目標設定のフレームをご紹介
こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。
前回記事で事業再構築補助金やものづくり補助金、PDCAサイクルについての情報についてお伝えしましたが、今回は目標設定のフレームワークなどについてお伝えしたいと思います!
(前回記事もご参照ください!)
1.見つけた目標をSMARTで具体的にする
目標設定のノウハウ・コツ・フレームワークは多数あり、代表的なものをあげると以下のとおりです!
● SMART
● ベーシック法
● 三点セット法
● MBO
● ランクアップ法
● ベンチマーキング法
他にも方法はありますが、まずは定番かつ取り組みやすい方法であるSMATRから試すのがおすすめです!
そこで、SMARTの詳細をご紹介したいと思います!
2.SMARTとは?
まず、SMARTとは以下の項目の頭文字をとったもので、各項目を理解・実践することで目標設定を具体化できます!
S:Specific(特定、具体化)
M:Measureable(測定可能であること)
A:Achievable(達成可能であること)
R:Result Oriented(最終目標に関連した目標であること)
T:Time setteing(期限が設定されているか)
各項目を分かりやすく解説していきます。
3.S:Specific(特定、具体化)
目標を明確に、詳細に落とし込むことです!
「年間売り上げの20%成長」などが企業の全体目標として掲げられます。
スローガンとして従業員に共有しやすい目標ではありますが、Specificの観点で見るならば具体性が足りません。
色々と補足する必要がありますが、まずは以下のように5W1Hを使い、具体的な案を出さなければなりません!
● 手段:どんな手段を使って目標を達成するのか
● 期間・期限:どのくらいの期間をかけて
● 人的資源・物的資源:どのような人員が関与すれば達成可能か
● 物的資源:どの程度の活動量にするのか
この目標設定が的外れなものになってしまうと、活動自体の効果が薄くなってしまいます。
4.M:Measureable(測定可能であること)
目標達成のためにおこなう活動結果が、定量的に測定可能であること、がMの意味合いです!
たとえば「目標達成のためにお客様へのコンタクトを月50件実施する」などの努力目標を立てたとします。
しかし、その目標はプロセスとしての目標でしかありません。
プロセスが達成できたとしても、売上の20%成長のためにどれだけ貢献できたのかが見えてきません。
ではどのような目標であれば、測定可能なのか、定量的に測定したいのが何なのかを念頭に考えなければなりません!
そしてこのMeasurableは、後のRとも関連してきます。
必然的に目標設定は細かくなっていくのですが、
● 売上の20%UP=実際の金額を達成するために、お客様へのコンタクトを50件
● そのうち見積もり提示できた提案件数を〇〇件目標
● そのうち受注できる件数を〇件目標で×××万円の売上上乗せを実現
というような設定の仕方をするのが良いでしょう!
5.A:Achievable(達成可能であること)
この要素は活動を実際におこなう担当者のモチベーション維持について考慮しています。
企業によっては、以下のように目標が決められていく会社もあると思います。
会社が達成したい目標が最初に決められる
↓
部門に目標が割り振られて落ちてくる
↓
そのまま現場に目標として落とす
この目標自体が適正であればいいのですが、経営者の考える目標は時として、目標ではなく願望であることもあります。
そのため、かなり無茶な目標設定になっていることも往々にしてあります。
そのような失敗をなくすためにあるのがSMARTです!!
「担当者がしっかりプロセスをこなせば、実現可能である」
「厳しい目標だけど、真剣に取り組めば達成できるかもしれない」
このように現場が感じてくれる目標設定がとても重要です。
6.R:Result Oriented(最終目標に関連した目標であること)
Rは最終目標に関連した目標であることです!
もう少し分かりやすく言い換えると、「ゴール達成のためにクリアすべき設定目標であること」です。
そして、その目標設定はM(測定可能であること)でのみ測定可能であり、
R(ゴールを達成するための具体的な目標設定になっていること)が重要です!
7.T:Time setteing(期限が設定されているか)
最後のTは、期限を区切って活動の振り返りや進捗管理をおこなうのを忘れないということです!
立派な目標を立てても、
● いつのまにか進捗確認などが適当になってしまった!
● 確認だけしていて、途中経過はあまり良くないけどうやむやになっている!
● いつの間にか誰も触れなくなった!
といったようなことはご経験がありませんか?
時間を区切って、進捗を管理して最後までやりきるべきです!
全員の合意の上で一度走り始めたのであれば、この作業を忘れないようにやりきることが大事です!!
7.SMARTのコツとは・・?
SMARTの要点をまとめると、アクションとしては5つのアクションで定義されています!
しかし実際に現場とマネージャーがやらなければいけないことは、以下の7つになるかと思います!
● 「最終的なゴール(目的)」を定義する
● 「ゴールに近づくためにすべきこと」を定義して作業プロセス目標とする
● 「すべきこと」の詳細を洗い出す
● 頻度や方法を詳細に詰めていく
● 行動する
● 行動の進捗をふり返る
● 問題があれば修正し、目標達成の管理をおこたらない
このようなフローが、様々な目標設定のための基本的な考え方です!
仕事だけでなく、プライベートな目標設定にも利用できるので、ぜひご記憶いただければと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は、目標設定と目的の違いについてお伝えしたいと思います!
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