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柿の種

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#考え方

思い込みが覆ったそのときに

2024年6月17日(月)朝の6:00になりました。 誰もが自分の視野の限界を、世界の限界だと思い込んでいる。 どうも、高倉大希です。 思い込みをなくして、フラットに捉えよう。 近年、このような考え方が主流になりつつあります。 とくに異論はないのですが、このままでは思い込みが悪になってしまいます。 大切なのは、思い込みが覆る瞬間です。 思い込みが覆ったそのときに、好奇心が生まれます。 そもそもの思い込みがなければ、覆りようもありません。 選択問題で、なんとな

頭をつかわなくてもできることを増やす

2024年6月16日(日)朝の6:00になりました。 純粋な数学とは、論理的思考が織りなす詩である。 どうも、高倉大希です。 中学生になったら、数学で「式の展開」を学びます。 2と3を足して5、2と3を掛けて6。 分配法則をつかえば、必然的にそう考えることになります。 なるほど、こうやって展開すればよいのか。 授業を受けながら、中学生たちはそんなことを思うわけです。 新しく学ぶ範囲を、なぜすんなりと理解することができるのか。 それは、「頭をつかわなくてもでき

まずは吐き出す

2024年6月1日(土)朝の6:00になりました。 天才とは、いつでも自身を駄目だと思っている人たちである。 どうも、高倉大希です。 昔から、水泳の授業が苦手でした。 どうしても、25mを泳ぎ切ることができません。 15mくらいで苦しくなって、足がついてしまいます。 隣のレーンでは友だちが、なんの苦労もなくスイスイと泳いでいきます。 ちゃんと、息継ぎはしているはずなのに。 どうして、こんなにも違うのだろう。 そんな悩みを抱えつつも、めげずに練習し続けました。

下手の長考休むに似たり

2023年4月23日(火)朝の6:00になりました。 君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年にならなくちゃいけないんだ。 どうも、高倉大希です。 「ちょっと考えます」 できるだけこの言葉を、言わないようにしています。 なぜなら考えたところで、やらない理由ばかりが増えていってしまうからです。 ちょっと考えてしまったが最後、好機は簡単に遠ざかります。 言うとしたら、はじめから断るつもりでいるときくらいです。 ちょっと考えるふりをしながら、フェードアウトを試み

コアを攻撃しなければダメージとして判定されない

2024年4月22日(月)朝の6:00になりました。 物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはいけない。 どうも、高倉大希です。 ほとんどのできごとは、必然的に起こっているのではないか。 組織に身を置く期間が長くなるにつれて、次第にそう思うようになってきました。 もちろん、100%だと言い切ることなどできません。 人の活動である限り、絶対などありえません。 しかし、突発的に起こったかのように見えるできごとにも何かしらの原因はあるはずです。 紐解くと「

胸を張って歳を重ねようぜ

2024年4月20日(土)朝の6:00になりました。 今あなたが「価値がない」と切り捨てたものは、この先あなたが向かって行く未来でもあるのよ。 どうも、高倉大希です。 どうして歳を重ねることを、ネガティブに捉えるようになるのだろう。 昔から、ずっと疑問に思っていました。 子どものころは、むしろ待ち侘びていたはずです。 年齢を聞かれるたびに、元気よく答えていたはずです。 それにも関わらず、大人になると渋い顔をしはじめます。 年齢を聞くことは失礼だという風潮が、常

勝手にダメだと思い込んでいること

2024年4月19日(金)朝の6:00になりました。 世界が複雑なのではなく、ひとえにあなたが世界を複雑なものとしているのです。 どうも、高倉大希です。 心なんて一生不安さ。 Syrup16gの『生活』という曲の一節です。 昔はこの曲を聴いて、なんてネガティブな歌詞なのだろうと思っていました。 むしろそんなネガティブさに、勇気をもらった記憶があります。 しかし、時と共にこう思うようになりました。 どうして、不安をネガティブなものだと思い込んでいるのだろう?

