Fisico

独自の視点で"動き作り”を主体とした健康増進、競技能力向上を目的にサービスを…

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独自の視点で"動き作り”を主体とした健康増進、競技能力向上を目的にサービスを提供。プロスポーツ選手から脳梗塞後遺症で悩む方まで、身体の悩みに寄り添うアプローチを行います。育成年代ならではのアプローチで、子どもたちをサポートしています。 HP http://fisico.jp/

最近の記事

トレーナーの視点~softbankウィンターカップ2023~

softbank ウィンターカップ2023。 福岡県代表として出場する東海大福岡高校女子バスケットボール部に帯同してきました。試合中にどんなことが起こっているか軽く書きたいと思います。「へ~。トレーナーってこんなこと考えてるんだ~」 な参考になれば幸いです。 東海大福岡高校女子バスケットボール部理学療法士をしています。株式会社フィジコ 代表取締役。 同チームには、かれこれ10年近くフィジカルコーチとしてチームに在籍しています。毎週毎週、楽しい?フィジカルトレーニングをさせて

    • ギックリ腰はエクササイズで治る!

      福岡県で理学療法士をしています。 そんなことあるか!といつも思っていることを、敢えてテーマにしてみました。 ある日の昼下がり、ちょっと家でゴミを集めていたとき、急に腰に激痛が! 「あいたっ!」 腰が伸びない…激痛で立っていられない。 いわゆる急性腰痛症。ぎっくり腰です。 10年ぶりくらいに来ました。日頃から腹筋の強化、腰椎のセルフモビライゼーションは実施していましたが。 実は最近の流行り病にかかり、濃厚接触者期間も含め、15日間も隔離生活。いや~身体もなまりますね~ 今

      • 体幹

        福岡で理学療法士をしています。 先日、コントラバス奏者とお話する機会がありました。 『楽器とのサイズのバランスで、出る音が違うんです。』 その方は、ヒールを履いて調整してありました。 こんなサイズのこだわりもあるんですね。 体幹機能 よくみる腕立て伏せ。 『腕立て伏せして胸の筋肉をつけることが育成年代で必要なことか?』 そんな疑問を投げかけられる保護者が多いように感じます。 元々、四つ這いからつかまり立ちして歩いている私たち。 四つ這い動作が下手になるってどうなんでしょう

        • 腰痛に対するアプローチ

          理学療法士です。 長く腰痛を患っているクライアントさまへのアプローチ。 日常の臨床では、身体を階層的にみて、深層と浅層に刺激をいれています。 頭の中の思考を少し書きたいと思います。 静的アライメント まずは身体所見から。 静的アライメントから予測をたてます。 すごいですね。顎が上がって、頭部は前に。 背部はすごい円背… なぜか足部をみると、歩隔が狭い… それがどうなのか…身体の中で何が起きているか。 その予測を立てることが必要なのですね。 動的アライメント では動的ア

        トレーナーの視点~softbankウィンターカップ2023~

          レントゲン画像から…

          理学療法士をしています。起業して一人親方ですが、業務委託で関わりを持たせて頂いているクリニックがあります。臨床について話ができる相手がいると、自身の頭の中も整理できる。仲間って素晴らしいですね!その話の内容を書いてみます。 凹凸の法則 ことの発端は、「脛骨の前方滑り」。 何のこと?そう、なんのことだか… 手術後で膝の伸展が出ていない方がいる。その時に、徒手でどのように操作するという議論が始まり、言葉の使い方で議論が右往左往した話です。 まずは凹凸の法則の話。 関節可動域

          レントゲン画像から…

          いい関節してるね⁉

          こんにちは。忙しさのあまり記事の投稿をさぼっていました。 そんなときもありますね。 変な表題で話を始めましたが、 『「質のいい筋肉しているね」と有名なトレーナーさんに言われました』 運動している選手との会話で、そんな話は聞いたことないですか? トップアスリートになるべくして必要な要素かもしれません”質のいい筋肉”筋肉の質どのような基準で言われているかわかりませんが、多くの身体を触らせていただく中で、経験から言える”いいね”はあると思います。 ちょっと待て! ”いい筋肉ですね”

          いい関節してるね⁉

          少し難しく考えてみる…専門家だもの

          福岡で理学療法士をしています。 株式会社フィジコ を経営して7、8年なりますか。 その前は、Fisico de Futebol という名前でトレーナー活動を行っていました。 理学療法士といってもいろんな仕事をされている方々がいます。 病院で働いている方、介護施設で働いている方、自分でお店を開いている方などなど。 私は3つ目。 ザックリいうと自分で好き勝手したいタイプ。 でも…理学療法を学んだものとして(まだまだ未熟ですが)、 そのベースに則って、クライアントの不利益になるよう

          少し難しく考えてみる…専門家だもの

          指導者の目線とセラピストの目線

          こんにちは。 福岡で理学療法士をしています。 先日、あるスポーツクラブに営業に伺ったときの話。 ちょっとした気づきがありましたので、書きたいと思います。 とある、幼稚園。サッカークラブも併設です。 ジュニアユース世代までしっかり指導されています。 幼稚園を経営しながら、ゴルフ・ダンス・サッカーなど、 様々な活動ができ、子どもたちの発育・発達、体育に至るまでサービスを行ってある施設でした。 少し昔の教え子に挨拶と営業をと思い、気軽にお電話差し上げたところ、代表の先生まで時間を

