見出し画像

上天草市が釣り人と協力して釣りイベントを開催する理由

数多ある島々で構成され、風光明媚な場所であることはもちろん、極上の釣りフィールドでもある熊本県上天草市

上天草市は多数の島々で構成される

上天草市は、釣りを地域の資源ととらえ、地域振興に生かす取り組みを「ブルーツーリズム事業」として進めています。2021年には全国でも珍しい釣りに特化した地域おこし協力隊を採用したり、釣りメディアとタッグを組んで現地の情報発信するために「釣りライター養成講座」を開催したりするなど多様な事業に取り組んでいます。

釣り人と共に上天草の釣りの魅力を発信

上天草市が"釣りを軸にしたブルーツーリズム"を促進するのは、釣りをきっかけとして観光にきてくれる人を増やすこと、移住者を増やすことが狙いです。しかし、同市は一方的にそのイメージを押し売りするのではなく、「釣り人と共に取り組む」ことを意識してさまざまな活動に着手しています。

上天草ではメーカー主催の釣り大会も開催される

これには「釣り」が抱える課題が影響しています。
釣りは人気レジャーの一つで、特にコロナ禍では3密を回避できるアウトドアレジャーとしても注目を集めました。地域により釣れる魚や釣り方も異なり、海や河川・湖とフィールドも多様です。四方を海に囲まれ、多くの川が流れる日本だからこそのレジャーであり、世界的にみてもここまで多様な釣り文化を一般に楽しめる国は他にありません。

一方で、釣り人によるルール・マナー問題や、水産資源の減少、生物多様性への影響など「釣り人」の意識改革が求められている時代でもあります。上天草の釣りの魅力を発信するにあたり、釣り人も巻き込んで、地域における「持続可能な釣り」を見出す必要があります。

こうした背景もあり、上天草市では積極的に釣り人を巻き込んだ事業を展開しています。前述の「釣りライター養成講座」のほか、2022年にはこれまた全国的に珍しい自治体による釣り人の公認事業である上天草市公式釣り人の募集を行い、市内外の釣り人113名を認定。公式釣り人のメンバーと共に上天草市公式釣りガイドブックを制作しています。

2023年は<上天草市×釣り人>の釣りイベント開催

釣りしてみよか 釣りフェスティバル in 上天草

そして今年11月、いよいよ釣り人と共に釣りイベントを開催することになりました。

イベント名は「〜釣りしてみよか〜釣りフェスティバル in 上天草」。ゲストを招いたトークイベントや釣果を競わない次世代型の釣り大会のほか、釣り人によるワークショップを実施するなど、釣り初心者やファミリーでも参加しやすい内容となっています。イベント名も企画内容も、上天草市公式釣り人が決めました。

11月12日(日曜日)はぜひ上天草で釣りの魅力を再発見しましょう。

(『釣りフェスティバル in 上天草』実行委員会)

この記事が参加している募集

釣りを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?