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なあ、走るの好きか?


2023年3月27日(月)朝の6:00になりました。

人生で4度目のフルマラソン、四万十川桜マラソンを無事に完走してきました。

どうも、高倉大希です。




「走ってもしんどいだけじゃん」

「42.195kmなんて考えられない」

「長距離を走る人ってみんなドMなんでしょ?」

マラソンの話をすると、こんなことをよく言われます。


「東京マラソン」には、毎年35000人近くのランナーが出場します。

「ニューヨークシティマラソン」には、50000人近くのランナーが集まります。


あなたが走らないのは勝手ですが、さすがに「これだけの人が集まるということは何かしらの魅力があるはずだ」と考えるのが自然です。


強くなるには時間がかかる。終わりがないと言ってもいい。老人になってもジョギングやマラソンをするひとがいるように、長距離は一生をかけて取り組むに値する競技なんだ。

三浦しをん(2009)『風が強く吹いている』新潮社


自分がマラソンに出場するようになってから「走ること」に関する文章を読むようになりました。

「走ることは自分を強くする」というような抽象的な文章から、「走ることは人生だ」というような飛躍した文章まで、書き手によって捉え方はさまざまです。


そんな中でも、最近、かなりピンとくる文章に出会いました。

医師である高須賀ときさんが書かれた「フルマラソンを完走して、限界まで追い込まないと人は壁にすらぶつかれないという事を理解した」という文章です。


「走らないと壁にもぶつからないし、弱点もわかりません。したがって壁を乗り越えることも、弱点を克服する事もできません」

猫ひろしさんは著書の中でこうおっしゃってるが、自分自身もこれまでの苦境は全て自分の壁にぶつかるためには必然だったのかもなと思わなくもない。

「Books&Apps」より


孫引きになってしまいますが、ここで引用されている猫ひろしさんの言葉が、ランナーの心に沁みます。

自らぶつかりにいかなければ、壁の存在に気づくことすらできません。

気づくことができなければ、当然その壁を乗り越えることもできません。


限界を超えるだのほざく奴の大半が未だ限界にさえ達していない
俺はまだ見えないその先が知りたい
残された時間は驚くほど短い

DJ BAKU(KAIKOO) & DJ YO-HE¥『BACKBORN』呂布カルマさんのリリックより


ハプニングではなく、意図的につくり出すことができるスクラップ&ビルドです。

その価値に気づいた人たちが、42.195kmを走り終わったあと、また次の大会にエントリーしているのです。






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