          指導者の目線とセラピストの目線

          ストレッチするけどね…

          「身体が硬いからじゃない!」 ケガの原因をそういうヒトもいます。よく医者から言われることですよね。 痛くて診察を受けにいったけど、「身体が硬いから」と一蹴された。そんな話を聞きます。今日は伸ばそうとしても伸びない筋肉の話を 伸びない話なので、手短に… 筋肉を収縮‐弛緩する仕組み 筋肉を伸ばす・縮める。動かすために身体のしくみをいろんな角度から見てみたい。 筋 筋肉はアクチン・ミオシンといタンパク質の滑走によって伸び縮みすることが言われています。筋肉内の話ですね。しかし

          ストレッチするけどね…

          異常筋緊張

          おはようございます。理学療法士です。 先日、北京オリンピックで、スキージャンプで高梨選手が失格になった出来事。落ち込む彼女に声をかけていたドイツの方。ドイツチームのスタッフである理学療法士との記事が… 同じ資格を持つ方の活動、刺激になりますね。 今日は筋緊張について書きます。 筋緊張 むずかしい話かもしれませんが、ちょっと書きますね。 筋肉が緊張しているという話。緊張とは、マイナスイメージがあります? どんな筋肉でもある程度の緊張は必要で、病気で緊張が落ちすぎることもある

          異常筋緊張

          肩関節の相転移

          おやようございます。難しい題名で書いてしまいました。 実は私、工業大学を卒業した理系の人間です。なので物理学的なワードはけっこう好きです笑笑 相転移。間違っていたらすいません。状態が変わるということですね。 例えば、氷の温度が上がっていくと融点で水に変わります。これもそうかと思います。そういう意味で、肩関節の動きを書きたいと思います。 肩のこと 4つ足歩行から二足歩行になって、上肢を自由に使うようになったというのは、有名な話。まだ前脚を着きながら生活しているゴリラとは違う

          肩関節の相転移

          関節拘縮とは?

          ほそぼそと福岡県で理学療法士をしています。 いわゆるリハビリのしぇんしぇ~です。 関節が動かない。動く範囲が狭い。 そんな状態を”拘縮”といいます。 その拘縮をこんな感じで考えているという話 そもそも拘縮とはなんのことか? 医療機器メーカーのサイトから引用してみます。 このサイトでも、動かした方がいいですよ。暖めて組織を柔らかくしましょう。などと紹介されています。 関節運動 関節運動には、主運動と副運動があります。 単純に、表面から、「曲げてる、伸ばしてる」と見える

          関節拘縮とは?

          足首ひねっちゃった。その後…

          足首捻ってしまった中学生に対して、何ができるか。 ちょっと小難しく考察してみたので、頭の中を綴ってみました。 思考を再構築 例えばこんなことを考えます。理学療法士として身体を診るときの話です。いつもの生活でもこんなに難しく考えているわけではないですけどね。 仮説を立ててみます。○○な事象が起きているのではないかな。△△な現象はよくないだろう。 今から話をする右足関節捻挫後の中学生の場合、「レッグスイング(サッカーのキックのように脚を振る)をしてみるが、フラフラするのはよ

          足首ひねっちゃった。その後…

          前十字靭帯再建術後のちょっとした考察

          前十字靭帯再建術。  漢字が並んでわけわからん感じですが、損傷した靭帯を作り直す手術です。さまざまな方法とともに、さまざまな要素があり、術後の膝の状態にただならぬ影響を与えてしまいます。  簡単にいうと、切れたところに将来靭帯の変わりに関節を止めてくれるであろう腱を入れますが、入れる腱によって少し術式が変わります。入れる腱をグラフトといいますが、膝の前にある膝蓋腱から採る場合ともも裏についているハムストリングスの腱から採る場合があります。採る腱によって、強固に固定できるもの、

          前十字靭帯再建術後のちょっとした考察

          手関節の痛みを考察してみた

          クライアントの訴える症状、医師からの診断、文献的考察、画像から読み取れること。理学療法として考えるときに、情報を処理していく思考過程が読み取れる!…といいな~と思って書きました。 手の痛み  以前の話。ゴルフをしている中学生が来ました。「手首がたびたび痛くなるんです。」なになに…今回は何をした??ゴルフの練習をしているんですが、特に変わったことをしたわけでもなく。痛くなると腕立てもできない。たしかに始めの問診のとき、腕立て姿勢をとっても痛いっていってた。背屈強制されるのが

          手関節の痛みを考察してみた

          理学療法をこんな感じで使ってみた

          日常の臨床ではよくある話。定期的に来てくれるクライアントさまには、いつものようなリハビリを処方し、いつものように話をし、時間がきたらリハビリ終了。そんなルーティンになっていること、ありません? それでも、リハビリに出かけて、話をし帰宅することで、なんらかの健康維持に貢献しているのかもしれません。しかし、理学療法をせっかく学んだのだから、現状維持のためではなく、少しでもよりよい状態になるように、理学療法を使ってみることもありなのかなと思います。とある日の臨床を書いてみます。

          理学療法をこんな感じで使ってみた