まだ見ぬ世界の広さは希望

2024年4月10日(水)朝の6:00になりました。 オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。 どうも、高倉大希です。 村上春樹さんの小説を、読み漁っていた時期がありました。 短編も長編も随筆も、かなりのペースで読んでいたような気がします。 もちろん、彼の作品を読む時間はとても有意義なものでした。 その一方で、読めば読むほど寂しさが増していったのも事実です。 まだ読んでいない作品が少なくなっていくのが、目に見えてわかったからです。 読んでいない状態には、二度と戻

都合がよいから信じているだけかもしれない

2024年4月3日(水)朝の6:00になりました。 都合のわるいことは、都合よく忘れるものである。 どうも、高倉大希です。 ひとつの意見があれば、どこかにはその反対の意見があります。 必ずしも二項対立だとは限らないので、正確には反対のように見える意見です。 たとえば、この世には「無理して頑張らなくてもいいよ」という意見があります。 一方で、その裏には「20代のうちは死ぬほど頑張れ」という意見があります。 たとえば、この世には「他者のことを優先的に考えよう」という

初心なんて忘れたい

2024年3月22日(金)朝の6:00になりました。 有給休暇だろうとも、毎朝6:00はやってきます。 どうも、高倉大希です。 約600年前を生きた人が、こんな言葉を残しています。 是非の初心忘るべからず、時々の初心忘るべからず、老後の初心忘るべからず。 「初心」という言葉は、仏教用語の「初発心」に由来します。 真理の道に進むと決めた、その瞬間の志を意味します。 大昔から言われ続けているのに、わたしたちは簡単に初心を忘れてしまいます。 是非の初心を忘れ、時々の

一貫性なんてないさ

2024年3月18日(月)朝の6:00になりました。 一貫性とは、創造力がない者たちの最後の拠り所である。 どうも、高倉大希です。 家族で買いものをしているときに、学校の友だちに会うと戸惑いが生じます。 家族の前での自分と友だちの前での自分を、同時に成立させられないからです。 べつに、どちらかが本当の姿でどちらかが偽りの姿だというわけではありません。 家族の前での自分も友だちの前での自分も、両方が本当の自分です。 そこには、違いがあります。 違いがあるけれど、

デフォルトを誤ると

2024年3月14日(木)朝の6:00になりました。 でも、言葉を失った瞬間がいちばん幸せ。 どうも、高倉大希です。 他者である限り、完全にわかり合うことなんてできません。 同じ言葉をつかっていても、その背景にある文脈は人によって違います。 だからこそ、ほんの少しでも伝わるように工夫しなければなりません。 人によって違うということを踏まえて、お互いに歩み寄るというわけです。 わかり合えないことが、ダメなわけではありません。 わかり合えないものだという、前提に立

自分の頭で考えられることなんて

2024年3月10日(日)朝の6:00になりました。 私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に立っていたからだ。 どうも、高倉大希です。 先人の知恵を活用しないのは、さすがにもったいない。 昔からずっと、こう思っています。 人は成長と共にたくさんの経験を積み、さまざまな知識を蓄えます。 しかし、そこから生まれてくる赤ちゃんにはまったく反映されません。 基本的に赤ちゃんは、何も知らないゼロの状態で生まれてきます。 ゼロから経験を積み、また同じように

ちゃんと考えなくても生きていける

2024年3月7日(木)朝の6:00になりました。 考えなさい。調査し、探究し、問いかけ、熟考するのです。 どうも、高倉大希です。 ちゃんと考えなさい。 大人たちは、こう言います。 ちゃんと考えるってどういうこと? 子どもたちは、こう尋ねます。 もう、そんな屁理屈こねないの。 大人たちは、こう答えます。 数学で公式をつかうとき、なぜその計算で答えを求められるのかは考えません。 公式どおりに計算して、答えが出ればそれでOKだからです。 スーパーで買い物をす