本の並びを見るために書店へ行く
2023年3月19日(日)朝の6:00になりました。
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。
どうも、高倉大希です。
カメラを買ってから、行き先に目的を求める必要がなくなりました。
何かを求めてそこに行くのではなく、行った先で何かをみつければよいからです。
なにもみつからなければ、それはそれで構いません。
はじめから何も求めていないので、無駄足になることもありません。
特定の本を求めて書店に行くことも、もちろんあります。
しかし、ほとんどの場合は、大した目的もなく書店に足を運びます。
ぐるっと1周、平積みされている本の表紙を眺めてまわります。
何かを求めてそこに行くのではなく、行った先で何かをみつければよいわけです。
岩波がしっかりと並んでいるタイプの書店だな、とか。
アートブックばかりを並べた気取った書店だな、とか。
ここの店主は絶対に町田康さんが好きなんだろうな、とか。
流行に踊らされて軸を見失っているな、とか。
「2.0」はほとんど見なくなったな、とか。
「9割」はしぶとく生き残っているな、とか。
書店は、たくさんの選択の上に成り立ちます。
何を書くかの選択と、タイトルの選択。
装丁の選択と、字体の選択。
仕入れる本の選択と、仕入れる部数の選択。
並べ方の選択と、紹介の仕方の選択。
あらゆる選択を経た結果が、目の前にある書店です。
蔵書のマニアックさで勝負を仕掛けようとしているな、とか。
はじめから歩かせることを目的にしているな、とか。
あえて芥川賞を気にしないようにしているな、とか。
カズオ・イシグロさんの作品はやけに揃っているな、とか。
二字熟語がタイトルになっている小説が増えたな、とか。
山口周さんが推薦しがちだな、とか。
なにもみつからなければ、それはそれで構いません。
はじめから何も求めていないので、無駄足になることもありません。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。