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トラブルは新しさの証拠


2023年7月4日(火)朝の6:00になりました。

ちょうど1年前にこの道を通った夜、昨日のことのように今はっきりと思い出す。

どうも、高倉大希です。




トラブルには、ふたつあります。

ひとつは、未然に防止することができたはずのトラブル。

もうひとつは、いまの実力では防ぎようがなかったトラブルです。


新しいことに取り組んでいる限り、必ずトラブルは起こります。

いまの自分よりも、すこし先に手を伸ばそうとしているからです。


社会をよくしようとする活動のほとんどで、あたりまえのように「治療」が行われている。すばやく効率的な治療が施され、対応、復旧、救命の努力が称えられる。 だがもっとすばらしいことができるはずだ。 後手に回るより、先手を打とう。いま世界に必要なのは、救命がもはや必要でなくなる世界をめざして果敢に戦う、静かな英雄たちだ。

ダン・ヒース(2021)「上流思考」ダイヤモンド社


だからこそ、防止できたはずのトラブルが起こると落ち込みます。

本来ならば、落ち込む必要がなかったからです。


このトラブルが発生すると、対応策に追われます。

つぎに進んでいたはずの時間を、リカバリーに費やさなければなりません。


負債を補填するわけですから、なにも楽しくありません。

これが、トラブルのゆく末です。


強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが肝心だ。「やってみないとわからないよね」といったことは決して言わない。

安宅和人(2018)「イシューよりはじめよ」英治出版


ところが中には、最初に述べたような「いまの実力では防ぎようがなかったトラブル」も存在します。

起こるべくして起こるトラブルです。


これらは必ず起こります。

言い換えるならば、新しいことに取り組んでいる証拠です。


だからこそ、あわてる必要はありません。

新天地への一歩です。


それではなぜ、子どもが保守的で変化をおそれるかというと、無力だからですよね。身体もちいさいし、弱い立場にいる。生存戦略として、保守的にならざるをえないのが子どもなんですよ。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


実力がつくと、大抵のトラブルを予測できるようになります。

経験の有無に関わらず、先まわりすることができるようになるのです。


それはつまり、新しいことに取り組めていないという証拠でもあります。

多くの人が「若さ」を欲する理由は、ここにあります。

多くの人が「マラソン」を走る理由も、ここにあります。


なんでも予測することができてしまう世界は、あまりにもつまらないのです。


「すべての問題を解決済みにする」という達成不可能な目標を諦めよう。そうすれば、人生とは一つひとつの問題に取り組み、それぞれに必要な時間をかけるプロセスであるという事実に気づくはずだ。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


幸いなことに、この世はできないことだらけです。

トラブルが新しい世界を見せてくれます。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。