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シンプルは複雑よりも難しい


2023年5月30日(火)朝の6:00になりました。

もちろん、フルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく。

どうも、高倉大希です。




文章を書くときに「絶対につかわない言葉」が、いくつかあります。

たとえば、「なので」という接続詞。

この言葉は、絶対につかいません。

「書き言葉にはふさわしくない」だなんてことをよく言われるワードですが、文頭にもってくるにはやはり違和感がのこります。


何なら、先ほどから接続詞と呼んでいますが、そもそも「なので」は接続詞ですらありません。

断定の助動詞「だ」と順接の助詞「ので」が、くっついてできた連語です。


さらに言うと「ので」も、もともとは連語です。

格助詞の「の」と断定の助動詞「だ」が、くっついてできたことばです。

つまり「なので」をこまかく分けると、断定の助動詞「だ」+格助詞「の」+断定の助動詞「だ」になるわけです。


この「分解」は、細かくすればするほど、次の行動をイメージしやすくなる。そのため、1度分解したら、もう一度分解できないか?を考える癖を持つべきだ。

北野唯我(2021)「内定者への手紙」SHOWS books


何度見ても、フリーザの最終形態は、すばらしいなと思います。

角が伸び、巨大化し、恐竜のようになったかと思えば、突然あのツルンとしたフォルムに変形するのですから、恐ろしいったらありゃしません。

増えて、増えて、増え切ったあとに、余分なものが削ぎ落とされるからこそ、あの恐ろしさが生まれます。


フリーザの最終形態(手描き)


冒頭で書いた「なので」の話も、結局はおなじです。

毎日文章を書くようになるまでは、そんなことを考えたこともありませんでした。

書いて、書いて、書きつづけたからこそ、なにが必要で、なにが余分なのかがわかるようになりました。


シンプルには、2種類あります。

精選を経たシンプルと、そうではないシンプルです。


パっと見るとおなじように見えますが、近づいて見ればぜんぜん違うことがわかります。

「シンプル」は行き着く先であって、目指すものではないのかもしれません。


そう考えると、まずは角を伸ばして、巨大化して、恐竜のようになることからはじめなければなりません。

はじめからツルンとなることを目指しすぎると、530000を超えることはできないのでしょう。

蓄積して、精選した先に、ツルンとしたフォルムがあるわけです。


「分析とは何か?」僕の答えは「分析とは比較、すなわち比べること」というものだ。分析と言われるものに共通するのは、フェアに対象同士を比べ、その違いを見ることだ。

安宅和人(2018)「イシューよりはじめよ」英治出版


なので、これからも書きつづけます。

いずれは、この左手だけで戦ってあげましょう。

すこしぐらいは楽しめるかもしれませんよ。






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