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少し難しく考えてみる…専門家だもの

福岡で理学療法士をしています。
株式会社フィジコ を経営して7、8年なりますか。
その前は、Fisico de Futebol という名前でトレーナー活動を行っていました。
理学療法士といってもいろんな仕事をされている方々がいます。
病院で働いている方、介護施設で働いている方、自分でお店を開いている方などなど。
私は3つ目。
ザックリいうと自分で好き勝手したいタイプ。
でも…理学療法を学んだものとして(まだまだ未熟ですが)、
そのベースに則って、クライアントの不利益になるようなことはしない!
つもり…
少しでも役にたつことができればと思い、ひっそりとトレーナールームを営んでいます。

トレーナールーム Fisico

久留米の中心部にあるトレーナールーム Fisico
『フィジコ』といいます。いつも領収書を頂くときに、
「ふじこですか?」と聞き直されますが、フィジコです笑笑
中央公園が近く、芝生のグランド、陸上競技場もあり、運動するには便利な立地。プロアスリートもここで走らされていました。
コロナ禍で遠方の方はなかなか来店できない状況ですけど。

アプローチは多彩

お客様は、運動選手だけではありません。ご高齢の方、脳卒中を患い片麻痺となった方、手術後の方まで来店いただいています。
スポーツをするアスリートは、サッカー・バスケットボール・陸上を始め、水泳・バレエダンサーなど多彩。
元々サッカーを中心に活動していたので、サッカー選手が主だったのですが、いつの日か、「動作を診る」ことに目覚めまして!
年齢・疾患・競技などなど考慮した上で、”動作を診る”ことをしています。

先日の話

昔のサッカー選手が来ました。
以前から膝の内側(選手よく”内側”っていいますね。内側側副靭帯のこと)をやってて。高校(小生がトレーナーだったので知ってますけど笑笑)、大学と大きく痛めることがあって(写真で見た!ガッチリテーピングして出てたもんね。4年のころ)…
最近痛みがでてきて、でも九州リーグでサッカーしようとトレーニングしている。とのこと。
病院に診察に行ってきたらしい。
医師からは、「緩いね(関節不安定性のこと)でもJリーガーでも緩いままやっている選手多いから。リハビリね。」という診察結果。
リハビリ室にて、筋肉ほぐして、基本動作を確認して…
何が痛いのかな…
という話で来店。
確かに外反ストレスにて左右差がありますね。緩いけど、エンドは止まりそう…ん~微妙…
痛みはどこに?
半月板か?圧痛はなさそう。
ちょっと前か?膝蓋下脂肪体・タナ(膝蓋大腿関節の滑膜)
圧した感じ、これらの組織は痛みがありますね。負担かかっているのでしょうね。
長いこと庇いながらプレー・生活をしていたから、大腿四頭筋は委縮してます。それはそうですよね。小生も20数年前に半月板を手術してますが、ふくらはぎの太さに左右差があります。日常生活での使い方も、若干左右差があるんでしょうね。なにも不自由しませんが。

選手の話に戻しましょうか。筋緊張も…もも前の大腿四頭筋のストレッチしようとすると、筋肉がリラックスできない状態に。もも裏のハムストリングスは、脚は十分上がるのですが、膝裏が伸びにくく硬化している。
しかも変な方向に不安定性を呈します。ガクガクするんです。
関節機能の影響は、確実に筋肉の質に直結すると思っています。
グラグラするならチカラが入るのは自然でしょ!それが日常にあるということは、無意識に筋肉の緊張状態を上げている可能性があるということ。
この不具合のために、起きているフィジカル的異常?を解決しながら、エクササイズを処方、運動を構築していくと必ず正解に(スポーツ復帰・日常生活動作の獲得)に近づくと思っています。例えば、こんなエクササイズをしてみました。

動作はどちらの脚が安定してみえますか?
実は、右脚の方が、大腿四頭筋も硬い(硬化)しているし、
ハムストリングスも膝窩部の伸張性が低下しています。
では、この安定した動作は正解なのか?正解はなんなのか?
ちなみに…
関節機能にも構造的な問題があるようです。

こだわっていること

弊社がこだわっていること。
動作作りを関節運動から!
ヒトの動きは、関節の動き、それを動かす筋肉の状態、筋肉をコーディネイトする神経系の働きからなっています。
ずいぶん端折ってますが。
目で見て、手で触って、クライアント様の身体の中で何が起きているかを検討することをしています。
ここでいう見て触って得られる情報は、個々のセラピストによって違う。
敢えて言うと、「セラピストの主観」によることになります。
現在の理学療法では、エビデンスがないと!という意見もありますが、
そのエビデンスは、クライアントの現状に追いついていますか?
もちろん判断に困ることは、エビデンスを参考にすることも多々あります。
しかし、参考にしているエビデンスの質は…
ある医師が話してありました。
「学会発表のためにとったデータをもとにエビデンスといっても…」
ちゃんとした有益なデータもありますが、結論はこうでありたいとの意図を含んだデータも確かにある。
小生も理系大学で卒論を書いたことがあるので、そういう気持ちのある研究もたしかに…
だいぶ話が脱線しましたが、言いたいことは、「現状をいかに把握できるか」それが弊社トレーナールームのこだわっているところかな…
現状を踏まえた上で、徒手による操作・エクササイズ、トレーニングまで落とし込みを行っています。そのための情報収集をしながら、サービスの提供を行っています。
身体と相談しながら運動を進めていきます。

https://fisico.jp/


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