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4月21日(金):スタジアムづくりを通じた街づくり

このところはスポーツ視聴の楽しみ方からスポーツコンテンツ、スタジアムの話へ及んでいましたが、本日も続きをもう少しばかり。

昨日はJ3のFC今治の「里山」をコンセプトにしたホームスタジアムのことに触れました。

同スタジアムは365日人が集まる場所にするべく、周辺にはウォーキングができる遊歩道や畑があるほか、文化的な楽しみがもてるアトリエなども付帯し、自然との共生も意図した地域住民の交流の場に位置付けられてるのが特徴です。

それによってホームゲームの有無にかかわらず、そこに人が集うような憩いの場、人と人や人と自然、人と文化などをつなぐハブの役割を果たそうとしています。

同スタジアムの面白さは前述のコンセプトだけに限らず、スタジアムの開発のプロセスにも「らしさ」が光ります。

開発の段階からコンセプトである里山についてのワークショップなどを定期的に開催して理解を深めてもらったり、開発現場の見学ツアーの実施、ブドウ畑の苗木を植える際には広く参加者を募って一緒に作業などをしてきたそうです。

これら一連の流れは一言でいえば「共創」だと思います。

スタジアムの開発から完成までのプロセスに地域住民や地域の企業に数多く関与してもらうことで、自分事として捉えてもらえますからね。

それによってクラブのファンや支援者が増えていくのは間違いありません。

そしてもっとも大きな財産は地域のことを考える人が増えていくこと、そうしたコミュニティが育まれていくことに他ならないでしょう。

孤立や孤独、無関心が広がる昨今では、自分の地域のことを真剣に考えたり、共同善を大切にして人とつながることができる人が地域内でたくさんいるのはそれだけで大きな意味があると感じます。

それだけにFC今治の取り組みはスタジアムづくりを通じた街づくりをしているのであって、単なるサッカーのスタジアム以上の意義や存在になっているのだと思います。

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