリブリの差がわからん、それだけ。そう感じながらも今回は長女の味方をしてやる。
『ずっと言うててんから好きなん着なさい、自分で選んでええ』
『あんまダサいのはダメよ』
やっとこさ、1人でドレスを選び始めた長女。
『コレ!!!』
と指差したのを夫婦でチェック。
薄いグリーンのドレス。
子供らしい色だが、どこか落ち着いていてウンウンなかなか良いんじゃなかろうか。
『あ、かわいい!』
妻のリアクションも良好だ。
さて、やっと主役の次女の番。
お姉ちゃんのドレスを受けてバランスがおかしくならないように衣装選び。
クローゼット内の衣装を右から左へとやる中、1つの衣装で手が止まる。
胸に細かい飾りがついた、落ち着いた紫のチュールドレス。
長女が6年前に着たモノだ。
お姉ちゃんと同じ衣装を着て妹が撮影!なんて素敵なんだ!夫婦で顔を見合わせる!
でも一つ問題がある。
長女が選んだ薄いグリーンのドレスとは合わない。まるでスーパーのブドウ売り場だ。
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